【2022年11月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 八王子滝山」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


中央道・八王子インターに近い「道の駅 八王子滝山」は、近くの鉄道駅から都内観光に出かける人に適した車中泊スポット
道の駅 八王子滝山 DATA
道の駅 八王子滝山
〒192-0011
東京都八王子市滝山町1丁目592-2
☎042-696-1201
8時~19時・無休
「道の駅 八王子滝山」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第21回
登録日/2005年8月10日
開駅日/2007年4月1日
「道の駅 八王子滝山」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2021.02.23
※「道の駅 八王子滝山」での現地調査は2021年2月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年11月に更新しています。
道の駅 八王子滝山【目次】
「道の駅 八王子滝山」のロケーション

出典:八王子市
道の駅のスタンプラリーで全国制覇を狙う旅人にとって、「道の駅 八王子滝山」は「避けては通れない場所」だろうが、そうではない車中泊の旅人の場合、まず最初に検討すべきは、「道の駅 八王子滝山」に旅の宿としての利用価値があるのかどうか… だと思う。

東京都 環境局
八王子界隈の見どころでは、2007年にミシュランガイドで、富士山と共に最高ランクの3つ星を獲得した高尾山が筆頭に挙がる。
年間登山者数世界一を誇っているそうだが、都民からすれば身近に自然が感じられる希少なところだけに、人気が出るのは当然だろう。
ただ筆者には、山ガールをブレークさせた「ランドネ」愛読の女性たちがこぞっていく山というイメージが拭えず(笑)、今でもあまり気乗りがしない。
それよりはむしろ、小田原北条氏ゆかりの城跡で、日本100名城に名を連ねる「八王子城跡」、と続百名城の「滝山城跡」のほうが興味深い。

東京都
とりわけ1590年(天正18年)に行われた豊臣秀吉の小田原征伐の際に、その落城が小田原城の開城、そして北条氏滅亡への引き金となったとされる「八王子城」には、一度足を運んでみたいと思っている。
ゆえに筆者が首都圏近郊に住んでいたら、両者を「目的」に「道の駅 八王子滝山」で車中泊をすることは十分あり得る。
だが地方から遠路はるばる花のお江戸まで来て、高尾山はない(笑)。
加えて東京都内とはいえ、八王子は23区が集中する東京湾側から離れた奥多摩に近い郊外都市で、ここに泊まり、翌日クルマで浅草や銀座などの観光に出かけられるか?と聞かれれば、普通は「やめたほうが身のため」という答えになると思う(笑)。
ただし、パーク&電車ライドなら話は別。
といっても、道の駅にクルマを置いたまま出かけるのは論外だ。
八王子駅周辺には、1日最大1200円で停められるコインパーキングが何件かあり、JR中央線あるいは京王線を使えば、新宿までは1時間もかからない。
もっともそれなら、中央道の「談合坂SA」で車中泊をしてから来るほうが、圧倒的に快適だろう(笑)。
「道の駅 八王子滝山」の施設
「道の駅 八王子滝山」は、2007年4月にオープンした東京都道169号沿いの道の駅で、作りはいたってオーソドックスだが、休日は駐車場の空き待ちで入口が渋滞するほどの人気がある。
八王子インターから、ナビの指示通りに都道169号でアクセスすると、この「道の駅入口交差点」で右折することになるが、信号が通れても写真の右側に、入場待ちをしているクルマの渋滞ができているため、曲がれない。
筆者はそれで3度信号が変わるのを待たされたが、左のギョーザ屋さんの前から、直進でアプローチすれば多少はマシ。
そんなわけで、いずれにしても利用するなら平日のほうが良さそうだ。
さて。
総じて「道の駅 八王子滝山」の車中泊に対する評判は良くない。
「道の駅 八王子滝山」の第一駐車場は、概ねフラットで特に車中泊に支障はないが、一番奥に大型トラック用のレーンがあるので、写真の手前側のほうが静かに眠れる。
ただし休日前は夜間も混み合うようなので、日のあるうちに到着するほうが無難だろう。
なお200メートルほど離れたところに第二駐車場があるが、利用時間は9時から20時までで夜間は閉鎖される。
そのまま翌日まで居ようとしても、閉鎖前にスタッフが巡回にくるので、車中泊はできないようだ。
売店には土産品より、野菜やパンなどの日常生活品が数多く並んでいた。
八王子は観光地というよりベッドタウンに近いので、こういう品揃えのほうが自然で、旅人に受け入れやすいと思う。
筆者の目を引いたのは、まず地ビール。
そしてこちらは道の駅の隣にあるのだが、なぜか馬刺し(笑)。
渋滞中に行列が見えて気づいたのだが、筆者が行った時にはほとんど売り切れ。メニューを見た感じでは、本場熊本とほとんど値段は変わらなかった。残念!
なお飲食コーナーは軽食中心とはいえ、八王子ラーメン680円・カレーライス450円・唐揚げ定食800円など、東京とは思えないリーズナブルなメニューがふんだんに揃っており、これも好感度大だった。
「道の駅 八王子滝山」の休憩室には、きちんと観光パンフレットが揃っている。
なお、ウォシュレットが設置されているのは多目的トイレだけだ。
「道の駅 八王子滝山」の車中泊好適度
「道の駅 八王子滝山」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外のトイレ前にあり、24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
昭島温泉 湯楽の里
平日:800円
土・休日・特定日:920円
9時~25時(最終受付24時30分)
無休
コンビニ
ファミリーマートまで約550メートル。
スーパーマーケット
約2.5キロのところに「いなげや八王子中野店」がある。
「道の駅 八王子滝山」のアクセスマップ
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