車中泊旅行歴25年の現役のクルマ旅専門家がまとめた、2024年1月現在の乗用車の特性が活かせる車中泊の旅先選びに関するお話です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊入門ガイド
この記事では、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、既に1000泊を超える車中泊旅行を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、四半世紀に及ぶ経験を元に、日本各地を車中泊でめぐるための「know-how」を紹介しています。
~ここから本編が始まります。~
キャンピングカーとの差がつく旅先は、「絶景スポット」と「まちなか」
コンパクトさが活きる旅先は、平面駐車場の少ない都会のまちなか
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いまさら云うまでもなく、「車中泊」に関して乗用車は、キャンピングカーの足元にも及ばない。
しかしそれは車内における快適性の話であって、サービスエリアや道の駅に併設された温泉の休憩室などをうまく利用し、停まった車内にいる時間をできるだけ短くすれば、不自由さを補うことは可能だ。
つまり夜は「クルマに戻って寝るだけ」を基本にするといい。
この問題を無理に乗り越えようとすると、様々な無理難題と出くわすことになる。
そして答えは既に出ている…
乗用車で快適さを望むなら、そのために要する時間とコストを、キャンピングカーへの乗り換えに使うべきだ。
しかし乗用車には、キャンピングカーが大の苦手とする、ワインディングや狭苦しい都会が苦にならない利点がある。
つまり「車中泊」を切り離し、「クルマ旅」という観点立てば、その「適性」を引き出せる旅先はいくらでも見つかる。
機動力が活きる旅先は、ワインディングの先にある絶景スポット
人気の絶景地を確実に見るには、現地で車中泊をしてしまうに限るのだが、そのためには、キッチンやトイレといった生活設備が必要なことも多い。
しかし車中泊ができなくても、朝一番に到着できればいいわけで、夜明けとともに、ワインディングの先にある絶景の展望地を目指そう。
そこはトラックやバンをベース車にするキャンピングカーが、一番苦手とする乗用車の独壇場だ。
コンパクトさが活きる旅先は、平面駐車場の少ない都会のまちなか
もうひとつの候補地は、街中の観光地だ。
とりわけ金沢のような古い町には、観光地の近くに大きな駐車場がなく、車中泊どころかクルマを停めることすら苦労する。
そこで生きるのが、高さを含めたコンパクトさだ。
ルーフボックスを積んだら元も子もなくなるが、乗用車は地下だろうが立駐だろうが、どこにでも停められる。
しかしその当たり前さが、キャンピングカーにはない。
具体的には、ひとつひとつを歩いて周るには遠くて時間がかかるが、適度にコインパーキングが用意されている奈良や京都、関東なら湘南海岸や東伊豆、北海道は札幌、九州なら博多の天神、長崎市内などが当てはまる。
そう考えると、史跡めぐりは”お誂え向き”のコンテンツといえるだろう。
もちろんここでも車中泊については同じで、最寄りのサービスエリアか道の駅を利用するのが一番無難で快適だ。
ただし、早起きができることが大前提になる。
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