この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「興津港海浜公園」は、「鯛の浦」に近い勝浦の穴場車中泊スポット
興津港海浜公園【目次】
1.「興津港海浜公園」のロケーション
房総半島を野島崎方面から周回してくると、オルカのショーで有名な鴨川シーワールドを越えたあたりからクルマの数が目に見えて減り、観光地臭さがようやく終わりを告げる。
勝浦には名の通った景勝地は「鯛の浦」くらいしか見当たらず、そのせいか海水浴シーズンを外せば観光客はまばらだ。
もっとも、それとともに道の駅もなくなることから、観光目的の旅人には馴染みの薄いエリアとも云えるのだろう。
その反面、勝浦はサーフィンや釣りに勤しむポイントにめぐまれており、圏央道の「市原舞鶴インター」を利用すれば、房総半島を横断してショートカットできることから、それらを車中泊で楽しむ人の姿は多い。
勝浦の海岸沿いで分かりやすい車中泊スポットは、もう少し九十九里浜よりの八幡岬を過ぎたところにある、国道128号に面した「部原簡易パーキング」だ。
ただしここは「サーファー天国」のイメージが強く、普通の旅人はちょっと利用しずらいかもしれない(笑)。
というわけで、探さないと分かりづらい穴場の車中泊スポットを紹介しよう。
2.「興津港海浜公園」の車中泊事情
まず、「興津港海浜公園」があるのは、国道128号からさらに細い道を浜に向かって進んだところなので、偶然見つけることは不可能に近いと思う。
ただしきれいなトイレとシャワー、さらには水場まであるので、地元の人たちにはよく知られた海水浴と釣りが楽しめるレジャースポットだ。
ウォシュレットまではないが、よく清掃が行き届いているトイレ。
海水浴後に、足についた砂を流せるように用意されている水場。
ただしBBQ・キャンプは禁止。利用時には要らぬ誤解を受けないように気をつけよう。
なお、2012年に訪ねた際には可燃物のゴミ箱が置かれていたが、2021年3月の再訪時には見当たらなかった。
ちなみに目の前の突堤から狙える魚は、キス・アジ・クロダイなど。
釣具屋が近くにあって足場も良いので、ファミリーフィッシングにはもってこいのようだが、そのせいで夜間・早朝でもクルマの出入りが多く、静寂性までは望めまい。
なおアウトドアに興味はないが、勝浦の近くでご機嫌に車中泊がしたい人には、約32キロ・40分ほど離れたところにある、「道の駅むつざわ つどいの郷」がお勧めだ。

勝浦つるんつるん温泉
クルマで約15分。
※最寄りの「かんぽの宿 勝浦」は2019年に閉館している。
☎0470-77-0311
大人800円
平日:8時30分~5時30分(受付最終4時45分)、土日祝は6時30分終了(受付最終5時45分)。13時30分~14時30分は清掃の為入浴不可・無休
コンビニ
セブン・イレブンまで約1.7キロ
スーパーマーケット
約8.4キロのところに「ベイシア 勝浦店」がある。
4.「興津港海浜公園」のアクセスマップ
房総半島 車中泊旅行ガイド


車中泊でクルマ旅 総合案内
クルマ旅を愉しむための車中泊入門

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