この道25年の現役クルマ旅専門家が、厳冬期の車中泊時に愛用している、滑りにくい特殊なソールを用いたクロックス・ビストロ(bistro)をご紹介。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊入門ガイド
この記事では、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、既に1000泊を超える車中泊旅行を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、四半世紀に及ぶ経験を元に、日本各地を車中泊でめぐるための「know-how」を紹介しています。
~ここから本編が始まります。~
足元が凍結する冬の車中泊での、「転ばぬ先の杖」。
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集厳冬期の車中泊の”落とし穴”
ベテランの中には、冬に車中泊をしていて、クルマから降りた瞬間に滑って転んだ経験のある人はいないだろうか…
これもまた「車中泊あるある」だと思うが、特にこういう状況では、まさに「はじめの一歩」が危ない(笑)。
打ち身や捻挫で済めばまだいいが、中高年になると、そこに「骨折」の恐れが加わってくるから軽視はできないし、このように薄っすらと積もる雪は、降雪地域でなくても厳冬期には付き物だ。
そこで、夫婦揃ってその苦い経験を持つ筆者のクルマには、初老を機に冬の車中泊でトイレに行くためだけに履く、特別仕様のサンダルが加わった。
それがこれから紹介するクロックスの”ビストロ”だが、その前に普通のクロックスについても、簡単に触れておこう。
履き心地がよくて滑りにくいのが、クロックスの特徴
今は若者のファッション・アイテムとして定着しているが、クロックスは元々は履き心地がよくて滑りにくい特徴から、マリンスポーツやアウトドアを楽しむ大人たちの間で人気が広まった。
クロックス社が専売特許を持つ「クロスライト」という発泡樹脂は、履く人の体温に反応し、足に合わせ変形するため、多数の足病治療医から医学的に良いとコメントされており、クロックス・ジャパンは素足で立っているより、疲労を62%も軽減できると発表している。
ちなみに、日本でクロックスが爆発的なヒット商品となったのは2007年。
筆者はその翌年の夏に、この知床半島の「カムイワッカ湯の滝」を、滑らずに登るのに適した履物を探している時にクロックスを知ったが、その実力は確かに評判通りのものだった。
それから約15年。
さすがにカムイワッカに連れて行ったクロックスはソールがすり減り、今はベランダで家内の洗濯干しを手伝っている(笑)。
そして筆者の相棒は、ソールにラインを施した”クロコバンド”に変わっている。
しかしそこに、思いもしなかった理由から新たなクロックスが加わった。
クロックス・ビストロは、滑りやすい厨房で働くコックが愛用
クロックス・ビストロは、その名からも分かるように、コック用に開発されたモデルで、ノーマルのクロックスとの一番の違いはソールにある。
「クロックス・ロック」と呼ばれる独特のソールは、水や油で滑りやすい調理場でのグリップ力を高めるために開発された、いわば「スタッドレスタイヤ」のようなもの。他では病院でもよく使われている。
さらに仕事中に、熱湯や水が中に入り込まないよう、アッパーに穴がないのも”ビストロ”の特徴で、いずれも冬の車中泊には都合がいい。
ただしビストロは、ノーマルソールのクロックスに比べると履き心地は硬い。
ゆえに筆者は家内と併用で、「冬の車中泊のトイレ行き専用」に使用している。
車中泊のクルマ旅を支えてくれる「日用品」
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