車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、車中泊で南信州を旅したい人に向けてまとめた、クルマ旅ならでは見どころや食べどころに、車中泊情報を加えた、オンリーワンの旅行情報サイトです。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
~ここから本編が始まります。~
南信州の見どころは、駒ヶ根から諏訪湖を経て、ビーナスラインいたるエリア

南信州の概要
南信州(南信)は、中央アルプスと南アルプスに挟まれた山間地域で、主な旅先としては、例年4月下旬~5月初旬に赤・白・ピンクの花桃が満開を迎える昼神温泉周辺の「はなもも街道」、「木曽駒ヶ岳」の麓に位置する「駒ヶ根」と桜の森で有名な「高遠」、そして「諏訪湖」と「ビーナスライン」から始まる高原一帯が挙げられる。

出典:国土交通省中部地方整備局
その南信州を旅するルートは、大きく分けると上のカラーで示した南北に走る3つの道になるのだが、全部辿ろうと思うと、ご覧のように”一筋縄”ではいかない。
しかも、この3本の道の間には山脈が通っているため、近年に掘られたトンネル以外の横道はほとんどなく、ひたすら縦に進むしかないのが実情だ。
ちなみに3本のルートで一番お勧めなのは、「木曽路」と呼ばれるマップに緑で示した国道19号だが、隣接する「御岳」「開田高原」地域も含めて、中信エリアに含まれるため、ここでは詳しく触れていない。
「木曽路」や「御岳」「開田高原」を含まないとなると、「駒ヶ根」より南には、全国的に名の通った観光地は見当たらず、どちらかと云えばマニアックな部類に入る場所しか残らない。
ただ関西・東海在住の旅人には、中央道を「恵那インター」あたりで下りて、人気の「道の駅」に立ち寄りながら、下道でのんびり北上して行く手もあり、「諏訪湖」方面にリピートする際にそのルートを選べば、関東の旅人ほど思い悩むことはない。
また近年は「新東名高速道路」に通じる「三遠南信自動車道」が延伸しており、静岡・神奈川寄りの首都圏在住者には、そのルートが使いやすくなっている。
ただし過剰気味とも思える南信エリアの「道の駅」は、”ハズレくじ”を引かないよう、事前にしっかり吟味してから行くほうがいいだろう(笑)。