この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

東京湾アクアライン上にある「海ほたる」は、渋滞回避にも使える首都圏最大級の快適車中泊スポット
海ほたる【目次】
■2-4.「海ほたる」のフードコートの名物は「あさりラーメン」
1.「海ほたる」のロケーション
東海以西の人にはほとんど馴染みがないと思うが、「海ほたる」は東京湾アクアライン上にあるパーキングエリアで、所在地は千葉県木更津市になる。
とはいえ、渋滞がなければ「横浜ランドマークタワー」から約34キロ・30分、都内の「お台場海浜公園」からでも、約27キロ・30分で到着できる好立地にある。
「海ほたる」へは、東京側の入口である川崎からは海底トンネル、逆に千葉県の木更津からは海上大橋でアクセスするが、来た方向にUターンして引き返すことができるユニークな作りになっている。
ちなみに東京湾アクアラインは、2014年から「当分の間」という条件付きで、通行料金のETC割引を実施しているのだが、その割引率がすごい(笑)。
通常なら普通車は3,140円もかかるのだが、割引期間中はたったの800円で、なんと74.5%OFF! 嬉しいのだが、これはどう考えても最初の料金設定がおかしいのではと思わざるをえない。
「津波が怖い!」と云われたら「それまでの話」になるが(笑)、「海ほたる」はガソリンスタンドがないだけで、施設はむしろサービスエリア以上と呼べるくらい充実している。
2.「海ほたる」の施設概要
「海ほたる」は5階建てで、1階は大型車用の駐車場、2.3階が普通車用の駐車場、4.5階が売店・カフェ・レストラン・休憩スペース等になっている。
2-1.「海ほたる」の駐車場

まず「海ほたる」の入口には、高さ2.5メートルの制限がある。
それを超えるキャンピングカーや屋根に積載物がある車両は、この大型トラックが並ぶ1階の駐車場に誘導される。
いっぽう、2.3階の普通車用駐車場の約半分は屋根の下になるため、雨の日でも濡れる心配がない。
これはミニバンなどの乗用車で車中泊する人には大きなメリットだ。しかも風もそれほど気にはならない。
ただしクルマが出入りする際の音がかなり響くので、静寂性は期待できない。念の為、耳栓を持参するほうが安心かも。
2-2.「海ほたる」のおすすめは4階
「海ほたる」のメインフロアーは、カフェ・売店・コンビニ、さらにラウンジスペースと足湯などが揃う4階。
フロアはエスカレータをはさんで、「SOUTH CABIN」と「NORTH CABIN」に分かれている。
最初に旅行者にお勧めなのは、ファミリーマートとスターバックスコーヒーがある「NORTH CABIN」だ。
入口横には案内書(総合インフォメーション)があり、驚くほど千葉県の観光パンフレットが揃っている。
車中泊をするなら、ここで翌日以降の旅に役立つ情報を入手するといい。
それから「SOUTH CABIN」に移動し、フェリーのプロムナード席のような休憩スペースでそれらに目を通そう。さすればお金は一切かからない(笑)。
そのうえ奥には無料の足湯まで! 土日は21時まで利用できるようなので、ミニバンなどの普通車なら、ここでゆっくり時間を過ごすのがベストだろう。
ただ同じ高速道路上の休憩施設でも、NEXCOのEXPASAのようなシャワーやコインランドリーまでのサービスはない。
なお土産物を扱う売店は、「SOUTH CABIN」にも「NORTH CABIN」にもあるが、品揃えが多いのは「SOUTH CABIN」にある「ウミナカプラザ」だ。ここでは千葉の海産物がテイクアウトで食べられる。
2-3.「海ほたる」の絶景スポットは5階
さて。東京湾の景色が見られるテラスへは5階からアクセスする。ここはペットの散歩も許可されている。
運が良ければ、スカイツリーを肉眼でも確認できる(写真は望遠)。
2-4.「海ほたる」のフードコートの名物は「あさりラーメン」
「海ほたる」のフードコートは5階に用意されており、まさに大型フェリーのような雰囲気を醸している。
中はこんな感じ。人気があるのは、「波市」のあさりラーメンと聞いていたので注文してみた。
木更津の特産品である、「アサリ」と「ばらノリ」をトッピングした塩ベースのご当地ラーメンは、まさに「アッサリ」味で美味だった(笑)。
3.「海ほたる」の車中泊好適度チェック!
房総半島 車中泊旅行ガイド


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クルマ旅を愉しむための車中泊入門

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