この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
乗鞍三名滝のイチオシは、「日本の滝百選」のひとつ
ワンデイで、下から「番所大滝」「善五郎の滝」を見てここまで来ると、さすがに疲労は隠せないと思うが、この滝もまた、しっかりと歩かなければならないところにある（笑）。
だが、もし乗鞍三名滝の中のどれかひとつだけを見るとするなら、筆者は迷わずこの「三本滝」をお勧めする。
アクセスと駐車場
クルマは三本滝レストハウスの無料駐車場に停められる。
駐車場の写真の右手に、三本滝へ続く遊歩道の入口がある。
遊歩道
「三本滝」までは、駐車場から約900メートルと書かれているが、途中からは山道のようになるため、片道25分ほどかかると覚悟しよう。
さきほどの長い木の階段を下ると、森の中に入る。ここからは変化があって退屈はしない。
この吊橋が見えたら、ゴールはまもなくだ。
三本滝の真相と撮影ガイド
「三本滝」は、「水源の異なる３つの滝が同時に見られる場所」と説明したほうが実態に近い。
つまり、小大野川・黒い沢・無名沢の3本の川の合流地点の間近にあるため、3本の滝が横並びで見られることに価値がある。
ちなみに3つの滝の名前は、❶「黒い沢の滝」❷「本流の滝」❸「無名沢の滝」。
ただし、このアングルは広角レンズでなければ撮れないため、ネットでもほとんど目にすることがない。
そのため、大半の紹介サイトは、❶「黒い沢の滝」❷「本流の滝」だけのアングルで「三本滝」を紹介している。
筆者も初回はそれに騙され（笑）、悔しい思いをした。
そこで後日、「本当の三本滝」を撮影するために、18ミリの広角レンズをつけたフルサイズ一眼レフをリュックに忍ばせ、リベンジを果たしてきた。
ちなみに筆者のスマホではワイドが足りず、3本の滝は収まらなかった。
そしてもうひとつ。
滝見場から一番遠い「無名沢の滝」は、望遠レンズがなければまともには写せない。
つまり「三本滝」の魅力を忠実に伝えるには、レンズを2本持っていくか、焦点距離の違うカメラを2本持参していく必要がある。
乗鞍高原＆乗鞍岳 車中泊旅行ガイド
詳しいのは長野県だけじゃなんです。
