車中泊キャンプ歴25年の現役のクルマ旅専門家が、愛用し続けているフッ素樹脂加工のジンギスカン鍋をご紹介しています。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊入門ガイド
この記事では、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、既に1000泊を超える車中泊旅行を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、四半世紀に及ぶ経験を元に、日本各地を車中泊でめぐるための「know-how」を紹介しています。
~ここから本編が始まります。~
鉄のジンギスカン鍋は後始末が大変!
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集「ジンギスカン」は、日本生まれの道民ソウルフード
北海道で云う「ジンギスカン」とは、モンゴルの英雄ではなく、羊肉料理のこと。
北海道のソウルフードといえば、鮭の「ちゃんちゃん焼き」や「石狩鍋」、あるいはカニの関節から出る出汁を使った「鉄砲汁」など、海の幸を思い浮かべる人が多いと思う。
だが「ジンギスカン」は歴史からして、いかにも北海道らしいと思えるものだ。
北海道では、第一次世界大戦時に軍隊や警察・鉄道員などの制服に使う羊毛を自給するために羊の飼育が始まったが、その後めん羊農家の収入増加を目指し、食用としての羊の飼育が広まった。
しかし日本には、もともと羊肉を食べる習慣がなかったため、人々に受け入れられる羊肉料理として「ジンギスカン」が考案されたという。
つまり「ジンギスカン」は、中央アジアから伝来したのではなく、日本生まれの食肉文化ということになる。
さて。
羊肉には独特の臭みがあるため、食べ方は生のまま羊肉を焼いてタレにつけて食べる「ジンギスカン」と、あらかじめ醤油ベースなどの特製タレに付け込まれた羊肉を焼く、味付きの「ジンギスカン」の2種類があるが、ポピュラーなのは後者で、有名なのはこの「松尾ジンギスカン」だろう。
「ジンギスカン」の専用鍋
「ジンギスカン」には、専用の鍋がある。
独特の形状の由来には、かつて戦場で兵士が鉄兜を使って肉を焼いたからという説もあるようだが、その真相は定かではない。
むしろ中央を盛り上げることで肉本体を火から遠ざけ、流れ落ちるタレと一緒に鍋の縁で野菜を煮込むという合理的な食べ方から考察すると、料理人が編み出した工夫のようにも思える。
実は、筆者は長きにわたってそのジンギスカン鍋に2つの悩みを抱いていた。
ひとつは食べた後の始末。
「ジンギスカン」のタレは焦げやすく、鉄の鍋を使えば100%こびりつく。
たとえダッチオーブンのように、シーズニングをしても結果は同じだ。
そのため、アルミ製の使い捨て鍋が100円ほどで売っているのだが、それを使うとあまり美味そうには感じない。
そのためやむなく、長年にわたって鉄製のジンギスカン鍋を使ってきたのだが、ようやく待望のフッ素加工されたアルミのジンギスカン鍋が登場し、さっそくそれに切り替えた。
おひとりさま用も
だが、それで悩みが完全に消えたわけではなかった。
筆者にはもうひとつ、鍋のサイズが大きすぎて、我々夫婦だけだと焼き過ぎてしまう悩みがあった。
普通なら少しづつ焼けばいいのだが、スカスカの鍋をオヤジとカーチャンでつつく姿を想像してもらえば、それがオシャレ感ゼロであることはすぐに分かる(笑)。
すなわち、雑誌の撮影には使えない。
そんな中で、嬉しいことに2つの問題を一挙に解決できる品物が現れた。
箱には「ジンギスカン」用とは書かれていなかったが、形状をみれば使えるだろうという察しはついた。
実際に使ってみると、想像通りちょうどいい!(笑)。
ちなみに我家では、普段は「ジンギスカン」に肉とタマネギしか入れない。
帯広の白樺と同じ食べ方がお気に入りだ。
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