【2022年11月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 マリンドリーム能生」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 マリンドリーム能生(のう)」は、美しい日本海に面した海鮮市場を併設している道の駅。
道の駅 マリンドリーム能生 DATA
道の駅 マリンドリーム能生
〒949-1351
新潟県糸魚川市能生小泊3596-2
☎025-566-3456
営業時間
9時~17時・無休
「道の駅 マリンドリーム能生」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第1回
登録日/1993年4月22日
「道の駅 マリンドリーム能生」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2021.04.10
※「道の駅 マリンドリーム能生」での現地調査は2021年4月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年10月に更新しています。
道の駅 マリンドリーム能生【目次】
「道の駅 マリンドリーム能生」の
最寄りの温泉&周辺買い物施設
「道の駅 マリンドリーム能生」のロケーション
「道の駅 マリンドリーム能生(のう)」は、長野県に通じる国道148号と、日本海沿いを走る国道8号が交差する糸魚川から、約16キロほど東にある。
「フォッサマグナ」と呼ばれる、日本列島を真っ二つに分断する「地質学的な溝」で有名な糸魚川は、スキー・スノーボードをされる関西方面の旅人なら、栂池高原や八方尾根に向かう際に通るのでご存知だと思うが、そこから東は馴染みが薄いかもしれない。
しかし「道の駅 マリンドリーム能生」は、上越エリアで「道の駅 うみてらす名立」と1.2を争う人気の道の駅だ。
理由はともに風光明媚な日本海を望む好立地にあるからだが、それぞれ異なる個性を持つため、わずか10キロしか離れていないにも関わらず、うまく共存できている。
日本海を望む好立地という観点では、「道の駅 不知火ピアパーク」も共通するが、こちらは高架下に施設と駐車場があり、車中泊のロケーションとしては、先の2つに比べると明らかに劣る。
そのため詳細ページも割愛している。
「道の駅 マリンドリーム能生」の施設
「道の駅 マリンドリーム能生」は、海に面した広場とアスレチックの遊具がある公園のほかに、インフォメーションとコンビニ、さらに物販飲食の店が揃うマリンドリーム本館、そして日本一のベニズワイガニの直売所である「かにや横丁」と鮮魚センターで構成された超大型の道の駅で、駐車場は実に4ヶ所に分かれている。
その中で車中泊旅行者に人気があるのは、24時間トイレに近くて、海が見えるこのあたりで、風のない日のベスト車中泊スペースになるだろう。
現在は写真の左の一画にRVパークも用意され、サイドオーニングも出せるようだ。それで料金は2000円(電源代は別途500円)と割安。
ここではRVパークを利用して、自慢の「ベニズワイガニ」を自分のサイトでいただくのも悪くないだろう。
RVパーク マリンドリーム能生
オフィシャルサイト
こちらが24時間トイレ。
嬉しいことに、中にはウォシュレットも完備している。
ただしここは風が吹くと状況が一変する。
筆者の経験上…
この先も旅が続く人は、寝る前に海から離れた建物の影に事前避難しておくほうがいいと思う。
寝てしまえば景色はどうでもよくなるし、潮風でベトつくのも和らげられる。
そしてこちらが「鮮魚センター」と「かに屋横丁」。おそらくここが最初にあって、1993年に周辺を整備し、道の駅に登録したのだろう。
「かにや横丁」には、能生特産の「ベニズワイガニ」を扱う直売店が軒を連ねる。女将のうんちく聞きながらの試食するのも、ここでの楽しみのひとつだ。
浜茹でされた「ベニズワイガニ」は、例年1パイ1000円から2000円ほどで、「かにや横丁」の前に用意されたテーブルで食べられるが、隣に建っている「かにカニ館」が無料の休憩施設になっており、そこでも食べることができる。
手洗い場もあり、天気が悪い時や寒い時にはありがたい。
いっぽう、こちらは「鮮魚センター」の店頭に並んだ品々。
訪ねたのが4月だったので、珍しい生のホタルイカも売っていた。
ホタルイカの本場・富山の滑川では、これを昆布ダシで生ワカメとともにしゃぶしゃぶにして食べるのだが、それがまた実においしい。
マリンドリーム本館の中にあるセブンイレブンの営業時間は朝6時から21時まで。
中では釣りエサも売っているが、「道の駅 マリンドリーム能生」は「能生漁港」とつながっており、波止場ではサビキ釣りができるようだ。
マリンドリーム本館の中は、サービスエリアさながらの充実度。
お土産物系の店の営業は9時からで、食堂、レストランは9、10時からとなっている。
まとめとして…
これまでの説明でお分かりいただけたように、「道の駅 マリンドリーム能生」は滞在型の道の駅で、夕方頃に到着して翌朝開店前には出発したい車中泊の旅人には、その利点があまり享受できない。
旅のスケジュールを調整できるなら、ここで寛ぎたいところだが、先を急ぐのであれば、温浴施設が併設する「道の駅 うみてらす名立」のほうがマッチすると思う。
「道の駅 マリンドリーム能生」の車中泊好適度
「道の駅 マリンドリーム能生」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館内にあり営業時間中に利用化
缶・ビン・ペットボトル:同上
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 マリンドリーム能生」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
長者温泉 ゆとり館
※約7.6キロ・クルマで10分
☎025-566-3485
大人500円
10時~21時 (11/1~翌年3/31までは20時閉館)
毎月第4水曜 定休
コンビニ
場内にセブンイレブンが併設。
ただし営業時間は6時~21時
スーパーマーケット
約2.7キロのところに「サンエー能生店」がある。