この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
番所大滝は、黒い溶岩の岩肌を流れ落ちる美滝
番所大滝は、標高約1250メートル地点を流れる小大野川にある、幅15メートル ・落差40メートルの滝で、乗鞍三名滝の中の最大とされる。
水が途中にあるゴツゴツした黒い岩肌を叩くように流れ落ちるため、実際は豪快なしぶきが滝見台まで飛んでくる。
アクセスと駐車場
番所大滝には、約20台が停められる有料の駐車場がある。
乗鞍三名滝の駐車場では、ここだけが有料だが、その代わりにトイレがあるので車中泊も可能だ。
ここにはふたつの滝見台がある。
駐車場から滝見台に向かう遊歩道の入口に、このマップがあるので、まずはそれに着目しよう。
なぜなら、番所大滝には滝見台が2つある。
こちらがそのマップの拡大写真。冒頭の写真は、マップに加筆した赤文字のA地点にある展望台から撮影している。
この展望台は、比較的水量の少ない真夏でもしぶきで濡れるくらいなので、雪解けで水量が増す春先は、ここから撮影するのは厳しいかもしれない。
1日で乗鞍三滝を回りたい人には、最初にこちらの展望台に向かおう。
理由は、このあとすぐに分かる(笑)。
駐車場から展望台までは約5分と書かれているが、帰りが登りになるので、それほど楽とは思えない。
こちらがマップBの「滝上展望台」。確かに滝が流れ落ちる様子が見られる。
だが小枝が邪魔で、写真撮影には適さない。
続けて「千間淵遊歩道」に行くなら、ついでなので寄ってもいいと思うが、そこまで行かないのなら、あえてこの道を進む必要はないと思う。
「千間淵遊歩道」は穴場のフォトスポット。
写真はマップCの「千間淵遊歩道」の途中にある「番所小滝」。
この滝はフォトジェニックで筆者のお気に入りだが、「千間淵遊歩道」の所要時間は、番所大滝駐車場から往復約90分だけに、ここまで行くと乗鞍三名滝をワンデイでまわるのはちょっとハードになる。
最後に。
滝は肉眼で見るよりも、スローシャッターで撮った写真のほうが美しい。
シルクのような滝の写真が撮りたい人は、マニュアル設定のある下のような一眼レフカメラと三脚を用意するといい。
筆者はA(アイリス)にセットして、絞りでシャッタースピードを調節している。