この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 白沢」は日帰り温泉だけでなく、誰もが自由に使える炊事施設もある道の駅
「道の駅 白沢」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第12回
登録日/1997年4月11日
筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.07.25
2012.08.14
2020.08.10
2021.06.30
2022.06.23
道の駅 白沢【目次】
「道の駅 白沢」のロケーション
「道の駅 白沢」は関越自動車道の「沼田インター」から、国道120号を片品方面にクルマで10分ほど走ったところにある群馬県の道の駅だ。
栃木県の宇都宮から日光を抜けて群馬県の草津を目指し、
さらに長野県の軽井沢を経由して上田に至る、関東屈指のクルマ旅コース「日本ロマンチック街道」の「宿場」として、昔から車中泊の旅人に親しまれてきた。
また伊香保・四万・みなかみ・草津の、いわゆる「群馬四湯」をめぐるうえでも、この道の駅は便利な場所にある。
加えて「道の駅 白沢」がある沼田は、歴史が好きな人とっては興味深い土地で、とりわけ戦国時代を描いた大河ドラマによく登場する、真田氏とのゆかりが深い。
沼田の周辺には当時の城跡や砦跡が数多く残されており、それを訪ねて歩く楽しみ方もある。
いっぽう現在の沼田は、「国土交通省」が築き上げた「道の駅銀座」の様相を呈しており、スタンプブック片手にそれらを訪ねて回る人も多い(笑)。
「道の駅 白沢」の施設
まずは他では滅多に見ることのない、炊事棟から紹介しよう。
「道の駅 白沢」には、誰もが自由に使える屋根付きの炊事場がある。
張り紙を読めば分かる通り、ここは「水場」ではなく、適正に火器を使うことを条件に、調理を容認している「炊事場」だ。
筆者が知る限り、「道の駅 白沢」ではこのサービスを少なくても2009年から提供し続けてくれている。
「お遍路さん」で知られる四国の香川県にある「道の駅 源平の里むれ」にも、同じような設備があったが、オープン後わずか1年あまりで閉鎖した。
昔から巡礼者を「おもてなし」する文化が根付く四国でさえそうなのだから、1997年にオープンした「道の駅 白沢」が、2022年の現在もなお、この「炊事場」を維持継続しているのは、評価して余りある話だと筆者は思う。
シンクのある水場は、九州の「道の駅阿蘇」や北海道の「道の駅名寄」にもあるが、さすがに横で調理してもいいとは明示していない(笑)。
車中泊を始めたばかりの若い世代や中高年で、ブログやSNS、またYoutubeから道の駅での車中泊に関する情報を発信している人には、こういう事実を伝えたい。
ことあるごとに「出すな、騒ぐな」、挙句の果てには「寝るな」とまで云うようになってきた道の駅の不勉強な駅長が増える中で、自分が悪いわけでもないのに、ヘイコラ同調するばかりが「いい旅人」ではあるまい。
さまざまな道の駅を知ってこそ、その本質的なありがたさが見えてくる。
それが「前向きで客観的な、正しい取材に基づく情報発信」というものだ。
そして、そういう経験を積んだ骨のある旅人が若い世代から出てこないかぎり、「この国の新しい旅のカタチ」である車中泊が、これ以上発展することはあるまい。
むしろ「ゴミの問題」を含めて、先人が築いてきた権利や社会的地位を失い、後退していくだけだろう。
さて。
こちらが「道の駅 白沢」の売店と農産物の直売所。
物販については「所狭しと、いろんなものを並べているね」という感じ(笑)。
筆者はとうもろこしを買って、さきほどの炊事場で茹でさせていただいた。
余りは、翌朝バターコーンに。
使ったフライパンはキッチンペーパーで一度キレイに拭いてから、流し台で洗わせていただいた。
出たゴミと残った芯はこちらにお返し。
できうるなら24時間使える可燃物用のゴミ箱を、近くの「道の駅川場田園プラザ」のように堂々と店の外に置いてくれれば、もっと褒めてあげられる(笑)。
続いて、駐車場は大きく2ヶ所に別れているが、車中泊に適しているのは野外トイレがあるこちらだろう。
かつては半分ほど未舗装だったが、現在は全面舗装されている。ただしここには大型トラックもやってくるため、夜間は騒々しいことが多い。
また残念ながら、トイレにはウォシュレットがなかった。
いっぽう静けさを優先したい人には、敷地の逆サイドにあたるこの駐車区画がお勧めだが、場所によって傾斜がある。
なお奥の公園にもトイレはあるが、ちょっと遠いうえに夜はわかりにくいかもしれない。
【プロの寸評】
トイレや可燃物のゴミ箱などが気になる人には、約4キロのところにある「道の駅川場田園プラザ」がお勧めだ。
炊事場をのぞけば、今は「道の駅 白沢」より車中泊の好適度は高いと思う。
「道の駅 白沢」の温泉&周辺の買い物施設
望郷の湯
おとな580円
平日10時〜21時
第2火曜定休
※更衣室のコインロッカーは200円で、使用後もお金は戻らない。
コンビニ
徒歩圏内にデイリーヤマザキとファミリーマートがある。
スーパーマーケット
約2キロのところに「ベイシア沼田モール店」がある。
「道の駅 白沢」のアクセスマップ
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