車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年6月現在の「道の駅 湯西川」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
日帰り温泉併設の「道の駅 湯西川」は、日光から国道で会津若松方面を目指す道中にある道の駅
道の駅 湯西川 DATA
道の駅 湯西川
〒321-2603
日光市西川478-1
☎ 0288-78-1222
営業時間
売店及びインフォメーション
9時~17時
温泉施設 湯の郷
10時~20時(受付最終19時)
4月~11月 第3火曜定休
12月~翌年3月 不定休
「道の駅 湯西川」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第22回
登録日/2006年8月10日
「道の駅 湯西川」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.08.22
2020.08.09
2023.05.26
※「道の駅 湯西川」での現地調査は2023年5月が最新です。
道の駅 湯西川【目次】
「道の駅 湯西川」のロケーション
「道の駅 湯西川」は、旧会津西街道(国道121号)から、湯西川温泉方面に少し分け行ったところにあり、休憩で立ち寄ることはあっても、普通は誰も車中泊などしないような、著しく利便性に劣る山の中に位置している(笑)。
この張り紙は、それを雄弁に物語っているわけだが(笑)、クルマで旅する人にとって「道の駅 湯西川」は、”無視しずらい”絶妙なロケーションにあるから厄介だ。
その理由のひとつは、国道121号が日光から鬼怒川温泉・龍王峡・川治温泉を通って、塩原温泉郷へと通じる”裏街道”にあたること。
最短を行くなら「日塩有料道路(もみじライン、龍王峡ライン)」があるが、カーブが比較的少なく、走りやすいのはこちらだろう。
もうひとつは、国道120号が「旧会津西街道」と呼ばれる通り、福島県の「会津若松」に向けて、東北自動車道をショートカットできる下道であること。
道中には、まるで映画のロケ地かと見紛うような「大内宿」もあり、会津からはさらに喜多方を通って、山形県の米沢・天童温泉へと北上して行ける。
そこへ持ってきての”温泉併設”。これはある意味、車中泊の旅人にとっての、”いい殺し文句”だと思う(笑)。
「道の駅 湯西川」の施設
単刀直入に云うと、「道の駅 湯西川」には車中泊旅行者が望む施設がほぼ揃っている。こんな山中にある道の駅なのに、近頃多い”物販第一・見かけ優先の使えない道の駅”とは大違いだ(笑)。
それは「道の駅 湯西川」が、野岩鉄道会津・鬼怒川線「湯西川温泉駅」に直結していることと無関係ではないだろう。
このような、想像を上回る充実した品揃えの売店が維持できるのは、クルマ客プラスアルファの利用客があってのこと。
こちらもマイカー以上に電車に乗ってやってくる観光客の「恩恵」なのだろう。
日本には他にも鉄道駅とセットになった道の駅はいくつかあるが、これまでそんなことを思ったことはなかった。
だが道の駅の経営、しいてはSDGsを考えると、この組み合わせは案外有効なのかもしれない。
さて。
「道の駅 湯西川」のメインの駐車場は、中央部分に緩やかなうねりがあり、車中泊には2台のハイエースが停まっている、道路沿いのスペースが適している。
24時間トイレは、駐車場に近い駅舎の中にある。
ありがたいことに、ちゃんとウォシュレットも完備されている。
多少トイレからは遠くなるが、静かな場所を優先したい人には、この第3駐車場がいいかもしれない。
思ったより奥行きは広く、路面もフラット。
最初は従業員用の駐車場かと思ったが、そのような表示は見当たらなかった。
なおメインの駐車場の駅舎から一番離れた奥にも、クルマを停められる場所はあるが、穴場的要素が残る道の駅だけに、未だこういう姿も珍しくはなさそうだ。
それはさておき…
「道の駅 湯西川」には、代替えの効かない大きな「問題」がある。
それは地デジはもとより、携帯の電波が極めて弱いこと。ドコモの4G本回線ですら動画を見るに至らず、たまたま日曜日に当たった筆者は慌てて山を下り、龍王峡の無料駐車場まで移動した。
その理由がこれ。(大笑)
ビールを飲みながらテレビを見ているうちに、7年前にも岐阜で同じ目に遭っていたことを思い出した。
大河ドラマ&半沢直樹、恐るべし!(笑)。
いや本当に恐ろしいのは、車中泊の宝刀「ストリーミングアダプター」さえ通用しない、「道の駅 湯西川」のほうかもしれない(笑)。
Ps
それから3年が過ぎた2023年5月に再訪する機会があり、もう一度電波状態を試してみた。
さすがに外に出ると動画も映るが、電波的にはギリギリのようで、車内では今でも難しいようだ。
ここばっかりは、BSアンテナが必要だね!
「道の駅 湯西川」の車中泊好適度
「道の駅 湯西川」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあるが、営業時間中にしか利用はできない。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置
大型サイズの可燃物が捨てられるゴミ箱。まちなかの道の駅より、後始末が大変そうに思えるのにありがたいと思ったら、ここは日光市だった(笑)。
ただ残念ながら、夜間は館内に収納されるため使えない。野生動物が多い場所だけに、ここでは致し方のないことだろう。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 湯西川」の温泉&周辺買い物施設
温泉施設 湯の郷
おとな700円
※日光市民は300円って、インバウンドじゃあるまいし格差ありすぎ!
10時~20時(受付最終19時)
4月~11月 第3火曜定休
12月~翌年3月 不定休
コンビニ・スーパーマーケットともに道の駅から10キロ圏内にはなく、道の駅の食堂は15時に閉店するため、飲食物はあらかじめ用意して行くほうがいい。
「道の駅 湯西川」のアクセスマップ
EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2 Pro 大容量 768Wh 70分満充電 リン酸鉄リチウムイオン電池 6倍長寿命 高耐...
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!
日光 車中泊旅行ガイド
車中泊でクルマ旅 総合案内
クルマ旅を愉しむための車中泊入門
バスコンからハイエース・軽キャンパーまで勢揃い! 楽天のユーズド・キャンピングカー大特集!