この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 甘楽」は、世界遺産・富岡製糸場にいちばん近い道の駅
道の駅 甘楽【目次】
1.「道の駅 甘楽」のロケーション
「道の駅 甘楽」は、世界文化遺産の「富岡製糸場」に最寄りの車中泊スポットで、約4キロ・クルマで10分足らずのところにある。
クルマ旅的見地から云うと、「富岡製糸場」は同じ群馬県でも「伊香保」「四万」「草津」「みなかみ」のメジャーな温泉地が揃う、いわゆる「日本ロマンチック街道」からは外れた場所にある。
そのうえ世界遺産と云えども、かなりマニアックな史跡で、下調べなしに訪ねても、まずその面白さには辿り着けない。
ただ「道の駅 甘楽」の車中泊事情を調べている人の大半は、「青天を衝け」を見られていると思うので(笑)、せっかくなら渋沢栄一の故郷・血洗島(現在の埼玉県深谷市)もあわせて周ってみるといいだろう。
2.「道の駅 甘楽」の施設
「道の駅 甘楽」のレイアウトは他とはかなり違っていて、駐車場は建物の裏手にあるため、幹線道路からは見えない。
周囲は住宅なので静寂性は確保されているが、路面は少しうねっていて場所によっては傾斜がある。そのため車中泊をするなら、明るいうちにフラットな場所を確認しておくほうがいいだろう。
24時間利用できる多目的トイレはウォシュレット付き。
また野外に可燃物のゴミ箱が設置されているのもありがたい。
館内には有人の観光案内所があり、周辺施設のパンフレット類も充実している。
無料の休憩所まではないものの、広いフードコートがあるので、なにかテイクアウトすれば、代替えとして利用することができる。
ちなみにここは、地元産の粉を使ったピザが有名なようだ。
いっぽう和食がメインの食事処では、値頃な弁当も手に入る。
さて。
「道の駅 甘楽」の特筆すべき商品はワイン。姉妹都市のイタリア・チェルタルド市から直輸入しているワインは、25銘柄34種類に及ぶという。
なお、ここでは毎月20日を「ワインの日」とし、当日はその自慢のワインを10%オフにて販売している。
また隣接している農産物直売所は、ご覧の通り野菜類の品揃えが充実しており、地元住民の来店も多いようだ。
見た目はそれほどではないが、「道の駅 甘楽」は後述する入浴と買い物施設を含めて、車中泊の宿としては高いクオリティーを兼ね備えているといえる。
3.「道の駅 甘楽」の車中泊好適度チェック!
甘楽ふるさと館
道の駅から約1キロ
☎0274-74-2660
おとな550円
11時~21時(受付最終20時30分)・不定休
コンビニ
ローソンまで約1.3キロ
スーパー
「ベイシアフードセンター富岡甘楽店」まで約3キロ