車中泊旅行歴25年の現役クルマ旅専門家が、車内の花粉と車内で食事をしたあとの臭いを除去できる、車載用プラズマクラスターをご紹介。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊入門ガイド
この記事では、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、既に1000泊を超える車中泊旅行を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、四半世紀に及ぶ経験を元に、日本各地を車中泊でめぐるための「know-how」を紹介しています。
~ここから本編が始まります。~
消臭の即効性はファブリーズに劣るが、持続効果は高い。
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集「におい」の元と、消臭対策
ねぇねぇ、岡村。「においって」なに?
チコちゃんじゃないが、「プラズマクラスター」を語るには、まず「におい」そのものを理解しておく必要がある。
「におい」の元は花粉のような物質で、それが鼻の粘膜に付着することで、人は香りや悪臭を感じるようになるわけだが、その「におい」を消す手法には、以下の2つが挙げられる。
①物理的手法
洗浄・拭き取り・吸着などによって、「におい物質」そのものを除去する。
②科学的手法
「におい物質」に働きかけて、変化や中和を起こさせる。
ファブリーズとプラズマクラスターの違いは?
もしかすると、皆さんがいちばん知りたいのは、この話かもしれない(笑)。
なにしろ価格差が20倍近くもあるのだから、それは旅人にすれば当然だ。
ファブリーズやリセッシュなどの「消臭剤」は、シートやカーテンなどに染み付いた「におい物質」をいったん中和させて封じる、②の科学的手法の典型例だ。
しかし「におい物質」は消滅しておらず、その後違う物質に変化し、別のにおいを発する場合が多い。
昔からよくある「ラベンダーの香り」みたいにね。
そのため、悪臭を根本から除去するには、帰宅後に洗濯や大型掃除機などで、「におい物質」そのものを除去するのがいちばん確実とされてきた。
プラズマクラスターが車中泊にいい!という理由
いっぽうのプラズマクラスターは、プラスとマイナスのイオンを発生させ、空気中の「におい物質」に吸着し、活性酸素の力で「タンパク質」を分解する。
つまり冒頭の①の物理的手法により、「におい物質」自体を除去してできる。
元々は車内のタバコの臭いを消すために開発されたものだが、近年は花粉症対策に愛用している人も多いと聞く。
それはさておき、
本格的な冬を迎えると、車内で調理や食事ができるキャンピングカーというのは実にありがたい代物だ。
この時期は、松葉ガニに牡蠣、フグ、クエといった鍋食材が旬を迎え、その産地に温泉めぐりを兼ねて出かける人も多いだろう。
だが、その際にどうしても気になるのが食べた後に残る「匂い」だ。
キャンピングカーにはルーフベントと呼ばれる屋根に取り付けられた換気扇があるものの、それだけで本当に食材の匂いをかわせるのか…
もちろん換気扇は臭いを車外に出すだけのものではなく、筆者は夏は逆回転させて外気を車内に取り込み、ウインドウファン代わりに活用している。
だが、換気扇とプラズマクラスターの併用には、想像以上の効果があった。
結論からいうと、シャコ・カキ・カニを夫婦で食べたにもかかわらず、ほとんど匂いはクルマに残っていなかった。
翌日子供たちを乗せたが、云うまで気づかなかったくらいだ。
ただしプラズマクラスターに即効性があるかどうかと聞かれると、その点では「消臭剤」のほうに分がありそうだ。
プラズマクラスターは、匂いを発する食べ物の近くに置き、長時間稼働させて空気中に放出される「におい物質」を分解させるような使い方が良いのだろう。
筆者は食事中はターボにし、念のためその日は一晩中「強」で稼働させておいた。
もっとも小さな機器だけに、食べる量が多かったり食品が発する臭いが強ければ、結果は違ってくるだろう。
なお筆者の使っているモデルにはDC用のコンセントしかないが、下の製品にはUSB端子があり、消費電力も1.9Wしかないので、エンジンを切ってもスマホの携帯用バッテリーがあれば、稼働できる。
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