この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 日立おさかなセンター」は、暖流と寒流がぶつかる日立沖のおいしい魚が食べられるグルメな道の駅
道の駅 日立おさかなセンター【目次】
3.「道の駅 日立おさかなセンター」の車中泊好適度チェック!
4.「道の駅 日立おさかなセンター」の最寄りの温泉&買物施設
1.「道の駅 日立おさかなセンター」のロケーション
鹿島灘の海岸沿いを走る国道245号線に面した「道の駅 日立おさかなセンター」は、1992年に開業した久慈町漁協が運営する直販施設で、2014年に道の駅として登録された経緯を持つ。
北海道の苫小牧を結ぶ大洗のフェリーターミナル、水戸市内、那珂湊といった茨城県の主たる観光地からのアクセスが良いうえに、コンビニと夜遅くまで営業している食事処があることから、関東在住の車中泊の旅人には、もうよく知られた存在だと思う。
近隣のお勧めスポットは、花のテーマパークの名にふさわしく、東京ドーム約43個分に相当する敷地が、四季折々の花で彩られる「国営ひたち海浜公園」で、ゴールデンウィークには、「みはらしの丘」一面に450万本ともいわれる青いネモフィラが咲き乱れる。
2.「道の駅 日立おさかなセンター」の施設概要・レイアウト
「道の駅 日立おさかなセンター」は大きく3つのブロックに分かれている。
このレイアウト図の上左が、元々の「日立おさかなセンター」で、今でも物販飲食ができるスペースだ。
上右半分にはコンビニの「デイリーヤマザキ」と、茨城県では有名なそばのチェーン店「すぎのや本陣(ラストオーダー22時)」がある。
下の広いブロックには「ひたちBRT(バス・ラピッド・トランジット)バスターミナル」と「日立市久慈交流センター」があり、広々とした普通車駐車場と、独立して大型車用の駐車場が設けられている。
2-1.「道の駅 日立おさかなセンター」の駐車場
さて。ここまでの話でお察しの通り、車中泊に適しているのは、国道から離れた「日立市久慈交流センター」横の駐車場だ。
24時間利用できる、ウォシュレット付きのトイレもこちら側にある。
「日立おさかなセンター」側の駐車場は、食事やコンビニでの買物に立ち寄るにはいいが、車中泊には落ち着かない。つまり夜遅く来ると、ここしか空いていない場合もあるだろう。
なお駐車場はいずれも平坦で、騒がしさを除けば車中泊に支障はない。
2-2.「道の駅 日立おさかなセンター」の売店・レストラン
元々が久慈町漁協の直営施設だけに、鮮魚を扱う食事処が充実した施設であることに間違いはない。
ただし、この「身勝手丼」はさすがに「いい値」だ(笑)。ほとんどの魚種が、1パック200円以上するのには驚いた。
「勝手丼」発祥の地である釧路の和商市場も今はそうだが、この手の丼は明らかに一元客を狙った「観光地プライス」なので、勧めはしない。
代わりに筆者が選んだのは、隣の商店街の奥にある鮮魚売り場に並んでいた1200円の「サービス7種刺身盛り」。
ウニに中トロまでついて、この値段はかなり安い。
茨城県の日立沖は、暖流と寒流が交わる豊かな漁場のひとつで、近海で魚介類が水揚げされる。
つまり漁にも輸送にもコストがかからないため、鮮度のよい魚を安く提供できるというのがウリで、それをまさに体現しているプライスだった。
今はキャンピングカーでなくても、このクラスのポータブル電源と炊飯器を持参すれば、ご飯を車内で炊くことが簡単にできる時代だけに、車中泊をするならこういう店を賢く利用したいものだ。
2-3.「道の駅 日立おさかなセンター」の休憩室ほか
昔ながらの市場施設だが、意外にも情報コーナーをちゃんと備えている。
また以前は木製だったゴミ箱は、今回真新しいものに置き換えられていた。こういうのは好感度を高めてくれる嬉しい対応だ。
見た目は「道の駅 ひたちおおた」に劣るが、道の駅の姿勢としてはこちらのほうに軍配を上げたいと思う。
4.「道の駅 日立おさかなセンター」の車中泊好適度チェック!
久慈サンピア日立
☎0294-53-8000
大人510円
10時~21時(受付最終20時)・水曜日は12時30分から
コンビニ
敷地の中に・デイリーヤマザキがある。
スーパーマーケット
約3キロのところに「ベイシアフードセンター日立店」がある。