25年のキャリアを持つ現役のクルマ旅専門家・稲垣朝則が2024年1月にまとめた、中高年から始める車中泊クルマ旅の入門ガイドです。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊入門ガイド
この記事では、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、既に1000泊を超える車中泊旅行を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、四半世紀に及ぶ経験を元に、日本各地を車中泊でめぐるための「know-how」を紹介しています。
~ここから本編が始まります。~
中高年にとって車中泊クルマ旅は、理想の旅行スタイル
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集中高年ってなんだろう?
一般的には、人生経験に関係なく45歳を越えると誰もがそう位置づけされるそうだが(笑)、このサイトでは、子供が20歳を過ぎ、週末や連休に安心して夫婦で家を空けられるようになった人達を「中高年」と呼んでいる。
長きにわたり、日々の暮しに重くのしかかってきた「教育費」から開放されれば、時間だけでなく金銭面でも多少は余裕が生まれてくる。そう考えると、歳を重ねるのも悪くない。
重要なのは、その2つの余裕をこれから何に使うかだ。
「子育て」と「会社での出世競争」が一段落してくる中高年にとって、これから先の関心事は「自分」もしくは、これまで苦楽をともにしてきた「夫婦」の「今後の楽しみ方」へと移行していく。
「第二の青春」・「セカンドライフ」・「余生」… これらはいずれもそれを意味する言葉だろう。
理想の旅行スタイル
誰でも中高年になれば、志向が変わる。
若い頃は進んで聞くことのなかった「演歌」や、見向きもしなかった「NHK」に対する「抵抗感」が薄れ、中には素晴らしく思えるものさえ出てくる(笑)。
さらに郷土の歴史・風土・文化等に目が向いてくるのは成熟の証だ。
それは中高年になって、改めて日本を旅してみたいと思う人が多いことにも通じているのだろう。
また同時に…
個人差はあるとしても、歳をとれば誰でも「わがまま」になるものだ。
行きたいところだけを選び、見たいものを気の済むまで眺め、お腹がへった時に食事をして、飲みたい酒を嗜む。
そのうえ寝る場所の予約さえも要らない…
中高年にとって、車中泊クルマ旅が「理想の旅行スタイル」に思えるのは、まったくもって当然。むしろ自然の流れともいえるのだろう。
車中泊クルマ旅の「落とし穴」
だが、そこには「落とし穴」がある。
確かに「理屈」はそうだが、実際に車中泊をするのは「生身の人間」。
旅の疲労度は年齢に比例し、疲労の回復度は年齢に反比例する。
冷静に考えれば、観光以外は全て「上げ膳据え膳」のツアーとは違い、移動時の運転、ベッドメイキング、食事の支度等々、旅行中のあらゆることを自分達で行うのだから当然だ。また姿勢が悪ければ、腰や膝にもその影響は現れる。
筆者がキャンピングカーに乗り換えた理由はそこに在る。
ミニバン車中泊を快適にするためのアイデアや、小道具を知らないわけではない。
しかし旅の疲労を最小限にとどめるという点において、それらはキャンピングカーの実力には遠く及ばない。
そしてそれは、長旅になるほど顕著に感じられることだろう。
中高年が車中泊クルマ旅を長く続ける秘訣は、「年相応のスタイル」を会得することに尽きる。
特にこれから始めようとする人は、参考にする情報が「誰を対象に書かれているものか」を考え、無理や無駄のない道を歩んでいただきたいと願う。
我々には、思っているほど時間はない…
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