車中泊キャンプ歴25年の現役のクルマ旅専門家が、車中泊キャンプのサイト選びの秘訣を紹介しています。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊入門ガイド
この記事では、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、既に1000泊を超える車中泊旅行を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、四半世紀に及ぶ経験を元に、日本各地を車中泊でめぐるための「know-how」を紹介しています。
~ここから本編が始まります。~
最適なのは、綺麗なトイレと炊事場があるフリーサイト
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集車中泊スポットで重要視しているのは「居心地」
読者の中には、「車中泊は道の駅で十分」と思っている人もいるだろう。
確かに、中に引きこもってしまえば、もはや外界のことなどまったく気にならなくなるキャンピングカーが、そういう気持ちになるのは分からなくもない。
しかしその是非を問う前に…
ひとつ確認しておきたいことがある。
それは居心地…
本州では、道の駅での車中泊のマナーがよく話題にのぼる。
だが格安で質の高いキャンプ場があれば、それ以前に「どちらの居心地が良いか」という根源的なことが先行するはずだ。
そしてそれは、車中泊環境が理想的に整った北海道に行けば、誰もが気づくことだ。
筆者は車中泊を始めるまで、テントキャンプで家族と一緒にアウトドアや旅行を楽しんでいた。
自然の中に身を置き、日暮れから焚き火を囲んで、虫の声や小川のせせらぎをBGMに、野外料理を味わったり、お酒を飲むのは如何とも言い難い贅沢で、伴侶や気のおける仲間がいれば、なおさらだ。
ただ寝床がテントからクルマに変わろうとも、それができるキャンプサイトの居心地がいいことに変わりはない。
車中泊キャンプの醍醐味は、”いいとこどり”
テントキャンプの辛さは、設営と撤収に集約されている。
最初のうちは「それも楽しさの一部」と云ってられるが、100回も繰り返せば「苦痛」になるのが凡人だ(笑)。
だが、車中泊にはそれがない。
だからキャンプサイトは不要ともいえるのだが、視点を変えれば、それはテントキャンプから辛い要素だけが省かれた、まさに”いいとこどり”の合理的なキャンピングスタイルともいえる。
車中泊の旅人が、積極的にキャンプ場を利用する・しないには、テントキャンプのキャリアが大きく起因している。
ゆえに、経験のない人にその良さを伝えることの難しさは承知だが、車中泊そのもの花を添えたいのであれば、一度はキャンプ場に足を運んでみるといい。
車中泊に合うのは、区画よりもフリーサイト
キャンプ場をよく知らない人は、車中泊にフィットするのは、俗に高規格と呼ばれる電源完備の区画オートキャンプ場だと思いがちだが、筆者はそうは思わない。
逆に車中泊キャンプには、自由度の高いフリーサイトのほうが合っている。
なぜなら車中泊キャンプでは、普通車の場合はバックドア側のスペースを活用するほうがいいし、サイドオーニングを搭載したワンボックスカーやキャンピングカーは、スライドドア側のスペースを活用するほうがいい。
そして、こういうトイレと炊事棟しかないような昔ながらのフリーサイトは、リーズナブルで予約も要らないところが多い。
そこで、そういうサイトの見つけ方についても触れておこう。
ただし長くなるので、別記事に仕立てている。
また興味があれば、以下の記事も参考にしていただきたい。
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