この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 上品の郷」は、松島から高速で約40分。三陸海岸のほぼ南端に位置する温泉併設の道の駅
道の駅 上品の郷【目次】
「道の駅 上品の郷」のロケーション
上品と書いて「じょうぼん」と読む「道の駅 上品の郷」は、三陸海岸の南端にあたる宮城県の石巻市にある。
2020年を迎えた今は、無料の町営駐車場ができて車中泊に苦労することがなくなった松島だが、それまではクルマで高速道路を40分近く走り、温泉があるこの道の駅まで泊まりにきていた。
といっても、三陸道は「鳴瀬・奥松島インター」から「河北インター」間が無料になっており、「松島北インター」から乗っても210円しかかからない。
ちなみに石巻は、「仮面ライダー」「サイボーグ009」で知られるマンガ家・石ノ森章太郎氏の出身地。もちろん筆者は、♪迫る~、ショッカー♪で始まる藤岡弘の実写版をライブで見ていた世代だ(笑)。
市内にはその名を冠したマンガミュージアム「石ノ森萬画館」がある。
「道の駅 上品の郷」の施設
「道の駅 上品の郷」は、ウナギの寝床のような超横長のレイアウトで、一番奥に温泉施設の「ふたごの湯」と無料の足湯がある。
車中泊をする際に静かなのはこちらだが、トイレは反対側の端にあるため、歩いて行くにはかなり遠い。
逆にトイレはトラックレーンの近くにあるため、こちらサイドは騒々しい。
ただサービスエリアのような台数ではないので、筆者はこちら側で寝ることが多い。いずれにしても路面はフラットで、車中泊に支障はない。
道路情報室を兼ねた休憩所には座敷がある。ただし、開いているのは朝6時から夜の7時までなので、ライダーやチャリダーもここでは寝ることができない。
ゆえにこういう姿も、ここでは時折見かける。やっていいとは云わないが、駐車場にテントを張られるよりはマシ(笑)。
実はこの「道の駅 上品の郷」には、ふかふかの芝生の他に水場もある。たぶん、そういう情報はライダーの間にも広がっているはずだ。
ちなみに「道の駅 上品の郷」は、東日本大震災の津波で大きな被害を被った女川の町に近く、当時はその救済基地として活躍したことが知られている。
それを考えるなら、こういった「いざという時にキャンプ場として使える」設備は、どこの道の駅にもあっていいと思うし、できうるなら平穏な時にも活用できる方法を考えるべきだと思う。
今のルールだから「マナー違反」と云われるが、ルールが変われば常識も変わる。
「道の駅 上品の郷」でありがたいのは、レストランが8時まで利用できること。
そのうえ温泉併設なのだから、車中泊旅行者に人気が出るのは当然だろう。
売店は広く品揃えも充実している。土産品だけでなく、その日に食べられる食品が多いのも特徴だ。
ただ中には謎めいたものもあって面白い。時間があれば店内を探検してみよう。
ジビエやクジラ肉まで置いている道の駅は珍しい(笑)。
売店の隣にはコンビニもある。
最後に、可燃物のゴミ箱は数ヶ所に設置されている。
いうことなし!(大笑)。
「道の駅 上品の郷」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 上品の郷」の温泉&周辺買物施設
ふたごの湯
☎0225-62-4126
大人平日550円・土日祝750円
9時~21時(受付最終20時30分)・第4火曜定休
コンビニ
ヤマザキYショップが敷地内に、またローソンもすぐ隣にある。
スーパーマーケット
「ザ・ビッグ 石巻鹿又店」まで約4キロ。
「道の駅 上品の郷」のアクセスマップ
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!


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