車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、日本を代表する絵本作家の世界観に触れられる「安曇野ちひろ美術館」をご紹介。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
~ここから本編が始まります。~
「安曇野ちひろ美術館」は、屋内と野外で1日のんびり過ごせる場所
安曇野ちひろ美術館 DATA
安曇野ちひろ美術館
〒399-8501
長野県北安曇郡松川村西原3358-24
☎0261-62-0772
入場料:大人1200円
65歳以上は900円
開館期間:3月1日~11月30日
※冬季は休館
営業時間:10時~17時
(GW・お盆期間は9時~17時)
水曜定休
「安曇野ちひろ美術館」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2002年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.07.26
2015.04.26
「安曇野ちひろ美術館」での現地調査は2015年4月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2024年8月に更新しています。
安曇野ちひろ美術館

いわさきちひろのプロフィール

出典:ちひろ美術館
一度彼女の絵を見たら、たぶん二度と忘れない…
「いわさきちひろ」は、子どもを生涯のテーマとして描き続けた絵本画家で、紙の上に水を流したり、ドライヤーで乾かしたりしながら、水彩絵具による「にじみ」や「ぼかし」を巧みに使い、柔らかでほのぼのとした表情の作品を数多く残している。

出典:韓国情報広場
とりわけ黒柳徹子の自伝的小説で大ベストセラーとなった「窓ぎわのトットちゃん」の挿絵は有名で、これで初めて目にした人も多いのだろう。

出典:ちひろ美術館
いわさきちひろ
1918年福井県生まれ、東京で育つ。
14歳で洋画家の岡田三郎助に師事。
45年疎開先の長野で終戦を迎えた。
戦後は中谷泰、丸木俊に師事。
50年松本善明と再婚。
同年、紙芝居「お母さんの話」が文部大臣賞受賞。
51年長男を出産。
56年小学館絵画賞。
73年「ことりのくるひ」でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。
74年肝臓ガンで死去。享年55歳。
代表作「おふろでちゃぷちゃぷ」(童心社)「戦火のなかの子どもたち」(岩崎書店)ほか。
「いわさきちひろ」が生涯に残した子どもの絵はおよそ1万点。東京都と長野県にある2つのちひろ美術館で展示されている。
安曇野ちひろ美術館の概要
「安曇野ちひろ美術館」は、1997年に「ちひろ美術館」の20周年を記念し、「いわさきちひろ」が太平洋戦争時に疎開していた松本から、戦後に両親が移住した「北アルプス」山麓の安曇野・松川の地に建てられている。
館内には、ちひろの代表作や絵本の原画のほか、世界各国の絵本画家の作品がゆったりと展示されている。
さらに図書室のような空間や、ミュージアムショップと北アルプスを望むカフェ、さらに中庭には寝そべってうたた寝のできる木製のコットが置かれたテラスもある。
また約50000平方メートルを誇る敷地には、「窓ぎわのトットちゃん」の世界を再現した「トットちゃん広場」もあって、親子でも一人でも1日のんびり過ごすことができるようになっている。
しかも長野県民は無料。
「安曇野ちひろ美術館」の真骨頂は、こののびやかな空間を通して、ちひろが願った健やかな子供の世界観を表現していることにあるのかもしれない。
普通はこういう扱いには腹が立つほうだが、なぜかここではそういう気にはならず、むしろ清々しさを覚える「地域貢献」のあり方に思えた。
安曇野ちひろ美術館のアクセスマップ
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