車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、乗鞍三名滝のひとつ「三本滝」の詳しいアクセスと見どころ及び、撮影に関するアドバイスです。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
~ここから本編が始まります。~
「日本の滝百選」のひとつにあがる「三本滝」は、乗鞍三名滝の筆頭格。
三本滝 DATA
三本滝
〒390-1513
長野県松本市安曇
現地電話なし
三本滝レストハウスの無料駐車場から徒歩約25分
三本滝の筆者の歴訪記録
※記録が残る2001年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2003.10.03
2014.10.10
2016.07.15
2019.08.08
「三本滝」での現地調査は2019年8月が直近で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2024年8月に更新しています。
三本滝【目次】

アクセスと駐車場
ワンデイで、「乗鞍三名滝」を下から「番所大滝」「善五郎の滝」を見てここまで来ると、さすがに疲労は隠せないと思うが、「三本滝」もまた、しっかりと歩かなければならないところにある。
だが、もし「乗鞍三名滝」の中のどれかひとつだけを見るとするなら、筆者は迷わずこの「三本滝」をお勧めする。
まずクルマは、「三本滝レストハウス」の無料駐車場に停められる。
駐車場の写真の右手に、三本滝へ続く遊歩道の入口がある。
「三本滝」までは、駐車場から約900メートルと書かれているが、途中からは山道のようになるため、片道25分ほどかかると覚悟しよう。
さきほどの長い木の階段を下ると、森の中に入る。ここからは変化があって退屈はしない。
この吊橋が見えたら、ゴールはまもなくだ。
三本滝の概要と撮影ガイド
「三本滝」は、「水源の異なる3つの滝が同時に見られる場所」と説明したほうが実態に近い。
つまり、「小大野川」「黒い沢」「無名沢」の3本の川の合流地点の間近にあるため、3つの滝が横並びで見られることに価値がある。
ちなみに3つの滝の名前は、❶「黒い沢の滝」❷「本流の滝」❸「無名沢の滝」。
ただし、このアングルは広角レンズでなければ撮影できないため、ネットでもほとんど目にすることがない。
そのため、大半の紹介サイトは、❶「黒い沢の滝」❷「本流の滝」だけのアングルで「三本滝」を紹介している。
筆者も初回はそのことが分からず、悔しい思いをした。
そこで後日、「本当の三本滝」を撮影するために、18ミリの広角レンズをつけたフルサイズ一眼レフをリュックに忍ばせ、リベンジを果たしてきた。
ちなみに当時の筆者のスマホは広角が足りず、3本の滝は収まらなかった。
今愛用の広角モードを搭載した「i-phone」なら、そんな苦労はせずに済んだが、ここにはもうひとつ難題がある。
滝見場から一番遠い「無名沢の滝」は、望遠レンズがなければまともには写せない。
つまり「三本滝」の魅力を忠実に伝えるには、広角機能を持つスマホと、望遠性能の高いカメラを持参していく必要がある。
なお、残りの2本の滝の詳細ガイドへはこちらから。