房総半島は日本一周に欠かせない場所【房総半島 車中泊旅行ガイド】

野島崎千葉県の観光地
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
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房総半島では、アウトドアや観光とドライブにメリハリをつけたスケジュールが功を奏する。

房総半島の車中泊事情と観光の秘訣【目次】

1.房総半島の概要

1-1.地方からの旅人にとって、房総半島は「日本一周旅の通過点」

1-2.房総半島には東京湾をフェリーで渡る選択肢もある

1-3.房総半島で大事なのは、自分にあうコンテンツとマイペース

2.房総半島の車中泊事情

2-1.施設の充実した道の駅が適度に点在

2-2.海岸沿いにほどよく設けられた無料の公園駐車場

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1.房総半島の概要

「房総」という地名は、律令制の安房国(あわのくに)と上総国(かずさのくに)及び下総国(しもうさのくに)の三国にまたがる地域であったことに由来しているが、現在の房総半島は、大きく「内房」「外房」「九十九里」の3つのエリアに分けて紹介されることが多い。

中でも「内房」は、「東京湾アクアライン」を利用すれば、神奈川県の川崎から千葉県の木更津まで僅か15キロしかなく、都内からでも余裕をもって日帰りで遊びに行くことができる。

関西で云えば、「淡路島」に例えると分かりやすいだろう。

それが「るるぶ」のようなガイドブックに、ファミリーやカップル向けの観光&グルメスポットばかりが、デカデカと載る背景になっているわけだが、遠方からの旅人は、そこにはあまり魅力を感じない。

筆者が苦労したのはそこだ。

房総半島にも我々が食指を動かしたくなるコンテンツは存在するのだが、地方から訪れる旅行者を意識して編集された「ガイド」は希薄で、しかも「中高年対象」というのは皆無に等しい(笑)。

1-1.地方からの旅人にとって、房総半島は「日本一周旅の通過点」

ここで「原点」に戻ろう。

問題は関東在住以外の人が、観光で遠路はるばる房総半島まで出向く価値があるかどうかだが、普通に考えるとYesという答えには至らない。

ただし「一筆書きの日本一周」を果たすには、この地を外すわけにはいかない。

相模湾から三浦半島を周回した後、完璧に東京湾岸をトレースしないまでも、せめて「東京湾アクアライン」から木更津に入り、先端の野島崎を周って外房を銚子まで北上し、茨城県の鹿嶋灘へ抜けるコースを走りもしないで、「日本一周」と宣うのは、さすがにおこがましいと思う。

そもそも「日本一周」と「日本縦断」は別物だ。

1-2.房総半島には、東京湾をフェリーで渡る選択肢もある

「横浜」や「海ほたる」に興味がないなら、三浦半島の先端にある久里浜港と、鋸山の麓にあたる金山港の間を航行している「東京湾フェリー」を利用する手がある。これなら渋滞の心配はまったくない。

1-3.房総半島で大事なのは、自分にあうコンテンツとマイペース

房総半島といえば、「鴨川シーワールド」や「東京ドイツ村」のようなアミューズメントの色彩が強い「テーマパーク」がやたらと目立つが、片やでは、そのロケーションを生かしたマリンスポーツを楽しむ人の姿も多い。

野島崎

彼らに共通しているのは、自分にあうコンテンツとマイペースで親しむ姿だ。

ツアー旅行のように、他人が用意してくれるサービスにこぞって参加するのではなく、ここで中高年が見習うべきは、そんな彼らの楽しみ方だと思う。

屏風ヶ浦

写真が好きな筆者は、房総の海と戯れる人の姿を求めて海岸沿いをゆっくり走ったのだが、まだ手付かずの自然が残る外房から九十九里浜の海辺には、ここにしかない光景がたくさんあるように感じた。

その意味では、房総半島は北海道的だ。

実際のところ、房総半島でそういう楽しみ方を見いだせなければ、日本を一周しても得られるものは乏しいと思う。

余計なお世話かもしれないが、このサイトを見に来てくれた人には、「ただ房総半島を一周しました。」という記録と自己満足だけしか残らない旅人にはなってほしくない。

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2.房総半島の車中泊事情

房総フラワーライン

さて。房総半島には車中泊事情の前に知っておきたいことがある。

普通は3日もあれば余裕で周遊できる房総半島の見どころは、内房・外房ともに半島の半分から先端の間に集中している。

そのためスケジュールとしては、初日・2日目は観光、3日目は銚子までのロングドライブに色分けすることができるのだが、幸いにも房総半島の車中泊環境は、首都圏近郊とは思えないほど充実している。

2-1.施設の充実した道の駅が適度に点在

道の駅保田小学校

車中泊のクルマ旅では、「道の駅」が休憩地のみならず「宿場」としても重要な意味を持つのだが、房総半島の「道の駅の充実度」は、全国から見ても間違いなくトップクラスだと思う。

具体的にはそれぞれの個性がハッキリしており、サービスレベルも高いところが多い。

仕事を除けば、筆者は道の駅にさほど関心はないのだが(笑)、房総半島の道の駅めぐりだけは別。

全てではないが、下記に紹介する道の駅を辿って進む旅は面白いと思う。

2-2.海岸沿いにほどよく設けられた無料の公園駐車場

富津公園

道の駅に加えて嬉しいのが、写真のような風光明媚な海浜公園の無料駐車場の存在だ。その多くにはトイレが設置されており、車中泊をすることができる。

これは同じようにサーフィンを楽しむ人が多い湘南とは「雲泥の差」だ。房総が同じようにならないことを願ってやまない。

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