夏の甲信越取材旅 佐渡/2014.6

トキ新潟県の車中泊旅行日記
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、原稿作成のためのメモ代わりに書き残してきた「忘備録」を、後日リライトしたものです。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
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賢者の「佐渡ヶ島」上陸作戦

佐渡には、前々から一度会ってみたい鳥がいた。

その名は「トキ」。

学名が「Nipponia nippon」であることから、日本を象徴する鳥とよく云われる。ただそれは、学名がつけられた当初は日本の固有種と思われていたためで、中国にも生息していることが判明したのは、それより後のことらしい。

ちなみに日本の国鳥は、トキではなくキジだ。

トキ

トキは江戸時代まで日本国内に広く分布したようだが、明治以降に日本で肉食の習慣が広まり、また羽毛の需要が急増したため、乱獲されるようになった。

平成以降は人工飼育が積極的に行われたが、残念ながら2003年に日本生まれのトキは絶滅する。しかし中国から提供されたトキの繁殖には成功し、2013年時点で140羽ほどが放鳥されているという。

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さて。佐渡に限らず礼文でも壱岐でもそうなのだが、離島にクルマと一緒に渡るのは、なかなか勇気がいる行為だ。

特に佐渡の場合は夫婦でおよそ42,000円… ちなみに新潟~苫小牧東のフェリー料金は、一等でも40,940円だ。

これって、どうよ(笑)。

佐渡 日帰りツアー

そこで今回は佐渡汽船の「日帰りツアー」を利用することにした。

行きはジェットホイル、帰りはフェリー、現地では観光バスのガイドと昼食がついて9,780円。それで主だった見どころを周れるのだから、けして悪い選択ではない。

車中泊の旅でも、場所によってはこういうメニューを取り入れながら楽しむ方が経済的。しかもアタマもカラダも疲れない(笑)。

専門的には、こういう企画を「着地型観光」と呼んでいる。いわゆる都会でメジャーな旅行会社が募集する「発地型観光」とは一線を画した、個人旅行者対象のツアーとして、地方自治体が期待を寄せているというわけだ。すなわち…その分「お得度」は高い。たぶん、幾ばくかは補助金も出ているのだろう(笑)。

トキ

今日は晴れているので朝から取材に出るため、佐渡観光の詳細をここで書くことはできないが、筆者が一番見たかったトキは、見事に目の前でその元気な姿を見せてくれた。

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世俗化しすぎて、全く絵にならない「たらい舟」(笑)。

たらい舟

しかし、みんなコレに乗りたがる(笑)。別途料金だけに、我々にはちょっと信じられない「アトラクション」だ。

宿根木

江戸時代後期から明治初期に全盛期を迎えた北前船の寄港地として発展した港町「宿根木(しゅくねぎ)」。

船大工によって作られた当時の面影を色濃く残す町並みが、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

百合様が登場したJR東日本のCMで一躍有名に。

こちらはうちのモデル様。

佐渡金山

どうでもよかったが、無料のオプションだったので、砂金採りもやってきた(笑)。ツアーにはこういうものが含まれるのが難点。

孫でも連れていれば話は別だが、夫婦で100歳を越える客が喜んでやるものではなさそう。

砂金

ちなみにどれが砂金か分かるよね?

釜飯

セットで出てきた釜飯ランチ。それ相応で合格点だろう。ただし温かさという点には目をつぶる必要がある。

学生時代に京都で修学旅行生の昼弁当を作るアルバイトをしていたので、裏事情が分かるだけに致し方のない話だが…

道の駅 新潟ふるさと村

その日の夜は、新潟港に近い「道の駅 新潟ふるさと村」で車中泊。この日はキャンピングカーがかなりいた。翌日の小樽行きフェリーに乗るのだろうか…

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