この道25年の現役クルマ旅専門家が、車中泊時に常備しているスイスアーミーナイフ「キャンパー」をご紹介します。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊入門ガイド
この記事では、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、既に1000泊を超える車中泊旅行を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、四半世紀に及ぶ経験を元に、日本各地を車中泊でめぐるための「know-how」を紹介しています。
~ここから本編が始まります。~
”車中泊では調理をしない”という人にこそ、お勧めしたい「十徳ナイフ」
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筆者はこの記事を、”車中泊の入門コンテンツ”のひとつに位置づけているのだが、キャンピングカーは別として、最初から車内で調理をしようと考える人はたぶん稀だ。
写真はホンダのフィットだが、普通車の車中泊は多かれ少なかれ、これが実態。
とてもじゃないが、初心者に調理ができる余裕はない。
だが…
車内で流れる時間はキャンピングカーもフィットも同じで、寝つけるまでの間に夜桜でも見て、きゅっと一杯やりたくなる気持ちは、たぶん変わらないと思う(笑)。
「アーミーナイフ」は、そんな時に”持ってて良かった”と思えるアイテムだ。
VICTORINOX(ビクトリノックス) 「キャンパー」
筆者が愛用しているのは、スイスの「ビクトリノックス(VICTORINOX)」社製の、「アーミーナイフ」あるいは「マルチツールナイフ」と呼ばれるシリーズのひとつで、「キャンパー」の愛称を持つ。
「アーミーナイフ」は俗に云うミリタリーグッズだが、戦闘ではなく、軍隊が日常生活で使用することを目的に正式採用されたことから、広く世界に知れ渡った。
VICTORINOX(ビクトリノックス) キャンパー レッド ナイフ アウトドア キャンプ のこぎり 小型マイナスドラ...
上にアクセスすれば、もっと詳しい説明が記されているが、「キャンパー」には次の14もの機能が備えられている。
ラージブレード(大刃)/スモールブレード(小刃)/コルクせん抜き/カン切り/マイナスドライバー(小)/栓抜き/マイナスドライバー(大)/ワイヤーストリッパー/リーマー(穴あけ)/キーリング/ピンセット(毛抜き)/ツースピック(爪楊枝)/のこぎり/ソーイングアイ(糸穴)
なお今の筆者は、仲間の持ち物と混同しないよう、たまたまショップで見つけた黒塗りの「LL.Bean」モデルを持参している。
逆転の発想。車中泊における便利とは
さて、本論はここからだ。
当たり前だが、筆者は車内でもフィールドでも、「キャンパー」の14の機能を全部使ったことはない。
せいぜい使うのは、ラージブレード(大刃)とコルクせん抜き、そして栓抜き程度で、残りは云ってみれば「もしもの時の備え」になる。
ややもすると「便利」という言葉は、「ハムを切る時」あるいは「地ビールの栓を抜く時」のように、具体的な事例に当てはめたくなるのだが、それに加えて「もしもの時の備え」があるに越したことはない。
しかし、車中泊のように持参品が限られる状況では、それよりも缶詰のように、”用がなければ使わなくても邪魔にならない”ことのほうが優先される。
車中泊における「アーミーナイフ」の、”特筆すべき存在価値”はそこにある。
車中泊のクルマ旅を支えてくれる「日用品」
※ここにはベストテンを表示。全アイテムの紹介は最後の全記事リストでご覧いただけます。
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