この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅米沢」は、上杉神社の近くにできた利便性の高い高規格な道の駅
道の駅 米沢【目次】
「道の駅 米沢」のロケーション
米沢は上杉氏の城下町だが、その知名度は2009年に放送されたNHK大河ドラマ「天地人」によって全国区となった。
「天地人」は、主役の直江兼続を爽やかな妻夫木聡が演じ、その少年時代に名子役の加藤清史郎くんを配したことで人気が高まり、最高視聴率26.0%、平均視聴率 21.2%という高い視聴率を記録。
他にも兼続の妻を常盤貴子、上杉謙信に阿部寛を登用するなど、当時の若手俳優を数多く起用した面白い作品だったと思う。
さて。「道の駅米沢」は、その舞台となった桜の名所で知られる米沢城跡からクルマで10分ほどのところに、2018年(平成30年)の4月にオープンした。
筆者が初めて米沢を訪ねた当時は、まだこの道の駅はなく、米沢城跡に隣接する松が岬公園のトイレがある「おまつり広場」の無料駐車場で車中泊をした。
たしか当時は規制がなかったように記憶しているのだが、現在は夜間の駐車が禁止されている。
「道の駅 米沢」の施設
館内に入ると、そこはいきなり「上杉ワールド」(笑)。
まるで世界遺産がある町の道の駅に来たような錯覚に陥るが、観光地にある道の駅はこれくらいでないと盛り上がらない。
知床の道の駅でも一人なのに、ここではダブルでコンシェルジュがお出迎えしてくれる(笑)。
フードコートは、近頃のサービスエリアと同じテナント形式。
それとは別に、ご当地グルメ「米沢牛」のステーキレストランもある。
ちなみに米沢牛は、売店で切り落としが300グラム2000円ちょっとで手に入る。キャンピングカーなら車内で食べることも可能だろう。
数はそれほど多くないが、野菜類も置いてある。
この日は、これをつまみに一杯。
加えて、さすがは東北、日本酒の品揃えもいい。こういうおいしいプレゼンをされると、思わず手が出てしまうのは筆者だけではあるまい(笑)。
可燃物のゴミ箱は、「置いてあるのが当たり前」という感じ(笑)。
館内の休憩スペースが24時間使えるが、屋外の休憩スペースもある。
駐車場は大型用車用と小型車用が離れてレイアウトされており、サービスエリアのような「騒音被害」を被ることはない。
しかし「道の駅 米沢」には、車中泊客にとってひとつ「迷惑」なサービスがある。
それは夜間も途絶えることなく鳴り響く大音量のBGMだ(笑)。理由はわからないが、トイレに近い場所はそれが気になるかもしれない。
車中泊時は少し駅舎から離れた場所に駐車しよう。
もちろんこれさえなければ、「道の駅 米沢」は東北のベスト車中泊スポットに挙げるだけのクオリティーがある。
意味のなさそうなサービスだけに、さっさと止めてくれるといいのだが…(笑)
「道の駅 米沢」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 米沢」の最寄りの温泉&周辺買物施設
おいたま温泉 賜の湯
☎0238-37-4126
大人330円
5:30~PM10:00(最終受付 PM9:30)
約5キロ・クルマで10分。珍しい砂風呂あり(別料金)。なお、最寄りは3キロほどのところにある極楽湯グループの「鷹山の湯」だ。
コンビニはセブン・イレブンが道の駅に併設(営業時間は朝7時から夜9時)
スーパーマーケット
約2キロのところに「ヤマザワ花沢町店」がある。