東北桜前線追っかけ旅 2012.4

三春滝桜岩手県の車中泊旅行日記
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
このコーナーには、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、原稿作成のためのメモ代わりに書き残してきた「忘備録」と、旅先で頭に浮かんだ「エッセイ」を収録しています。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
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能登半島経由で、会津・山形・角館・弘前へ

3月に新たに納車された、ハイエースキャンピングカー・Wizによる初仕事は、能登半島と東北の取材になった。

出発は2012年の4月20日、帰阪できたのは5月7日の早朝で、17泊18日、走行距離はなんと約5500キロに及んだ。

鶴ヶ城

それにしても、今回の旅は気候・天候に悩まされた。

18日間という日程を組んだのは、そんな天候不良を想定したものだったが、幸か不幸か、その作戦がズバリ当たった。

鶴ヶ城

東北の桜前線は、例年通りであれば、4月末までに青森県の弘前公園まで北上するようだが、今年は最大で5日も開花が遅れ、福島の鶴ヶ城が満開を迎えたのは28日… 

この時点で弘前公園の満開予測は5月3日と報道された。

置賜

当初の予定では、混雑の少ないGW前に福島・山形・秋田・青森と北上しながら各地の桜を撮影し、27日の夕方に青森空港で家内をピックアップ後、南下しながら温泉めぐりや町歩きをするつもりでいた。

道の駅ひろさき

27日夕方… 家内をピックアップし「道の駅 ひろさき」で車中泊。翌朝早く弘前公園の開花状況を見に出かけたが、予想通りの「一部咲き」(笑)。

弘前城

思惑は見事にはずれ、取材は振り出しに戻ることになった。桜が撮れなければ、行ったことにはならないのがこの仕事。

通常なら吹田~青森間は約1200キロ、往復に多少の寄り道を加えたとて、普通であれば4000キロも走れば事足りるところが、5500キロになってしまった理由はそこにある。

弘前公園

ところで、「ロケハン」という言葉をご存知だろうか? 

ロケハンは「ロケーション・ハンティング」の略語で、「現場の下見」という意味で使われている業界用語だ。

桜前線の北上が遅れたおかげで、桜の名所を2度づつ周ることを強いられたわけだが、おかげでいい「ロケハン」ができたと思えば、「災い転じて福となす」。

もっともこれは、なんとか使える写真が撮れたからこそ云える話で、結果オーライとはこのだろう(笑)。

弘前さくらまつり

東北の桜を撮りに出かける際に知っておくべきことは、開花と満開のタイミングだ。本州では開花宣言から満開までは通常1週間程度の間が開くが、東北の場合、気温が上がれば3日ほどで満開に至ってしまう。

弘前公園

幸いにも筆者は、事前に福島の友人からそのレクチャーを受けていたので外さずに済んだが、実際に弘前公園の桜は、4日後の5月1日にはピークを迎え、早くも一部は散りかけつつあった。

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さて。それにしても、今回の取材では車中泊がモノを云った。

そもそも桜が満開を迎える角館や弘前公園に、真昼にクルマでノコノコと出かけてきても「近づける」はずがない。遥か離れたパーク&バスライドの駐車場に誘導されるのがオチだ。

それを避けるにはライトアップの終了間際と、早朝を狙うしかないのだが、車中泊ができればそれがいとも容易になる。

角館 観光駐車場

特に角館では遠方からの旅行者のために、行政によってそういう対応が行われている。この駐車場は翌朝7時までなら宿泊が可能。しかも歩いて行けるところに温泉もある。

角館

そのうえ隣は「さくらまつり」の会場。

角館

となれば、こういう楽しみ方をしないわけにはいくまい(笑)。

それから10年…

なんと、第2次「東北桜前線追っかけ旅」が決定。しかも今度は、もっとダイナミックな展開が待っていた。
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2021年春にクルマ旅のプロが書いた、2周間に及ぶ車中泊の桜前線追っかけ旅の記録です。

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