【2022年11月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 マルメロの駅ながと」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
温泉とコンビニが併設する「道の駅 マルメロの駅ながと」は、美ヶ原観光時の車中泊地にお勧め。
道の駅 マルメロの駅ながと DATA
道の駅 マルメロの駅ながと
〒386-0603
長野県小県郡長和町古町2424-19
☎0268-75-8735
営業時間
9時30分~17時30分
5月~11月は無休
「道の駅 マルメロの駅ながと」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第13回
登録日/1997年10月22日
※2020年6月にリニューアル
「道の駅 マルメロの駅ながと」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.09.15
2015.03.15
2016.07.17
2021.03.11
2021.06.26
2022.06.21
※「道の駅 マルメロの駅ながと」での現地調査は2022年6月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年11月に更新しています。
道の駅 マルメロの駅ながと【目次】
「道の駅 マルメロの駅ながと」のロケーション
「道の駅 マルメロの駅ながと」は、ビーナスラインの頂点に近い人気スポット「美ヶ原高原」から、約26キロのところにある国道152号の道の駅。
「美ヶ原高原」のすぐ近くには道の駅があり、一時期「車中泊禁止」の情報が流れたが、実際は「旅の宿」として利用する車中泊は容認している。
ただ公園化された美術館の一画にあって人の出入りが激しく、温泉や買い物施設から遠く離れているため「旅の宿」には適していない。
そのため筆者は昔から車中泊の旅人には、この「道の駅 マルメロの駅ながと」での車中泊を勧めてきた。
さて。
「道の駅 マルメロの駅ながと」がある、長和町の魅力と云えばゲレンデだろう。
といっても、それは八方尾根のようなダイナミックなコースではなく、高い晴天率とパウダースノーにある。
このあたりは吹雪になることが少ないため、筆者も何度か子どもたちを連れて、エコーバレーに足を運んでいる。
標高2000メートル近い「美ヶ原」に比べると、長和町の標高は600メートルほどと低く感じるが、それでも冬は雪が積もるくらいで、夏も涼しい。
また長和町は普通のそばの120倍以上のルチンを含み、通常は「そば茶」の原料として使われる「韃靼(だったん)そば」の特産地としても有名だ。
近くには「韃靼そば」が食せる、信州でも希少な店がある。
「道の駅 マルメロの駅ながと」の施設
まず、「道の駅 マルメロの駅ながと」は2020年6月にリニューアルを受け、敷地内に道の駅直売所「マルシェ黒耀(こくよう)」がオープンしている。
同年10月には駐車場とトイレも改修されており、久しぶりだとその変容ぶりに驚かされるかもしれない。
もちろんトイレはウォシュレット。
これで「道の駅 マルメロの駅ながと」は、信州でも屈指と呼べる道の駅に、また一歩近づいた。
こちらが「道の駅 マルメロの駅ながと」のレイアウト。
駐車場は収容台数48台と手狭だが、2ヶ所に分かれているので、大型トラックを避けて寝られる。
マップのA。
ここはトイレに近いが、すぐうしろにトラッククレーンがある。また傾斜もあるので、特に一番トイレに近いレーンは気になるかもしれない。
マップのB。
温泉にはこちらが近く、普通車専用になっている。
AもBも路面はフラットだが、車中泊には静かなこちらのほうが好適だ。
リニューアルされた観光協会と情報室。
ただし、ここには休憩スペースは用意されていない。
物販に関しては、やはり新設された直売所の「マルシェ黒耀」が充実している。
野菜や精肉などの生鮮類からインテリア雑貨まで、見て回るだけでも面白い。
いっぽう以前からあるおみやげ処「菜の花館」では、前述した地元のブランド商品「信濃霧山ダッタンそば」が手に入る。
また長野の名物「おやき」もふんだんに揃っており、店内でも温めて食べられる。
最後は食事処だが、メニュー豊富でボリュームのある「かりん亭」は健在だった。
うな丼1580円、オージービーフ・ステーキセット150グラム1480円、黒豚かつどん1380円、唐揚げ御膳950円…
こういう店があると、ライダーや若い旅人は喜ぶだろうね。
さらに、敷地の一画には24時間営業のローソンがある。
「道の駅 マルメロの駅ながと」の車中泊好適度
「道の駅 マルメロの駅ながと」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:ローソンの店外にあり、24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上
この環境で外に出してくれているということは、たぶんFCなのだろう。
良識ある車中泊の旅人なら、ゴミの処分と引き換えに缶コーヒーの1つでも買うと思うが、1枚あたりにすればタダ同然の地域指定ゴミ袋を「いい値」で売られるより、こうして24時間ゴミを文句も云わずに引き取ってくれるコンビニを作るほうが、考えようによっては合理的で、資本主義にマッチしている。
もしそこまで考えての措置なら、ただもんじゃないね!この道の駅の責任者は(笑)。
そもそも、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 マルメロの駅ながと」の温泉&買い物施設
長門温泉 やすらぎの湯
道の駅に併設。
☎0268-68-2601
大人500円
10時~21時30分(受付最終21時)・火曜定休
コンビニ
24時間営業のローソンが敷地の中にある。
スーパーマーケット
「ツルヤ 立科店」まで約8キロ。