「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。

「西の河原露天風呂」は、「湯畑」と双璧をなす草津温泉のランドマーク
草津温泉といえば、湯畑を中心に和風の温泉宿が軒を連ね、聞き覚えのある小唄に合わせて「湯もみ」をする、そんな「昔ながらの温泉町」を真っ先に思い浮かべるかもしれない。
しかし一歩外に出れば、「西の河原」ではなく「賽の河原」の字違いでは?と疑いたくなるような光景が姿を現す。
「西の河原園地」を流れる湯川沿いには、毎分1万5千リットルもの強酸性高温泉が湧出し、河原に草木は育たない。
ただ今は立派な足湯ができており、以前ほどの地獄感はなくなった。
さて。
その奥に建つ「草津ビジターセンター」の隣が、お目当ての「西の河原露天風呂」になる。
男女別であるにもかかわらず、ひとつの湯船でこれほど大きい露天風呂というのは見たことがない。
開放感は、えもいえぬ境地。特に紅葉の季節は別格だ。
「西の河原露天風呂」には、マグマの近くから湧き出す高温の万代鉱泉が波々と注がれているが、これだけ広いと場所によって温度は違う。
少し温まってカラダが慣れてきたら、自分好みの熱さのところに移るといい。
1週間で1円玉が溶けてなくなるという強酸性のお湯は、興味とともに不安を煽るが、染みるような傷口がなければ心配するには及ばない。
肌触りはさらりとして、思っているより柔らかい。
なお、ここには石鹸・シャンプーはもとよりシャワーもないので、「浸かるだけ」。ということは「温泉セット」は不要、タオル1枚の軽装で出かけよう。
また着替え用のコインロッカーは、100円が戻らない。
「今どき?」って感じだが、草津温泉の共同浴場はどこもそうなので気をつけよう。
近頃は金曜日の夕方から男湯が混浴になるようだ。知らずに行くとビックリだね(笑)。
西の河原露天風呂
営業期間:通年
営業時間:4月1日~11月30日は7時~20時(最終入館19時30分)、12月1日~3月31日は9時~
定休日:無休(11月頃は点検期間休)
入浴料:大人600円・小人300円
もし車中泊をするのであれば、アメニティーの揃っている「御座之湯」か「大滝乃湯」にも行くことになると思うので、トータルで500円割引になる「ちょいな三湯湯めぐり手形」を使うほうがお得だ。残りは翌朝使えばいい。
※「ちょいな三湯めぐり手形」のオフィシャルオフィシャルページ
最後は無料の駐車場について。
クルマは温泉街と反対側にある、無料の「天狗山第一駐車場」に停める。そこから「西の河原露天風呂」までは徒歩約20分。それでも、ここが一番近い。
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