【2022年12月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 大芝高原」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
温泉が隣接する「道の駅 大芝高原」は、木曽と伊那の往来時に便利な道の駅
「道の駅 大芝高原」DATA
道の駅 大芝高原
〒399-4511
長野県上伊那郡南箕輪村2358-5
☎0265-76-0048
営業時間
9時30分~18時
木曜定休
「道の駅 大芝高原」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第49回
登録日/2018年4月25日
「道の駅 大芝高原」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2021.03.08
※「道の駅 大芝高原」での現地調査は2021年3月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年11月に更新しています。
「道の駅 大芝高原」目次
「道の駅 大芝高原」のロケーション
伊那と木曽を結ぶ「権兵衛トンネル」から約10キロのところにある「道の駅 大芝高原」は、総合リゾート公園「信州大芝高原」に併設されている。
木曽山脈を貫く「権兵衛トンネル」は、約13年間に及ぶ難工事を経て2006年に開通した、全長4467メートルのトンネルで、道幅が狭く冬期は通行止となる「権兵衛峠」に替わって、伊那と木曽を結ぶバイパス道路の役割を果たしている。
「権兵衛トンネル」の完成により、それまで塩尻を経由しなければいけなかった木曽と駒ヶ根・伊那との往来が格段に向上し、特に関東方面から御岳山や高山には行きやすくなった。
その近くに温泉が隣接する「道の駅 大芝高原」がオープンしたのは、車中泊の旅人にとって、なによりの朗報といえるだろう。
また「道の駅 大芝高原」は、桜の名所で知られる「高遠城址公園」まで約18キロ・30分と近く、さくら祭りの期間中に大混雑する「道の駅 南アルプスむら長谷」の車中泊代替え地としても使える場所にある。
「道の駅 大芝高原」の施設
「信州大芝高原」は東京ドーム15個分に相当する巨大な既存の公園で、2018年に道の駅に登録された経緯を持つ。
園内には物産館、レストラン、温泉、宿泊施設、屋内運動場、テニスコート、野球場、プール、マレットゴルフ場、 アスレチックコース、オートキャンプ場、多目的広場、森林公園がある。
現地を訪ねてみると、「道の駅」の看板が建つ場所は2ヶ所ある。
ひとつは「味工房」の一帯で、左がパンとおやきの工房で、中央がカフェと売店、右にトイレが並んでいる。
カフェではフランスのブルターニュ地方の伝統料理を専門にする東京の名店、「ル・ブルターニュ」プロデュースのガレットを提供しているとのことだが、なかなかのいいお値段に苦笑い(笑)。
なお和食は、「大芝の湯」の食堂か、「大芝荘」内にあるレストランに行けば食べられる。
いっぽう売店は、一般的な道の駅に比べると規模は小さく、特に購買意欲をそそるものは見当たらなかった。
ただここには長野県の道の駅にしては珍しく、可燃物のゴミ箱が置かれている。
しかし「味工房」に隣接する駐車場は、写真でも手前から奥に下っているのが分かるほどの傾斜があり、車中泊には適さない。
だが少し離れたプールの手前にもう1つ、「道の駅 大芝高原」と書かれた広くてフラットな駐車場があり、車中泊にはこちらのほうがいい。
敷地にはきれいなトイレと休憩室も用意されているが、奥にトラックレーンがあるので、夜はエンジン音に悩まされるかもしれない。
それを考慮すると、駐車場の入口に近いこのあたりが、ベスト車中泊スペースといえそうだ。
休憩室はウナギの寝床のよう(笑)。
しかもテーブルがないので、使いやすくは見えない。
ただトイレはすこぶるキレイで、ウォシュレットも完備している。
そりゃトラックの運転手も、ここで休みたいと思うのは当然だ。
「道の駅 大芝高原」の車中泊好適度
「道の駅 大芝高原」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり、24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上
そもそも、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 大芝高原」の温泉&買い物施設
温泉は「大芝の湯」と「大芝荘」の2つの施設が利用できる。
大芝の湯
敷地内にあるが歩いて行くには少し遠い。
☎0265-76-2614
大人500円
10時~21時30分(受付最終21時)・木曜定休
大芝荘
※プール横の駐車場の向かいにあるが、終了時間が早い。
☎0265-76-0048
大人500円
10時~16時(受付最終15時)・第1.3.5木曜及び大芝荘休館定休
コンビニ
ファミリーマートまで約900メートル。
スーパーマーケット
約4.6キロのところに「デリシア伊那インター店」がある。