思っているよりリーズナブルな、車載用ポータブル冷凍冷蔵庫【クルマ旅専門家の愛用品】

ポータブル冷凍冷蔵庫車中泊のお勧めグッズ&アイデア

車中泊旅行歴25年の現役クルマ旅専門家が、車中泊で愛用しているポータブルの冷凍冷蔵庫をご紹介。

「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊入門ガイド

この記事では、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、既に1000泊を超える車中泊旅行を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、四半世紀に及ぶ経験を元に、日本各地を車中泊でめぐるための「know-how」を紹介しています。

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~ここから本編が始まります。~

冷蔵庫はキャンピングカーの御用達品から、乗用車の車中泊でも普通に使える時代がやってきた!

ポータブル冷蔵庫

ポータブル冷凍冷蔵庫は、大容量のリチウム・イオンバッテリーの恩恵を一番受けられる車中泊グッズ

思ったよりもリーズナブル

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ポータブル冷凍冷蔵庫は、大容量のリチウム・イオンバッテリーの恩恵を一番受けられる車中泊グッズ

車中泊 冷蔵庫

置き場所の問題は残るものの…

今は望むなら、普通車による車中泊でも「冷凍冷蔵庫」が使える時代だ。

その前提となっているのがリチウム・イオンバッテリーだが、それは日進月歩で大容量かつコンパクト化が進んでおり、今後さらに車中泊グッズが電化されていくのは間違いない。

車中泊キャンプ

とりわけ通年で利用できる冷蔵庫は、その恩恵を受けやすく、筆者のようにキャンプ場でも車中泊をする人間には、待ち望んでいたとも云えるアイテムだろう。

2024年1月現在において、ポータブルバッテリーは、とりあえずこのくらいの容量の製品を用意すれば、1泊2日なら充電なしで十分乗り切れると思う。

なおポータブル電源に関する詳しい記事は、こちらを参考に。

思ったよりもリーズナブル。

ポータブル冷蔵庫

まず、今のポータブル冷蔵庫は大半が冷凍機能を有しており、30リットル前後で3万円ほどの製品でも十分に使える。

ひとりなら18リットル程度でも足りると云われてはいるが、筆者の印象では18リットルも30リットルもさほど大きさは変わらず、18リットルでは飲み物が増える夏場に食品を入れるには心もとない。

我家が愛用しているのは、KOHREE(コリー)ブランドのポータブル冷凍冷蔵庫(-22℃~10℃)。

容量は28.5リットル 、AC/DCの2way電源対応のコンプレッサー式で、購入価格は2万5千円ほどだった。

ポータブル冷蔵庫

購入の決め手は、2リットルのペットボトルと日本酒の四合瓶が縦に入ること。

冷蔵庫は容積が同じでも、収まり方次第で取り出しやすさと収容量が大きく変わる。この冷蔵庫には、350ミリの缶ビールが1ケース・24本は入る。

また中央に仕切りが入れられるので、左右に食材を分けて使えるのも便利だ。

ただし冷凍冷蔵庫といっても、左を冷蔵、右を冷凍のようなセパレート使いはできない。あくまでもどちらかの選択になる。

もっとも筆者のクルマには、別途30リットルの冷蔵庫が備わっているので、長旅ではポータブルを「冷凍専用」にして使用することが可能だ。

気になる消費電力はMAXが60W、ただしECOモード(45W)にすると、設定された温度に達した後、自動的に一時冷却を停止し、庫内温度が上がると再起動するため、実質的にはおそらくその半分以下で収まっているように感じる。

なお、筆者の使うKOHREEの製品は既に販売終了のようだが、別ブランドでまったく同じに思える製品が見つかった。

おそらくOEMで製造元は同じなのだろうが、こちらも売り切れれば販売終了になる可能性はある。

PS

以下は筆者が監修として参加したmybest の、ポータブル冷蔵庫の比較特集記事だ。

多くの観点から、各社のポータブル冷蔵庫を実証比較しているので信頼度は高く、購入時にはかなり参考になると思う。

カセットガスが使えるドメスティックは、かつてのベストセラー

ベテランの車中泊キャンパーが、今もなお愛用しているであろう3way冷蔵庫の「モービルクール」は、もともとイワタニがエレクトロラックス社と提携して製造販売を行っていたが、契約が終了し一度は生産終了になっていた。

3wayアウトドア用冷蔵庫「モービルクール」

筆者が使っていた青い「モービルクール」は、イワタニブランドで販売されていた初期のもので、たぶん1997年頃に購入したと記憶している。

その後2006年にドメティック社が引継ぐかたちで、再び生産されており、名前は違うが今でも流通はしているようだが、Amazonでは夏にしか在庫がないことが多い。

<製品概要・仕様>

現在はモデルチェンジし、薄型でスタイリッシュになっている。

・サイズ:本体/W500×D443×H440mm
・ AC100V/1.8m、DC12V/2.3m
・原産国:ハンガリー
・収納本数:ペットボトル1.5L/9本、2L/8本(ボトル形状により変わります)
・定格消費電力:AC100V/75W、DC12V/75W

弱点は傾斜

ある程度モービルクールのことを調べて、このサイトに来られた方なら既にご存知かもしれないが、この冷蔵庫には傾けると極端に保冷力が落ちる弱点がある。

3wayアウトドア用冷蔵庫「モービルクール」

モービルクールの仕組みは「吸収式」と呼ばれるもので、冷却経路内の冷媒(アンモニア水溶液)を電気ヒーターまたはガスの炎で加熱し、気化する際に熱を奪って冷却する。

コンプレッサーを使わないので、音と振動がほぼゼロというメリットはあるが、傾けると冷媒の回り方が変わり、本来の性能を発揮できなくなる。

それがワインディングを走った後に、極端に保冷力が落ちてしまう原因だ。

※コンプレッサーとは…

コンプレッサーは、エアコンや冷蔵庫に組み込まれるヒートポンプの関連部品。

ヒートポンプは冷媒を移動させ、特定の場所から熱を奪って、その熱を別の場所に放出する装置だが、コンプレッサーは冷媒を循環させる役割を果たしている。

車中泊

ただカセットガスが使えるのは、北海道などで長期間格安キャンプ場に滞在する人には、その欠点を補って余りある魅力だ。

外部コンセントのACと、クルマのシガーソケットに繋ぐDCも使えるので、場面に応じて使い分けるなら、悪い選択とは思わないし、災害にも強い製品と云えそうだ。

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