車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、「道の駅 白馬」の近くにある「白馬五竜高山植物園」を紹介しています。
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この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
~ここから本編が始まります。~
7月にお勧めの「白馬五竜高山植物園」は、八方尾根・自然研究路よりも気軽に楽しめる、白馬のネイチャースポット
白馬五竜高山植物園 DATA
白馬五竜高山植物園(エスカルプラザ)
〒399-9211
長野県北安曇郡白馬村神城22184-10
☎0261-75-2101
「パノラマ券」
(ゴンドラ往復 +展望リフト)
7/6 ~8/31:3000円
その他の開設期間:2600円
上り始発:平日7時30分、土日祝7時
下り最終:全日16時30分
※詳細はHPで確認を。
「白馬五竜高山植物園」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2024.07.25
「白馬五竜高山植物園」での現地調査は2024年7月が直近です。
白馬五竜高山植物園 目次
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白馬五竜高山植物園の概要
このマップを見ていただければ、冒頭で”「八方尾根・自然研究路」よりも気軽に楽しめる”と書いた意味が少しは伝わると思うのだが、「白馬五竜高山植物園」は、「八方尾根・自然研究路」よりも500メートルほど低い標高1515メートル地点の、冬は雪にうずもれる「白馬五竜スキー場」の斜面上に広がっている。
そのため、温室ではなく露地栽培の花壇になっており、初夏から盛夏にかけて300種以上、約200万株の高山植物の花を観ることができる。
大半の人お目当ては、「高山植物の女王」と呼ばれ、本格的な登山をしないと見られないと云われている「コマクサ」だ。
確かに筆者が以前にその群生を見たのは、乗鞍岳の最高峰で、標高約3026メートルの「剣ヶ峰」にいたる登山道の脇だったので、それを思えば、ここで野生に近い状態のコマクサに出会えるのは素晴らしい。
さらに、可憐なエーデルワイスの花も咲いていた。
また日本では礼文島にしか咲かない「レブンアツモリソウ」があるのにも驚いた。
ただこの花は6月に花期を迎えるため、白馬では実物を見ていない。
「白馬五竜高山植物園」が、もっとも力を入れてPRしているのは「青いケシ」。
ヒマラヤの標高4000メートル級の山に生息することから、幻の花とも呼ばれている。
筆者はNHKの朝ドラ「らんまん」の主人公・槙野万太郎氏ほどではないが(笑)、厳しい自然の中で逞しく慎ましく生き抜く動植物と出会うのが好きだ。
それだけに、
そういう生き物をこのような形態で展示している価値が分かるし、足に自信を持てなくなったご年配にも、気軽に高山植物の観察が行える場を提供しているこの施設を、たぶん人より高く評価していると思う。
さて。
「白馬五竜高山植物園」に通じるテレキャビン乗り場の「とおみ駅」に直結している、「エスカルプラザ」には、日帰り温泉「白馬姫川温泉・竜神の湯」が併設しており、「道の駅 白馬」からわずか2キロ、クルマなら5分ほどで行くことができる。
「白馬五竜高山植物園」の見学には2時間ほどあれば足りると思うので、「道の駅 白馬」や「サンサンパーク白馬」で車中泊を予定している人には、昼食を食べてから山にあがり、16時30分のテレキャビン最終便で下山し、それから温泉でゆっくりして戻るという利用法もあるだろう。
白馬五竜高山植物園 見学の秘訣
これが「白馬五竜高山植物園」の全体図。
クルマを「エスカルプラザ」の無料駐車場に停めたら、最初に館内のインフォメーションで、テレキャビンのチケットを買う。
この時に注意すべき点は、チケットは「ゴンドラ往復」ではなく、料金が高い方の「ゴンドラ往復+アルプス展望リフト」を買うことだ。
「白馬五竜高山植物園」を無駄に疲れることなく周る秘訣は、最初に一番上まで乗り物で登り、歩いて下りながら花と景色を観ることで、そうすれば体力も時間も有効に使える。
ただし、1ヶ所だけ例外がある。
それはこのマップにAと記した「山の花エリア」で、ここは行きにはテレキャビンから「アルプス展望リフト」に乗り換えるために通るが、帰りは上から降りてきても「アルプス平」駅から再びテレキャビンに乗り込むために通らない。
ただ「アルプス展望リフト」乗り場までの道は下りで、体力的にはまったく楽。
こでには7月のヤナギランや8月のシモツケソウなど、ピンク系の色鮮やかな植物の群生が見られるようだ。
「白馬五竜高山植物園」に咲く花の名を調べたい時は、以下のページが役に立つ。
こちらは「アルプス展望リフト」を降りたところにある展望台からの眺望。
取材に訪れた日は、天気が曇りがちだったこともあって筆者は行かなかったが、「アルプス展望リフト」を降りたところから始まる、一周約30分の「アルプス平自然歩道」の途中にある「地蔵ケルン」からは360度が見渡せるという。
さきほどの展望台からは、約500メートルの遊歩道をテレキャビンの「アルプス平」駅に向かってゆっくりと下る。
コマクサなどの人気の高山植物には、ところどころに道標がつけてあるので、それを見ながら歩けば見落とすことはない。
なお「ヒマラヤの青いケシ」は、「アルプス平」駅のすぐ上のあたりに植えられているので、これだけが目当てなら「アルプス展望リフト」に乗らなくても見られる。
白馬五竜高山植物園のアクセスマップ
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