【2022年11月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 新潟ふるさと村」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 新潟ふるさと村」は、北海道に就航する新日本海フェリーを利用する際に便利な車中泊スポット。
道の駅 新潟ふるさと村 DATA
道の駅 新潟ふるさと村
〒950-1101
新潟県新潟市西区山田2307
☎025-230-3030(アピール館)
営業時間
アピール館:9時~17時(夏期延長あり)
バザール館:9時30分~17時30分(大型連休時延長あり)
いずれも年中無休
「道の駅 新潟ふるさと村」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第1回
登録日/1993年4月22日
1991年(平成3年)7月に、旧新潟県運転免許試験場跡地に「新潟ふるさと村」として開業。1993年の道の駅登録時の正式名称は「道の駅黒埼」だったが、2001年の市町村統合で黒埼町が新潟市に編入合併されたことに伴い、「新潟ふるさと村」を道の駅の正式名称に変更した経緯を持つ。
「道の駅 新潟ふるさと村」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.06.28
2014.06.29
2021.04.11
2021.06.30
※「道の駅 新潟ふるさと村」での現地調査は2021年6月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年11月に更新しています。
道の駅 新潟ふるさと村【目次】
「道の駅 新潟ふるさと村」のロケーション
「道の駅 新潟ふるさと村」は、北海道行きのフェリーが出る「新日本海フェリー 新潟ターミナル」まで約12キロ・クルマで30分弱のところにある利便性の高い道の駅だ。
筆者はこれまで4度「道の駅 新潟ふるさと村」を利用しているが、そのうちの3度は、新潟から北海道へ渡っている。
新日本海フェリーの新潟便は、小樽行きと秋田経由・苫小牧行きの2つの航路があるが、小樽行きは昼の12時に新潟を出て、翌日の午前4時30分に小樽に着岸する。
自宅がある大阪から北海道までフェリーを利用する場合、選択肢は「舞鶴」「敦賀」「名古屋」の3つあるのだが、料金が比較的安くて乗船時間の短い、新日本海フェリーの「舞鶴」「敦賀」便は、いずれも出港が深夜で、早寝がルーティンの筆者にはそれが何より辛い。
逆に朝は3時には起きている日がほとんどなので、4時半の下船は苦にならない。
加えて「せっかくなら北陸の観光を兼ねて行きたい」という思いもあり、通算21回北海道を旅した中で、3度この新潟便を利用してきた。
そのうちの一度は、佐渡への日帰りツアーに参加している。
佐渡はクルマとともにフェリーで渡ると高くつくが、日帰りバスツアーだと1万円ほどで収まり、かなりのお値打ち感がある。
「道の駅 新潟ふるさと村」の施設
「道の駅 新潟ふるさと村」は、情報発信基地の「アピール館」、県内各地の物産品が揃う「バザール館」、さらに四季折々の花が咲き誇る花畑からなる、新潟県最大級の道の駅だ。
マップの「第一駐車場」だけで、普通車380台が収容できる驚異の広さ。
路面はフラットで車中泊に支障はないが、24時間トイレに近い右側がお勧めだ。
24時間トイレまでは、バザール館からこの長い廊下が通じているので、雨の日でもさほど濡れることなく辿り着ける。
トイレには、もちろんウォシュレットが完備している。改修しているとはいえ、とても道の駅認定第一号の施設とは思えない。
新潟県内の最新観光情報を発信している「アピール館」には、コンシェルジュが駐在しているほか、雪国体験コーナーや、ジオラマで明治以降の新潟の歴史・文化を紹介しているコーナーもある。
とはいえ、やはり圧巻は新潟県が全国に誇る、米・酒・魚をはじめ、10,000点以上の新潟土産で溢れる「バザール館」だろう。
中には農産物直売所や鮮魚センターがあり、すごいを通り越して「すざましい」。これでフェリーの船内食は決まりだね。
寿司以上に気になったのはコレ。酒の肴にするなら最高だ!(笑)
極めつけは、こちらの地酒売り場。
さすがは「あぶさん」を輩出した酒どころだけのことはあって、なんと試飲スペースまで用意されている。
こりゃもう、車中泊をしないわけにはいかないね!(笑)。
なお2階の飲食店街では、新潟の郷土料理やB級グルメ、5大ラーメンなど、旬の新潟が味わえる。
駅名を「道の駅 新潟バザール」にすれば、もっと県外から多くの客が集まってくるに違いない(笑)。
「道の駅 新潟ふるさと村」の車中泊好適度
「道の駅 新潟ふるさと村」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:中央のロビー前に設置、24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同上
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 新潟ふるさと村」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
極楽湯 女池店
※約6キロ・クルマで10分
☎025-282-2683
大人平日:720円・土日祝:770円
10時~24時 (受付最終23時30分)・無休
コンビニ
セブンイレブンが約1キロのところにある。
スーパーマーケット
約0.5キロのところに「黒埼ショッピングセンター パルス」がある。