奥日光の車中泊事情と無料車中泊スポット・ベスト5【クルマ旅のプロが解説】2023年5月更新

光徳駐車場栃木県の無料駐車場

車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年5月現在の奥日光の車中泊事情と無料車中泊スポットに関する記述です。

「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
なお、道の駅での車中泊の可否については以下の記事を参照に。もちろん結論は「可能」です。
https://kurumatabi.net/2019/09/05/syatyuhaku_michinoeki/
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「奥日光」の無料駐車場は、道の駅と同じ「車中泊スタイル」を容認している。

日光 歌ヶ浜第一駐車場

奥日光の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2009.07.24
2009.12.13

2010.08.22
2011.10.17
2012.10.15
2017.10.12
2018.10.30
2020.08.10
2023.05.25

※奥日光での現地調査は2023年5月が最新になります。

奥日光の車中泊事情と無料車中泊スポット・ベスト5

奥日光のロケーション

奥日光の車中泊事情

奥日光の無料駐車場 ベスト5

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奥日光のロケーション

一般的に奥日光とは、世界遺産に登録された日光山内から「いろは坂」を登った標高1200〜1500メートルの高原地帯を指していう。

いろは坂

「いろは坂」は日光市街と中禅寺湖・奥日光を結ぶ観光道路で、下り専用の「第一いろは坂」と上り専用の「第二いろは坂」の二つの坂を合計すると、48か所もの急カーブがあることから、「いろは48文字」になぞらえてその名がついた。

いろは坂

標高差は440メートル。紅葉のシーズンには日光屈指の絶景ドライブコースとなるため大渋滞となる。

そのため、通常ならのぼりでも20分ほどの道のりが、渋滞時には2~3時間かかることも珍しくはない。

奥日光

ちなみに、湖沼や滝・川・森林、そして広大な湿原が広がる戦場ヶ原は、太平洋型気候と日本海型気候の境界にあり、「秘境」とも呼ばれているエリアだ。

そのため奥日光には温泉はあっても、コンビニはない。

ゆえに車中泊をするなら、まず食材を先に調達しておくことをお勧めする。

なお奥日光の見どころについては、別途以下の記事に詳しくまとめている。

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奥日光の車中泊事情

奥日光 車中泊

さて。

この写真を撮影した2009年頃の奥日光は、まだ車中泊で訪れる人々に寛大なところだったと思う。

当時の奥日光で車中泊をする人は、戦場ヶ原でハイキングやバードウォッチングを楽しんだり、星空を静かに観察するようなアウトドア好きが多かったのだが、車中泊がブームになるにつれ、避暑や元湯温泉目当てにやってくる人の数が急増し、そのマナーの悪さに関係者はずいぶんアタマを痛めたようだ。

奥日光 車中泊

そして2013年。奥日光にある主要な5つの無料駐車場に、この看板が立てられた。

車中泊コースガイド初版

筆者は「車中泊コースガイド 東日本編」の初版で、その5つの駐車場を「車中泊スポット」として紹介していたのだが、読者から「車中泊が禁止になっている」とカーネル編集部に電話が入り、その事実を確かめるために、はるばる北海道取材の帰りに日光まで足を運んだ。

しかしこの看板を見る限り、禁止なのはテントキャンプとキャンピングトレーラーであって、キャンピングカーを含む車中泊は禁止ではなかった。

それから4年… 

2017年10月に再び訪れた時には、看板が新しく変わっていた。

オートキャンプ禁止

さすがにここに書かれているオートキャンプは、サイトにクルマを横付けしてテントキャンプをする、いわゆる日本流のオートキャンプではあるまい(笑)。

察するに、奥日光の駐車場管理者は車中泊の世界のことをよく勉強していて、クルマのバックドア下などにイスとテーブルを出して、調理や食事を行うキャンプ行為を禁じている。

つまりキャンピングカーのように、「車内ですべてを完結する車中泊」については、相変わらず容認していることに変わりはないし、普通車でも外食すれば同じように楽しめる。

要は、道の駅と同じように利用すればいいだけのこと。

逆に云えば、禁止行為が明記されているのだから、それを守って正しく利用さえすれば、誰からも文句を云われることはないわけで、むしろ我々には好都合だ。

そのことを念頭に置いて、これから紹介する車中泊スポットを正しく利用していただきたい。

湯ノ湖

なお、2023年5月の訪問時にも、これらの看板は残されていたが、さらに規制が強くなっている様子はなかった。

その背景には、コロナ禍で3年間ほど人が近づかなかったこともあるだろう。

むしろ心配なのは、インバウンドが戻ってくる今後のほうで、これ以上”車中泊の環境破壊”が進まないことを望むばかりだ。

奥日光の無料駐車場 ベスト5

湯元本通り湖畔駐車場

ここからは個々の無料駐車場についての説明になるが、グーグルナビ連動のマップを含めた詳細を記すため、個別の記事も用意している。

👑1 湯元本通り湖畔駐車場

湯元温泉地区にある無料駐車場で、メインストリートから木立で隔離された、奥日光のベスト車中泊スポット。

👑2 歌ヶ浜第一駐車場

「いろは坂」から登ってきた場合は、ここが最初の無料駐車場になる。

👑3 三本松園地駐車場

中禅寺湖と湯ノ湖のちょうど中間あたりに位置する「戦場ヶ原展望台」の前にあり、利便性はもっとも高い。

👑4 光徳駐車場

奥日光の主要幹線である国道120号から奥まったところにある「隠れ家的」な車中泊スポット。

👑5 赤沼駐車場

自然情報センターと24時間使える野外トイレ、さらに千手ヶ浜方面行きの低公害バスの停留所を併設している。

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