【2022年11月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 にらさき」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
温泉施設が隣接する「道の駅 にらさき」は、甲府界隈の武田氏ゆかりの地を訪ねたい人にお勧めの車中泊スポット
道の駅 にらさき DATA
道の駅 にらさき
〒407-0262
山梨県韮崎市中田町中條1795
☎0551-25-5021
営業時間
直売所 9時~17時30分
月曜定休・年末年始休業
「道の駅 にらさき」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第14回
登録日/1998年4月17日
「道の駅 にらさき」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.09.14
2021.03.12
2022.09.25
※「道の駅 にらさき」での現地調査は2022年9月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年11月に更新しています。
道の駅 にらさき【目次】
「道の駅 にらさき」のロケーション
「道の駅 にらさき」は、ワインで有名な「勝沼」から、武田氏ゆかりの「甲府」、そして八ヶ岳の麓に広がる「北杜」を、続けて旅する際に便利な道の駅だ。
写真は「勝沼」の近くにあって、抜群の富士山眺望を誇る「ほったらかし温泉」。
すぐ近くには車中泊ができる、無料の「笛吹川フルーツ公園」がある。
また勝沼には、ワイナリーと温泉に併設された人気のRVパークもある。
富士五湖を皮切りに、勝沼に出て、甲府に残る戦国時代の名将・武田信玄の居城「躑躅ヶ崎館」を訪ねた後、八ヶ岳山麓のリゾートエリアに足を運ぶのが、山梨観光のゴールデンルートだ。
また歴史が好きなら、信玄亡き後に武田家の家督を継いだ勝頼が、長篠の戦いで織田・徳川連合の鉄砲隊に敗れ、その後武田家の再興を図るべく築城した「新府城跡」が、「道の駅 にらさき」からわずか5キロしか離れていないところにある。
それを知ってしまったら、もう素通りするわけにはいかない(笑)。
「道の駅 にらさき」の施設
まず、「道の駅 にらさき」は国道141号を挟んで、韮崎市健康ふれあいセンター「ゆ~ぷるにらさき」と隣接している。
写真で分かるように、「道の駅 にらさき」の駐車場はT字型にレイアウトされており、駅舎の入口正面に大型車の区画が配置されている。
そのため車中泊に適しているのは、マップに印したAとBの端っこになる。
写真はAだが、このあたりがまさしく「道の駅 にらさき」のベスト車中泊スペースといえるだろう。
なお「ゆ~ぷるにらさき」の駐車場前には、車中泊禁止の表示がある。
ただ「道の駅 にらさき」の駐車場は、収容台数が37台しかないうえに、大型車との距離が近く、静かに車中泊ができる場所はかなり限られる。
そのため良い場所が確保できない時は、入浴だけ済ませて最寄りの「道の駅はくしゅう」か、翌日に清里を周る予定であれば、「道の駅 南きよさと」に移動するほうが静かに眠れる可能性は高いだろう。
「道の駅 にらさき」の24時間トイレの入口は、Aの駐車場から駅舎を見たちょうど正面にある。
ただし中は、未だウォシュレットに改修されていない。
ちなみに、「道の駅はくしゅう」と「道の駅 南きよさと」にはウォシュレットが用意されている。
「道の駅 にらさき」の休憩スペースは、食堂と共用になっていて、パンフやマップもそこに置かれている。
こちらが売店。野菜類はほとんどなく、品揃えはお土産物が中心だ。
その中で目立っていたのが「ほうとう」。
「ほうとう」はうどんのような麺を平らに伸ばし、野菜などの食材と一緒に、味噌仕立ての汁で煮込んだ甲州地方の郷土料理。
武田信玄が陣中食として奨励していたとされ、農林水産省主催の「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれている。
ちなみに「山本勘助」は、信玄が厚い信頼を置いた武田の軍師で、NHKの大河ドラマ「風林火山」の主人公にもなっている。
「風林火山」で「山本勘助」を演じていたのは内野聖陽で、「武田信玄」は四代目 市川猿之助だったのだが、なんせ芝居が濃すぎて参った(笑)。
それにしても…
武田家発祥地であると同時に、その事実上の滅亡の地である韮崎にありながら、「道の駅 にらさき」がその利点をまったく生かせていないのは残念な話だ。
後は韮崎高校が排出した、日本サッカー界のレジェンド「中田英寿」もかな(笑)。
まあ総合的に見て、「道の駅 にらさき」は車中泊地というより、休憩地に利用するほうが無難かもしれない。
「道の駅 にらさき」の車中泊好適度
「道の駅 にらさき」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:24時間トイレの入口横にあり、終日利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同上
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 にらさき」の温泉&周辺買い物施設
ゆ~ぷるにらさき
※国道141号を挟んだ向かいにあり、歩道橋でアクセスできる。
☎079-670-7070
大人市街料金:850円
10時~21時・月曜定休
コンビニ
セブンイレブンが約750メートルのところにある。
スーパーマーケット
約4.4キロのところに「オギノ韮崎駅前店」がある。