この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
日帰り温泉併設を場内に持つ「中央道・諏訪湖SA」は、風光明媚な諏訪湖のベスト車中泊スポット
中央道・諏訪湖SA【目次】
「中央道・諏訪湖SA」のロケーション
諏訪湖SAは中央道の「岡谷ジャンクション」より少し東京寄りに位置し、駐車場から諏訪湖を見下ろせる好立地にある。
場内に日帰り温泉を持ち、東京・名古屋のいずれの方面からもアクセスがいい「諏訪湖SA」は、南信州の旅の「前泊」「後泊」に利用するのに適している。
加えて、「温泉めぐり」や「酒蔵めぐり」が楽しめる諏訪湖畔周辺には道の駅がない。
そのためこれまでは、諏訪湖の周りに点在する無料駐車場で、車中泊を楽しんできた車中泊旅行者が多いのだが、ここへきて諏訪湖湖畔の無料駐車場に「車中泊禁止」の動きが出て、余談を許さない状況になってきた。
そういう場所での「モヤモヤした気分の車中泊」が好きではないという人にも、筆者はこの「諏訪湖SA」での車中泊をお勧めする。
諏訪湖の観光地は狭いエリアに凝縮しており、1泊2日あれば時間は十分足りると思う。
諏訪湖SA・上り線(東京方面行き)
日帰り温泉施設がある諏訪湖SAは、上下線共用ではなく、個別になっている。
ただ、駐車場からの展望とレイアウトに優れているのは、諏訪湖の湖畔に近い上り線(東京方面行き)だ。
「諏訪湖SA・上り線」の駐車場
駐車場は全体的にフラットだが、ベストポジションは下のマップに★印をつけたこのスペースだろう。
ここからは、諏訪湖の夜景もきれいだ。
いっぽう温泉とトイレに近いスペースには、大型トラックレーンがあるため、夜は騒々しくて寝苦しい思いをするかもしれない。
「諏訪湖SA・上り線」の施設
人気の休憩スポットは、このデッキテラス。
隣には、スターバックスコーヒーのほかに2件の店がある。
フードコートからも諏訪湖が眺望できる。
メニューは軽食中心だが、リーズナブル。
売店には「峠の釜飯」で有名な、「おぎのや」のブースも。
ここは釜飯の容器が再利用できるのでお勧めだ。再利用して作れる料理のレシピも公式サイトで紹介されている。
残りの物販飲食店の詳細は、こちらのサイトで確認を。
また上り線にのみ、ドッグランがある。
最後は場内にあるハイウェイ温泉。
温泉については上下線共通のコメントになるが、お湯は豊富な湯量で知られる上諏訪温泉発祥の地「七ツ釜源泉」から引湯している。
露天風呂はないが、浴場には大きいぬるめの浴槽と、小さくて少し熱い浴槽(加水の割合で調節)がある。
なお、上り線のSAがある諏訪市と、下り線のSAがある岡谷市では、入湯税が違うため上下線で料金が異なる。
上り線:おとな620円
10~22時(土・日曜、祝日は9時~)・無休
上り線:おとな590円
10時~21時30分(土・日曜、祝日は9時~22時)・無休
諏訪湖SA・下り線(名古屋方面行き)
下り線のSAは、上り線のSAを見下ろす高台に位置している。
「諏訪湖SA・下り線」の駐車場
下り線のメインの駐車場。
こちらは普通車専用でトラックは来ないのだが、全体的に傾斜がある。
こちらはマップに★印をつけた、トイレに近い駐車スペース。マップには大型車としか書かれていないが、歩道に近いところに普通車用の区域がある。
ただしご覧のように、まわりはトラックだらけになるので、夜の騒々しさは想像がつくと思う(笑)。
「諏訪湖SA・下り線」の施設
2017年にリニューアルされた施設は明るく、上り線と遜色のない内容だ。
物販飲食店の詳細は、こちらのサイトで確認を。
下り車線のハイウェイ温泉。