この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 ひたちおおた」は、水戸観光に適した利便性の高い道の駅
道の駅 ひたちおおた【目次】
1.「道の駅 ひたちおおた」のロケーション
~黄門の郷~というニックネームを持つ「道の駅 ひたちおおた」は、2016年に水戸の観光エリアと常陸太田を最短距離で結ぶ、国道349号沿いにオープンした道の駅で、梅林で有名な偕楽園から約18キロ・30分のところにある。
筆者のお勧めは約6キロ・15分のところにある、水戸藩二代目藩主・徳川光圀が隠居後に晩年を過ごした「西山荘」。
ドラマにもたびたび登場していたこの屋敷は、まさに「水戸黄門の聖地」とも呼べる場所だけに、ファンにはぜひ足を運んでみていただきたい。
2.「道の駅 ひたちおおた」の施設概要・レイアウト
普通車208台を収容できる広大な駐車場を持った「道の駅 ひたちおおた」のレイアウトは超横長ワイドで、例えると東名高速の富士川SAや海老名SAに近い。
そのため、見て歩く際には端から順番に進めばいいのでわかりやすい。
奥には遊具を備えた小さな公園が併設されており、子供連れの利用者には適していそうだが、やたらと敷地が広いので、中高年には「くたびれる道の駅」だ(笑)。
2-1.「道の駅 ひたちおおた」の駐車場
それを踏まえて云うと、車中泊に適しているのはコンビニとトイレに近い入口近くのエリアだ。
ここには可燃物のゴミ箱も置かれているので、車中泊に必要なものが全部揃っている。
ただし大型車用レーンに近いので、気になる人はコンビニ寄りに停めよう。
デイリーヤマザキの営業時間は朝5時から夜の9時までなので、深夜に訪れる客はいない。
2-2.「道の駅 ひたちおおた」の売店・レストラン
「道の駅 ひたちおおた」は、レストランとフードコートの両方を備えるグルメ志向の強い道の駅だが、特徴はインショップ形態で入店している専門店の存在にある。
大半の道の駅には、店外で作られた惣菜が並んでいるが、「道の駅 ひたちおおた」の売店の一画には、中で作った「出来たて」を売る店がある。
パンも然り。
もっとも、こういう店は最近増えており、道の駅だけでなくサービスエリアにもあるので、珍しくはない。
それより「BIENVERT」って、どう発音するの?
ホームページには、神戸の人気パン店bienvenueのブーランジェ(パン職人)がどうのこうの…という説明はあるのだが、肝心の「ビアンヴェール」という店名の読み方が記されていない。
特産のイチゴをふんだんに使った、こんなに美味しそうなオリジナルパンを売っているのに、このままでは「道の駅のパン屋」としか記憶に残らない。ちょっともったいないね。
2-3.「道の駅 ひたちおおた」の休憩室ほか
コンシェルジュがいる観光案内所とパンフレットのラックは、売店の入口を入ってすぐのところにあるのだが、雑踏に紛れて気づきにくい。もともと情報提供コーナーだった場所に、商品陳列が張り出しているようにも思えた。
さらに、飲食をしない人が休む場所は店外に設けられている。冬はカーテンで雨風を凌げるようにはなっているが、夜間は施錠されるため利用できない。
総じて云うと、「道の駅 ひたちおおた」は旅の宿として必要な機能は揃っているものの、休憩する人や旅行者への配慮は薄く、物販飲食に偏重している印象がぬぐえない。悪く云えば「売上至上主義」的だ。
ちなみに「道の駅 ひたちおおた」から約12キロ.20分のところには、毛色の違う「道の駅 日立おさかなセンター」がある。
3.「道の駅 ひたちおおた」の車中泊好適度チェック!
太田温泉 やまぶきの湯
道の駅から約3キロ
☎0294-72-2111
大人:昼間620円/夜間(17時以降)520円
10時~20時(受付最終時)・月曜定休
コンビニ
敷地の中に・デイリーヤマザキがある。
スーパーマーケット
約4キロのところに「かわねや 木崎本店」がある。