車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年4月にリニューアルオープンした「道の駅小坂田公園」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
2023年4月にリニューアルオープンを果たした「道の駅 小坂田公園」は、新たに「小坂田マルシェ790」ができて利便性が向上している。
道の駅 小坂田公園 DATA
道の駅 小坂田公園
〒399-0712
長野県塩尻市大字塩尻町1090
☎0263-52-6414
営業時間
管理事務所:9時~18時/自然博物館:9時~17時/小坂田マルシェ790:9時~18時(食堂は9時~15時)
月曜定休・夏季無休
標高790メートル
「道の駅 小坂田公園」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第8回
登録日/1995年4月11日
2023年4月 リニューアル
「道の駅 小坂田公園」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2013.09.22
2015.03.11
2020.10.31
2024.07.21
※「道の駅小坂田公園」での現地調査は2024年7月が直近になります。
道の駅小坂田公園【目次】

「道の駅小坂田公園」のロケーション
「道の駅小坂田公園」は、「松本」と「岡谷」を結ぶ「塩尻峠」の中腹にある、国道20号沿いの道の駅で、「下諏訪温泉」まで約15キロ、20分ほどで到着できる。
ポピュラーな利用法は、国道で「諏訪」と「木曽」方面、あるいは「松本」方面を行き来する際の宿泊地になると思うが、近くに温泉がないので、「諏訪」で温泉を楽しんでから「道の駅小坂田公園」に入り、翌朝「木曽」か「松本」方面に旅立つほうが段取りはいい。
また「道の駅 小坂田公園」は、晩秋に「諏訪湖」にかかる雲海と「富士山」が眺望できる、「高ボッチ山」の山頂まで約15キロのところにあり、渋滞がなければ40分ほどで到着することができる。
ただし、その時期に朝から「高ボッチ山」を目指しても、すでに三脚が出せるスペースは残されていない(笑)。
それが目的なら現地で夜明けを迎えよう。
ちなみに、行政に「高ボッチ山」で車中泊ができるかを確かめた結果、Noという返事が帰ってきたという旨を記したサイトがあるが、アウトドアをよく知る人間にすれば、ほとんど意味のない話だ。
「車中泊」の定義をよく知りそうもない役人に、真正面から「高ボッチ山では車中泊ができますか?」と訪ねること自体がナンセンスで、保守的で車中泊にいい印象を持っていない長野県では、そういう回答は聞くまでもなく予測できる。
だが上記のような写真を撮るには、当然夜明け前から現地入りする必要があり、それには多かれ少なかれ「仮眠」が伴う。
それを禁じることは、雲海の撮影を禁止するのと実質的に変わらないし、真っ暗な道で危険運転が伴うことを、役所が押し付けていることにもなる。
彼らもそこまで分かっているので、こういうことは「玉虫色」のままでよかった。
子供じゃあるまいし、情報提供するなら少しは考えて行動しないと、「やぶ蛇」になるだけだ。
役所は一度「No」といえば、もうそれを簡単には撤回できない。あんたはそれを誘導尋問してしまったようなものだ。
山や写真を趣味にする人には、足を引っ張られるありがた迷惑以外の何物でもない。
筆者はもう撮影が終わっているので、禁止ならそれでも構わないが、これから行きたい人には重い足かせになるだろう。
「道の駅小坂田公園」の施設

出典:道の駅小坂田公園
「道の駅 小坂田公園」は、バイパスになっている国道20号をはさんで、道の駅の機能がある「国道東エリア」と、マレットゴルフ場がある「国道西エリア」の2ヶ所に分かれている。
どちらも駐車場のすぐ隣にトイレはあるが、キレイなのはウォシュレットがつけられた「国道東エリア」のほうであることは、リニューアル前から変わらない。
なお当サイトは「道の駅 小坂田公園」の紹介ではなく、その車中泊好適度を調査報告することが目的なので、車中泊と直接関係がある、マップの赤枠内に関する情報のみを掲載している。
2023年のリニューアルでもっとも変わったのは、駐車場の一画に農産物の直売所と食堂が入った、「小坂田マルシェ790」ができたことだ。
店内は朝採れの野菜をはじめ、「マルシェ=市場」の名にふさわしく、多くの商品で満ち溢れていた。
炊きたてのパンやデザートに加え、ジャムやドレッシングなどの加工品とワインも数多く品揃えされており、ここでは購買意欲をそそられた。
「小坂田マルシェ790」の中にある「おさかだ食堂」は15時までの営業だが、人気の「山賊焼定食」が990円、ソースカツ丼も990円、しょうゆラーメンにいたっては660円とリーズナブル。
これなら遊びにきた家族連れが、安心して食べられる範疇だろう。
いっぽう駐車場は、「小坂田マルシェ790」前に乗用車スペースが確保され、大型車用と明確に分離されている。
ちなみにこちらがリニューアル前の同じ場所で、右端にあったトイレはとり壊され、場所を移して新設されている。
新しい24時間トイレの入口は、「小坂田マルシェ790」の横にある。
中は一応ウォシュレットになっているが、操作の1番シンプルなタイプだった。
もともと「道の駅小坂田公園」にあった、奥の管理棟と自然博物館の外観に大きな変わりはないようだ。
以前は気づかなかったが、1階の情報スペースには長野県各地のパンフレットがほとんど揃っている。
筆者が知る限り、ここまで揃えてある道の駅は他にはない。
また以前は広いワイン売り場があった上層階は、無料の「室内子どもアスレチック」に代わっている。
なお、階段を挟んだ向かい側にある「塩尻市立自然博物館(おとな300円)」には、世界の蝶約4,500種、昆虫50,000匹の標本が収蔵されている。
総括として
「道路休憩施設」と「多目的公園」を兼ね備えた「道の駅小坂田公園」では、他の道の駅ほど滞在時間に気を使う必要はない。
長旅の途中に1日休養日を挟みたい人にとって、ここは少々騒々しいかもしれないが、日中でも安心して過ごせるいい居場所になると思うので、その存在を覚えておいて損はあるまい。
少なくとも諏訪湖周りで、そういうところを探し周るよりはずっといい(笑)。
「道の駅小坂田公園」の車中泊好適度
「道の駅小坂田公園」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置
自販機とはいえ、餃子を売っていながらそのゴミは回収しない。市民ファーストが浸透している都会の人間には、えらく道の駅に都合のいい話としか思えない。
「道の駅小坂田公園」に最寄りの温泉&買い物施設
下諏訪温泉「湖畔の湯」
※道の駅から約25分
詳細は以下の記事の中の「湖畔の湯」で確認を。クリックすると自動的にその紹介文にジャンプする。
コンビニ
セブンイレブンまで約2.6キロ。
スーパーマーケット
「デリシア塩尻東店」までは約3.7キロ。
「道の駅小坂田公園」のアクセスマップ
EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2 Pro 大容量 768Wh 70分満充電 リン酸鉄リチウムイオン電池 6倍長寿命 高耐...