この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 いたこ」は、鹿島神宮に最寄りの道の駅
道の駅 いたこ【目次】
1.「道の駅 いたこ」のロケーション
東関東自動車道「潮来インター」からほど近い場所にある「道の駅いたこ」は、千葉県との県境に近く、まさに茨城県の玄関口に位置している。
だが、中高年を惹き付けるスポットも存在する。
まず、武道の神様「武甕槌大神」を御祭神とする鹿島神宮は、約5キロ・クルマで10分足らずで行ける場所にある。
鹿島神宮には様々な逸話が残されているが、興味深いのは「神鹿(しんろく)」だ。
鹿島神宮は春日大社創建の折に、御分霊を背に乗せた神鹿を奈良に向けて「鹿島立ち」させており、その神鹿が現在の奈良の鹿の先祖にあたるという。
さて。
♪潮来の伊太郎 ちょっと見なれば~♪
上の歌詞からスラスラとメロディーが出てきた貴方は、たぶん筆者と同じく「還暦」世代以上だろう(笑)。
「潮来笠」は1960年に発表された橋幸夫のデビュー曲。この曲で「第2回日本レコード大賞」新人賞を受賞し、紅白への初出場を果たしている。ちなみに銅像は、道の駅からクルマで5分ほどの「水郷潮来あやめ園地」にある。
2.「道の駅 いたこ」の施設概要・レイアウト
茨城県道101号潮来佐原線沿いに、2002年4月にオープンした「道の駅 いたこ」は、収容数281台を誇る規模の大きな道の駅で、裏手には広々としたグランドゴルフ場が隣接している。
2015年に訪ねた時には有料の足湯があったが、2021年2月の再訪時にはなくなっており、建物はキッズスペースやグランドゴルフの受付に転用されているようだ。
2-1.「道の駅 いたこ」の駐車場
上のマップでわかる通り、駐車場は建物の表と裏側に用意されており、いずれも平坦でほとんど傾斜は感じられない。
写真は表側の駐車場。レストラン側は比較的静かだが、トイレは大型車用駐車場の前にあるため遠い。
いっぽう、こちらは裏側の駐車場で、場内地図には「臨時駐車場」と記されているが、夜間も普通に利用できる。
幹線道路からも大型車用駐車場からも離れており、静けさを求めるならこちらのほうがお勧めだ。写真には映っていないが、トイレの前にも駐車でき、そこがベスト車中泊スポットになる。
2-2.「道の駅 いたこ」の売店・レストラン
この広々とした全天候型の空間が「ひかりの広場」で、左が「おみやげコーナー うるおい館」、奥が「新鮮市場 伊太郎」、そして右が「情報館」になる。
「おみやげコーナー うるおい館」で目立っていたのは、やはり水戸納豆だ(笑)。
筆者が気に入ったのは旅行者に嬉しい調理済みの惣菜や弁当類の品揃えが充実している「新鮮市場 伊太郎」。
ここでは肉や野菜などの生鮮食品も手に入る。
なお、施設が広すぎてレストランを見るのを忘れた!(笑)。
2-3.「道の駅 いたこ」の休憩室ほか
情報室には周辺の観光資料が揃えてある。
屋外にも、屋根付きの休憩スペースがあるのはいいね。
さらに可燃物用のゴミ箱は、わかりやすい自動販売機の横に配置されているだけでなく、広い敷地の数ヶ所にも置かれていた。
従業員は大変だろうが、こういう細やかな姿勢を、我々のような旅行利用者はもっと高く評価すべきだと思う。
3.「道の駅 いたこ」の車中泊好適度チェック!
ふれあいセンター湯楽々
道の駅から約14キロ
☎ 0299-90-5911
大人520円
10時~21時・第3月曜定休
※最寄りは約9キロのところにある「鹿島セントラル 天然温泉美人の湯 ゆの華」だが、入浴料は大人950円。
コンビニ
セブン・イレブンまで約2.4キロ
スーパーマーケット
約2キロのところに「セイミヤ延方店」がある。