夏の関東取材旅 袋田の滝・月待の滝/2015.7<日本一周の旅:#05>

袋田の滝忘備録
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、原稿作成のためのメモ代わりに書き残してきた「忘備録」を、後日リライトしたものです。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。

趣きの異なる2つの名瀑を堪能。

実は、茨城県は筆者にとっての最後の未踏地であり、この旅で個人的には日本全県制覇を達成した(クルマ旅では沖縄を除く)。

プロ野球選手じゃないが、長く同じことを続けていれば、知らず知らずのうちに記録は生まれる。

筆者の場合は、もともと日本縦断、あるいは日本一周を目指してきたわけではなく、日本の美しい自然を写真に撮りたいという想いが、たまたまその結果につながったにすぎない。

海鮮丼さて。今回の取材は太平洋と日本海の海岸線を辿る「日本一周」がテーマだ。だが普通に走れば、出てくるのは漁港・海浜公園・海の見える展望台、そして海鮮丼ばかりである(笑)。

このブログのようにエッセイ風の読み物にするなら、それでもかまわないと思うが、ガイドブックの場合は、ページ半ばですっかり見飽きてしまうに違いない(笑)。ゆえに「ここぞ」というところでは少し内陸部に入り、変化をつけていく必要がある。

袋田の滝は、まさにその「ここぞ」と呼べる名瀑だった。

袋田の滝

日光の「華厳の滝」、熊野の「那智の滝」とともに日本三名瀑のひとつに数えられる「袋田の滝」は、高さ120メートル、幅73メートルの大きさを誇っている。確かにスケールでは、日本三名瀑と呼ぶに相応しい様相だ。

袋田の滝

袋田の滝は岩壁を四段に分かれて落下することから、別名「四度(よど)の滝」とも呼ばれている。また一説によれば、平安時代に西行法師がここを訪れ、「この滝は、四季に一度ずつ来てみなければ、真の趣は味わえない」と絶賛したそうだ。さすがは西行。この句ひとつで、その審美眼が伺える。

袋田の滝 観瀑台

なお、有料トンネルの先には3つの観瀑台が用意されており、離れて見ても寄って見ても、それぞれに美しい光景が楽しめる。アクセスや詳細情報については後日、「車中泊クルマ旅ガイド」に掲載するつもりだ。

さて。袋田の滝の近くに、実はもうひとつ美しい滝がある。

もみじ庵

ツアーでここにやってくるのはクラブツーリズムくらいだと思うが、クルマ旅ではぜひ訪れて見てほしい。

噂の滝はストリームビューが楽しめる特等席の奥にある。

月待の滝

月待の滝は、久慈川支流の大生瀬川に位置する落差17メートル、巾12メートルの小さな滝だが、せり出した岩場から流れ落ちているため、滝の裏側が鑑賞できる希少な滝だ。

月待の滝

水量が増すと夫婦滝の間に子滝が現れることから、安産の神である二十三夜尊の観音様が祀られている。

もみじ庵

滝に隣接する蕎麦屋のもみじ庵は、月見の滝を見学に訪れる人から駐車場代も入場料も取らず、自然の恵みを無料開放してくれている。

その心意気に感謝して、お礼代わりに自慢の蕎麦をいただいた。ちなみに袋田の滝を鑑賞するには駐車場代500円と入場料300円が必要だ。

忘備録
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