クルマで旅する信州・長野【車中泊のエキスパートが詳しく解説】

クルマで旅する長野

車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、車中泊で信州を旅したい人に向けてまとめた、長野県全域にわたるクルマ旅ならでは見どころや食べどころに、それぞれの駐車場と車中泊事情を加えた、オンリーワンの旅行情報サイトです。

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この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。

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信州 車中泊

フォトギャラリー
クルマで旅した信州・長野の軌跡

インデックス
クルマで旅する信州・長野

コンテンツ
信州には4つの魅力がある

バックボーン
筆者が信州に詳しい理由

必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集 
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フォトギャラリー
クルマで旅した信州の軌跡

まずは「百聞は一見に如かず」で、筆者がこれまでクルマで旅した信州の主なところを、写真で紹介していこう。

※インデックスをクリックすると拡大写真が現れ、下にタイトルと説明文が表示されます。

この100枚に及ぶ写真集は、パソコンに眠るストックフォトの整理を兼ねて、自分自身のために編集したものでもあるのだが、これで冒頭の紹介が、あながち”ビッグマウス”でもないことが伝わったと思う(笑)。

インデックス
クルマで旅する信州・長野

ビーナスライン

エリア別概要

クルマで旅する南信州
南信エリアの概要と主な見どころ
南信エリアの車中泊のクルマ旅に適した、主な見どころをご紹介。
クルマで旅する中信
中信エリアの概要と主な見どころ
中信エリアの車中泊のクルマ旅に適した、主な見どころをご紹介。
クルマで旅する東信州
東信エリアの概要と主な見どころ
東信エリアの車中泊のクルマ旅に適した、主な見どころをご紹介。
クルマで旅する北信
北信エリアの概要と主な見どころ
北信エリアの車中泊のクルマ旅に適した、主な見どころをご紹介。

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コンテンツ
信州には4つの魅力がある

上高地帝国ホテル

現代人は「リゾート」と聞けば、「洗練された行楽地」をイメージするのだが、本来の「リゾート」は、少し違う意味で使われているらしい。

リゾートとは、「再び」を意味する”re”と、「出かける」を意味するフランス語の”sortir”を略した”sort”が合わさった言葉で、余暇や休暇を過ごすために「何度も通う場所」のこと。

軽井沢 白糸の滝

なるほど自然が豊かで、関東・東海そして近畿からでもアクセスしやすい信州は、確かにロケーション的には「リゾート」と呼ぶに相応しい。

だが「リゾート」と呼ぶ以上、そこには”何度も通いたくなる理由”が必要だ。

信州の概要

信州

長野県には、他にも「信州」「信濃」と3つの呼び方が混在しており、とりわけ宣伝がらみでよく使われるのが「信州」だ。

「信州」というのは、かつての令制国の「信濃国」のこと。

「信濃国」の「国」は、上州や甲州などに使われている「州」と同じ意味を持つ言葉で、信濃の「信」と「州」を合わせて、いつしか「信州」と呼ばれるようになった。

その「信州」の範囲は、現在の長野県の県域とほぼ一致する。

信州のエリア区分

面積もさることながら、地域ごとの文化や慣習の違いが大きい信州は、上のマップに記された「北信」「東信」「中信」「南信」の4つのエリアに分けられている。

大半の観光ガイドは、このエリアに沿って編集されており、それをもとに旅をする人が多いし、当サイトもインデックスに同様のページを用意している。

ただ冷静に考えてみると、

黒部ダム

我々は「その地にあるものを観に行っている」のではなく、「観たいと思うものがあるところに行っている」はずだ。

ということは、エリアより先に”信州で観るべき、食べるべき、あるいは身を委ねるべきもの”が何であるかを探る必要がある。

クラブツーリズム

観光バスや公共交通機関を利用する旅は、時間とコストを有効活用するため、エリア優先になるのは致し方ない。

ノビタキ

しかし車中泊のクルマ旅で信州をめぐる我々は、この野鳥のように、自由に気の赴くままに行動することができるのだから。

信州が持つ4つの魅力

霧ヶ峰

というわけで、ここからは”信州が持つ魅力”を深堀りしていこう。

前述した信州に「何度も通いたくなる理由」は、たぶんここに起因してくる。

山に惚れる

槍ヶ岳

人が山と接する方法は「十人十色」。

「北アルプス」で遭難事故が後を絶たないにもかかわらず、麓の「上高地」には登山経験はもちろん、服装や装備、あるいは季節等による入場制限は一切ない。

ゆえに訪れる人は思い思いの方法で山と接し、山を愛せる。放任主義にも思えるが、それが本当の自由だ。

車中泊のクルマ旅を愛好する人間にとって、この環境が気に入らないはずはない。

また山で学んだことは、どこの旅においても活かされる。

大切なのは「自分の旅のスタイル及び体力や年齢とのマッチング」だ。

そのためには「信州の山では何が楽しめるのか」を知ることから始めよう。

ベストスポットは「上高地」

上高地

「上高地」は、「槍ヶ岳」に端を発する「梓川」の上流域に広がる細長い平坦地で、中部山岳国立公園に属し、国の特別名勝・特別天然記念物にも指定されている。

通年マイカー規制が導入されているが、バスやタクシーの便が良く、信州を代表するネイチャーフィールドとして、年間約150万人もの観光客が訪れる。

以下の「上高地 車中泊旅行ガイド」には、初めての人に向けた「上高地」へのアクセスから、ハイキング・キャンプ・トレッキング、さらにはスノーウォーキングにいたるアクティビティーまで、現地で何ができるかを詳しくまとめている。

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温泉に惚れる

白骨温泉

安くて質の良い温泉といえば、東北あるいは九州を推す人は多いが、信州と答える人は意外に少ない。

インパクトの強い「山」と「蕎麦」の影に隠れているが、実は長野県は北海道に次ぐ日本で2番目に温泉地の多い都道府県で、裏返せばそれだけ秘湯・名湯の数も多いということになる。

関東・東海・近畿地方からのアクセスを考えても、そんな信州の温泉めぐりを楽しまない手はないと思う。

ベストスポットは「湯田中渋温泉郷」

「湯田中渋温泉郷」のはずれにある、「地獄谷野猿公苑」のニホンザルがLIFE誌の表紙を飾った話は有名だ。

以降、ここの野猿たちは「スノーモンキー」と名付けられ、見学に訪れる外国人は珍しくなくなった。

地獄谷温泉 後楽館

だが観光客の多くは「野猿公苑」にだけ足を運び、本家本元の「後楽館」にある「お猿の湯」に立ち寄ることはほとんどない。

地獄谷温泉後楽館

「野生猿との混浴」という、ありそうでなさそうな湯浴みこそが、秘湯・地獄谷温泉の妙味だというのに…(笑)。

もっとも「スノーモンキー」の話は、湯田中渋温泉郷のネタのひとつに過ぎない。

ここには「宮崎駿」監督も注目した、あの「湯屋」を彷彿させる宿もある。

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歴史に惚れる

武田信玄像

信州の歴史を語るうえで欠かせないのは、やはり「武田信晴(信玄)」だろう。

2007年の大河ドラマ「風林火山」を筆頭に、戦国時代の話になれば「レギュラー」として必ず登場する(笑)。

「甲斐の虎」と諸国から恐れられた「信晴」は、現在の山梨県甲府に本拠地を置いていたが、京へのルートと海を求めて信濃侵攻を繰り返した。

信濃土着の豪族だった「真田氏」は、その「晴信」の有能な家臣で、武田家滅亡後の信濃を面白くする「立役者」となる。

ベストスポットは「松代」

松代城

甲斐の「武田軍」と越後の「上杉軍」が、信濃の覇権をかけて5度にわたる合戦を繰り返した川中島の周辺は、古くから交通の要衝にあたる地で、そこに目をつけた「信玄」は、松代に城を築かせ支配を強めた。

武田氏が織田・徳川連合に敗れて滅び、江戸時代になると、松代に上田から「真田氏」が移封されて松代藩が誕生する。

佐久間象山

その頃には、「真田氏」はすっかりおとなしくなってしまったが、幕末にその松代藩が、維新の志士達に多大な影響を与えた奇才「佐久間象山」を排出する。

ご存知の通り、「勝海舟」は「佐久間象山」の指南を受け、その「勝海舟」に弟子入したのが「坂本龍馬」だ。

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蕎麦に惚れる

とうじそば

信州に来て、”そばの美味い店”を人に尋ねるのは野暮な話だ。

「信州そば」には様々なカテゴリーが確立されており、各々に美味い店が存在する。

つまり最初にそのカテゴリーを知ることが肝要だが、都合の良いことに信州には”ご当地そば”が根付いている。

そこで代表的な信州の”ご当地そば”をピックアップしてみた。

 

バックボーン
筆者が信州に詳しい理由

ご承知の方もあると思うが、筆者はこれまでに「車中泊コースガイド」というムック本を10冊以上手掛けている。

信州車中泊コースガイド

その中のひとつが、2015年7月に発売された「信州車中泊コースガイド」だ。

信州車中泊コースガイド

20世紀から、家族で何度も「上高地」や「乗鞍高原」に足を運んでいたこともあり、大阪在住でありながら、信州にはけっこう馴染みがあったのだが、この本を書いたおかげで、長野県全域を改めてしっかり取材する機会に恵まれた。

それをもとに構築したのが、前述した”4つの魅力”と”7つの旅路”で、この「信州車中泊コースガイド」は、自分史上一番の出来とも思える会心作になった。

ただ、発売から約10年…

信州車中泊コースガイド

景色は変わらなくても、道や施設は歳月とともに変化するため、書籍というのはどうしても色褪せていく。

ただ、せっかくのコンテンツを化石にしてしまうのは惜しいと思い、できるかぎり令和の情報に更新して、ネット上で蘇らせることにした。

もちろん自費で取材しているので「完璧」とまではいかないが、プロの目というのはそう簡単には衰えない(笑)。

まして筆者と同じ”アラウンド還暦”世代なら、価値観も共有できるに違いない。

なお原本をご希望の方には、Amazonではまだ中古品が手に入るようだ。ただし少しプレミアがついた価格になっている。

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