25年のキャリアを持つ現役のクルマ旅専門家・稲垣朝則が2024年1月にまとめた、中高年から始める車中泊クルマ旅の「あるある」話をご紹介。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊入門ガイド
この記事では、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、既に1000泊を超える車中泊旅行を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、四半世紀に及ぶ経験を元に、日本各地を車中泊でめぐるための「know-how」を紹介しています。
~ここから本編が始まります。~
食事の目的が、楽しみから健康維持に変わる

長旅ほど普段の食事に近いものがいい。
ご承知の通り、夫婦二人旅なら自炊よりも外食のほうが安くつくことは少なくない。
またスーパーの中には、買った弁当を店内で食べられる、「イートインスペース」を持つところも増えてきた。
それだけに若い世代には、あえて車内で食事をしたい人の気持ちは、分かりづらいかもしれない。
もちろん中高年でも「外食」中心の旅人はたくさんいる。
週末だけの短い旅、食べ歩きが目的の旅、男ひとり旅、さらには「旅の間は家事をしない」という奥さん連れの旅…
しかしいくら好きでも、毎日ラーメンや蕎麦ばかりは食べられないし、 弁当や定食は揚げ物が多く、3日も続けて食べれば、胃がもたれて食欲そのものが減退してくる。
長旅が特権とも云える中高年は、すべての食事が「楽しみ」である必要はない。
それよりも栄養のバランスを考えた、野菜中心の普段の食事に近いものが、ありがたく思えてくる。
食への執着心がなくなる
典型例は、並んでまで有名なその地のグルメを食べたいとは思わなくなること。
面倒臭いのもあるが、一番の理由は”並ぶ時間を別のことに使いたい”という価値観の変化だ。
加えて…
有名店に並んでいるのは20~30代の若い人々が大半で、その情報ソースは「食べログ」のような口コミグルメサイトだと思うが、投稿しているのも同じ若い人なのだから、好みが合わないケースも少なくない。
そもそも自由気ままなクルマ旅では、楽しいことをする日の食事は、空腹を覚えてからでもかまわない。
そのうえレストランや食事処のある場所と、お腹の空き加減が必ずしも合致するわけではない。
となれば、適当にタイミングを見計らって、駐車場に停めたクルマの中で、ほどほどに胃袋を満たせればそれでいい。
という気にもなってくる。
最後はドクターストップ
今の御時世、「高血圧」と「糖尿病」の薬を飲んでいない中高年は珍しい(笑)。
ドクターストップに至ってなくても、還暦を過ぎると塩分・糖分の接種を自粛している人はさらに多い。
しかし若い世代も利用するフードコートや食堂・レストランのメニューには、それらがふんだんに使われているため、健康面のみならず、薄味に慣れた人には味が濃く思えて足が向かなくなる。
中高年が外食に気乗りがしなくなる理由には、そんな事情も絡んでいる。
とどのつまり…
筆者のように”車内での食事が前提の車中泊旅”を目指す人にとって、キャンピングカーは最適といえる。
そしてキャンピングギアを積んで動けるのなら、河川敷や湖畔の格安キャンプサイトを利用して、このようにオープンエアな食事を楽しむこともできる。
ただし、すべてのキャンピングカーがそうできるとは限らない。
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