25年以上の車中泊経験を持つクルマ旅のプロが、冬の車中泊で窓ガラスにつく結露を防ぐ方法について言及しています。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊入門ガイド
この記事では、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、既に1000泊を超える車中泊旅行を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、四半世紀に及ぶ経験を元に、日本各地を車中泊でめぐるための「know-how」を紹介しています。
~ここから本編が始まります。~
結露を完全に防ぐのは難しいが、減らすことは可能。
結露は文字通り空気中の水分が冷えて凝結し、水滴となることによって発生する。
発生しやすい場所は車内の「冷えやすいところ」で、具体的にはガラスや金属部分ということになるが、特に外気と接する面積の大きいフロントガラスは結露しやすく、走行中でも曇りやすいため、その対策が欠かせない。

事前対策
まず大事なのはガラスの内側をキレイに保つことだ。
タバコのヤニやホコリなどでガラスが汚れると、水蒸気がつきやすく結露が発生しやすい状況になる。
結露がひどくなったと感じたら、くもり止めクリーナーを窓ガラスに噴霧し、マイクロファイバークロスで拭き取るといい。
きめの細かなマイクロファイバークロスは、拭き跡が残りにくく、こういう場合に有効だ。
車中泊対策

出典:ソフト99
大事なのは湿度の発生を抑えることだ。
たとえば調理をする場合は、フライパンや鍋にフタをし、加熱された野菜や肉から水蒸気が出て車内の湿度が上がるのを防ぐ。
また鍋料理やお湯を沸かしている時には換気扇を回して、湯気を車外に放出する。
さらにタオルなどの湿ったものは車内に干さない。
といったことを徹底するといい。
また搭載しているなら、FFヒーターで車内の温度を高く設定するのも効果的だ。
空気中に存在し得る水分量は温度に比例するため、室温が高いほど結露しにくい。
実際に現在の筆者はフロントの3面のガラスには、あえてマルチシェードを貼らずカーテンのみにしているが、そのほうが明らかに結露は少ない。
なお、洗剤を薄めた溶液を作り、それで窓を拭くと効果があるという話があるが、これは「界面活性剤」が水を弾くためで、効果はクルマ用の「くもり止めスプレー」と同じ。
クルマのガラスには、冒頭で紹介した泡状の「くもり止めスプレー」のほうが断然使いやすいと思う。
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