夏の東北取材旅 青森/2015.7<日本一周の旅:#08>

函館フェリーターミナル忘備録
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、原稿作成のためのメモ代わりに書き残してきた「忘備録」を、後日リライトしたものです。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。

大間から再開。今度は日本海側を南下

5週間に及んだ北海道の滞在を終え、8月23日の朝の便で函館から再び大間へと渡った。

スマートチェックイン

余談になるが、津軽海峡フェリーの場合、インターネット予約をするとメールでバーコードが送られてくる。

それを入口にあるリーダーに読ませれば、わざわざターミナルのカウンターまで行かなくても自動で発券してくれる仕組みだ。これは新日本海フェリーにはない利便性の高いシステムで、筆者はけっこう重宝している。

津軽海峡フェリー

本来はメールを印刷して読ませることになっているのだが、今回はバーコードを携帯で撮影してそれを読ませてみた。

結果はバッチリOK。旅の途中にノートPCで予約するという人は、ぜひお試しを。

さて。今日からは再び「日本一周の旅」の東日本の日本海側の取材が始まる。

尻屋崎 寒立馬

北海道との絡みを考え、本州の表と裏をぐるっと周る北の起点を、下北半島の大間崎に定めた。つまり、太平洋側を北上し、尻矢崎を経由して大間から北海道に上陸し、再び大間に戻って今度は仏ヶ浦から青森へと下り、竜飛崎経由で日本海側を南下するという算段だ。

ちなみに南の起点は、やはり九州を見据えた下関になる。

仏ヶ浦

写真は陸地から仏ヶ浦を望める唯一の場所。だが、嫌になるほどのワインディングロードを走らなければならない。仏ヶ浦を安くラクチンに見学するには、失敗経験に裏付けされた正確な情報が必要(笑)。もちろん、筆者の本にはその方法が記されている。

むつ湾フェリー

今回は7月に撮影した青森市内をパスして、下北半島の脇野沢から津軽半島の蟹田まで、むつ湾フェリーに乗ってショートカットすることにした。

むつ湾フェリー

走行よりも割高にはなるが、1時間で津軽半島に渡れるのは効率と体力を考えれば素晴らしい。なお、脇野沢から青森に通じる航路にはフェリーがない。

この日は翌日の天気予報を信じて、少し南へ下った金木にある無料のオートキャンプサイト「芦野公園」で車中泊。

芦野公園 無料オートキャンプ場

ここは大間にある大間崎テントサイトと並ぶ、青森取材時の定宿だ。いずれも無料で温泉とスーパーが近くにあり、地デジの映りも良好だ。そして、珍しく天気予報がピタッ!と当たった。

高野崎

竜飛崎に近い今別町にある「高野崎」。ここは写真のように沖にある岩礁まで歩いて行けるだけでなく、下北半島、北海道の白神岬、そして竜飛崎まで同時に見渡せる素晴らしいビュースポットだ。しかも無料のキャンプ場にもなっている。

松陰くぐり

だが、それ以上に気になったのが上のマップの「松陰くぐり」という記載だった。松陰とはご承知の通り、今NHKの大河ドラマでやっている「花燃ゆ」前半の主役である。

松陰が竜飛崎まで迫りくるロシアの脅威を視察に訪れていたことは知っていたが、その足跡がこんなところに残されているとは思わなかった。

そこで探したのだが… 地元のポストマンでさえ知らないというほどの「無名地」で、今宣伝しないでいつやるの!という場所ながら、看板のひとつもない有様(笑)。

しかしスマホを駆使して、30分ほどで遂にその在り処を突き止めた。

廃屋

それはご覧のような廃屋が数軒並ぶ先の浜まで行かないと見えない場所にある。松陰先生がここを訪ねた当時は、浜辺づたいに北上し、引き潮時にここをくぐらなければ、竜飛崎まで進むことができなかったのだろう。

今別では、もうひとつ嬉しい発見があった。

青函隧道

写真のトンネルには「青函隧道」と書かれている。

つまり、ここは本州側の青函トンネルの入口である。今はなんてことのない場所かも知れないが、来年の3月にはきっとこの場所に驚くほどの撮鉄集団がやってくるに違いない(笑)。

青函トンネル

北海道新幹線の第1便が、こうして青函トンネルに吸い込まれる瞬間… それが彼らの目的になる。

竜飛崎

竜飛崎はこの日も強風で、定期的にジャジャジャジャン~!と大音量で「津軽海峡冬景色の2番」が流れ、名物おばさんが観光客を和ませていた。それはそれで、ここらしくていい(笑)。

少しはしょってきたが、筆者は青森県は北東北というよりも、「道南南」と表現する方が良いのでは思っている。

マニアックな見どころの数といい、車中泊環境といい、この地はどちらかといえば北海道に似ている。来年のカーネル夏号では、このあたりの情報をたっぷりと掲載する予定だ。

忘備録
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