サービスエリアで車中泊をする時の注意点【クルマ旅のプロが解説】

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サービスエリアは、車中泊旅行者が一番安心して使える施設

静岡SA

サービスエリアで車中泊をする時の注意点【目次】

一番大事なのは、部外者が語りたがる「建前」に踊らされないこと

サービスエリアは、車中泊旅行者がいちばん安心して使える施設

その他の車中泊スポットの課題

サービスエリアで車中泊をする時の注意点

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大事なのは、部外者が語りたがる「建前」に踊らされないこと

1000円高速

一応最初に書いておくが…(笑) 

サービスエリアを運営するNEXCOは、2009年に導入された「1000円高速」こと「休日特別割引」が終了した以降も、サービスエリアでの車中泊については「推奨しない」というスタンスを崩していない。

トラック 車中泊

そもそも、サービスエリアや道の駅での車中泊には、長距離輸送トラックの運転手と同様、移動の途中で日が暮れ、睡魔や疲労感に襲われた場合の「休憩」というスタンスが求められる。

そんなことは、大人なら誰にでも分かる「常識」だ。

国土交通省は「仮眠」という言葉を愛用しているようだが、

どこまでが「仮眠」で、どこからが「本眠」?

という誰にも結論が出せない不毛な表現は、高学歴な人間が発する表現だとは云い難く、凡人には「すかたんか、世間知らず」としか思えない(笑)。

天神屋

だが冷静に考えてみれば、官僚さんがオマヌケなはずはなく(笑)、実はしたたかにマーケットを見据えている。

つまり「仮眠」は「建前」であって、NEXCOは本気で車中泊客を減らそうとは思ってはいない。

大津SA

それどころか、車中泊にはもっと大きなビジネスチャンスが潜んでいると睨んでいるフシさえ感じるくらいだ。

そしてまた、ベテランの車中泊旅行者も「仮眠」を真には受けていない(笑)。

ほんの一部のハメを外した輩を大袈裟に取り上げ、やれ車中泊ができるだの禁止だのと騒いでいるのは、車中泊をブームと捉え、それに便乗してアクセスを上げたい一部のマスコミや、近頃になって車中泊を始めたばかりの「ひよっこ車中泊」アフィリエイターとYouTuberだけ。

長年マイペースで車中泊を楽しんできた中高年の旅人は、もっと客観的にクールに、今の車中泊を見つめている。

それに我々からすれば、そんな話はとうの昔に「解決済み」だ。

なお「車中泊道議」はこの記事の本筋ではないので、もし疑問を抱かれるようなら以下の記事をご覧いただければスッキリできると思う。

サービスエリアは、車中泊旅行者がいちばん安心して使える施設

土山SA

たとえば…

万が一、大雪や豪雨で高速道路が通行止めになったとしても、サービスエリアには、トイレとレストラン・売店はもちろん、シャワーステーションやドッグラン、そしてスマートインターがあるところもある。

また最悪でも、従業員の出入口から救助を受けることが可能だ。

サービスエリア 車中泊

防犯面においても、サービスエリアは道の駅より安心できる点が数多くある。

何より24時間営業しているので、人の出入りが多く、駐車場は明るいうえに視界が開けているため、犯罪には適さない環境だ。

多少騒々しいという点を除けば、老若男女いずれの車中泊旅行者にとっても、サービスエリアが道の駅よりお勧めの「旅の宿」であることに異論はあるまい。

ちなみにサービスエリアを利用するには、高速代が必要と思っている人がいるかもしれないが、今は「ぷらっとパーク」と呼ばれる、高速道路外からでも利用できる駐車場を備えているところが多い。

それから考えれば、こんなに条件の整った災害時に使える「車中泊の避難所」が他にあるのだろうか?

スイスが高速道路をいざという時に「滑走路」として使えるよう想定して作っているのと同様、今後のサービスエリアが「災害時における車中泊の避難所」という側面を意識して目指せば、さらに利用価値の高い施設になるのは間違いない。

出典:毎日新聞

ちなみに熊本地震では、クルマを使って避難した人は全体の61.3%、指定避難所またはそれ以外の場所に駐車して、車中で避難生活した人は全体の39.2%を占めていたというデータもある。

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その他の車中泊スポットの課題

道の駅平泉

道の駅

まず道の駅の課題は、店舗の営業時間が短すぎることだ。

18時閉店でも短いと思うが、中には17時まで、また飲食店はランチタイムのみ営業という道の駅も少なくない。

車中泊弁当

これでは車中泊時の夕食には到底間に合わず、旅行者は他で外食してくるか、到着してから調理済みの食品を食べるしかないが、その際に出る可燃ゴミが捨てられない施設がたくさんある。

道の駅あらエッサ

利用者へのサービスを顧みず、営業する側の都合だけを書き並べるのは、まさに時代遅れで「お役所仕事」にほかならない。

「どこもみんなそうだから」が通用しないことを、既に旅人は知っている(笑)。

オートキャンプ場

オートキャンプ場

区画された高規格オートサイトが主流の現在の日本のオートキャンプ場は、「テントの横にクルマが横付けできるキャンプ場」であって、テント泊を前提に作られているところが大半だ。

ゆえに駐車場には、水はけを良くするために意図的に傾斜が設けられており、スライドドアと反対側にサイトがあって、サイドオーニングを出すにはアタマからクルマを入れなければならないところもあるし、駐車区画に木の枝が覆いかぶさって入れないところもある。

車中泊

そうなると車中泊に好適なオートキャンプ場は、滅びゆく電源もない「昔ながらのフリーオートサイト」ということになってしまう…

それってどうよ!

RVパーク

RVパーク

猛烈な勢いでその数を増やし続けている「RVパーク」は、車中泊のための施設と思われているようだが、今のところ車外で調理や食事ができるところはほんの僅かしかない。

そのほとんどはキャンピングカーのための宿泊施設の域を出るものではなく、利用者の目的はエアコンの使用やサブバッテリーの充電に利用できる電源にある。

となるとキャンピングカーより圧倒的に多い、3.4.5ナンバーの普通車で車中泊をしている人にとって、魅力を感じるものではないのは当然だ。

サービスエリアで車中泊をする時の注意点

大型トラック

ここまで読んでいただければ、「サービスエリア」が車中泊に好適な理由が、より鮮明に見てきたと思うのだが、その「サービスエリア」にも「車中泊旅行者の天敵」がいる(笑)。

それはエンジンをかけたまま長時間駐車する大型トラックだ。

大型トラック

彼らは夜間にやってくるので、夕方は少なくても深夜にはレーンに駐めきれなくなり、普通車のゾーンにまで進出してくることが多い。

どう思います、この駐め方(笑)。

現時点での防衛策は、まずはそれが起きうる可能性の高い場所を最初から外して車中泊をすることだ。

富士川SA

そしてベストは、確実にトラックと離れて車中泊ができるサービスエリアを事前に調べ、そこを車中泊地に選ぶことだろう。

それには、経験値が高い人がツボを押さえて書いた車中泊スポットの紹介記事を見つけることが肝要だ。

ということで、ひとつ模範的なサンプル記事を挙げておこう(爆)。

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