車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、上高地と乗鞍高原から近い、白骨温泉公共野天風呂と温泉宿の日帰り入浴に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊温泉旅行ガイド
この記事は「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、15年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価し、車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる、各温泉地の魅力を紹介しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
驚くほどの山中に湧く、乳白色の秘湯
白骨温泉公共野天風呂 DATA
白骨温泉公共野天風呂
〒390-1520
長野県松本市安曇4197-4
☎0263-93-3251(白骨温泉観光案内所)
料金:大人520円
平日: 10時~16時
土日祝: 9時~17時
木曜定休
●駐車場:あり(無料)
●シャンプー・ソープ:なし
●ドライヤー:なし
「白骨温泉公共野天風呂」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.05.01
2013.09.24
2014.10.10
2019.08.08
「白骨温泉公共野天風呂」での現地調査は2019年8月が直近で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2024年8月に更新しています。
白骨温泉
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白骨温泉のロケーション
白骨温泉の話は、まずはその特筆すべき立地から始めるべきだと思う。
写真は白骨温泉から乗鞍高原に通じる「上高地乗鞍スーパー林道B区間」の途中から白骨温泉街を見た写真だが、これを見れば、どのくらい人里から離れた場所にあるかがひと目で分かる。
道は想像通りワインディング(笑)。
確かにこの道を通れば、乗鞍高原から奥飛騨温泉郷への近道にはなるが、ナビが自動で選ばないくらい厄介な道だ(笑)。
だが、国道158号から分岐する県道白骨温泉線(300号)でアクセスすれば、今はさほどきつくはない。
ただし白骨温泉には観光バスが行き来するため、時間を考えて行かないと渋滞にはまる。もちろん抜け道はない。
そのうえ駐車場は10台程度のキャパしかないので、週末に行くなら、朝一番がお勧めだろう。
ただ、そう云われると
誰だって聞きたくなるのは、「そこまでして、行く価値あるの?」(笑)。
「白骨温泉公共野天風呂」入湯レポート
答えは一目瞭然。
「3日入ると3年風邪を引かない」と云われる白濁のお湯と、爽快な緑の景観に抱かれて、癒やされない人はいない(笑)。
湯川の渓流沿いに造られた湯船は男女とも石で組まれ、まさに「野天」という表現がピッタリだ。
ただ公共野天風呂のお湯は、温度が低いため加温してかけ流されており、保健所の指導により、塩素消毒剤も使用されている。
また洗い場にはシャワーがあるが、石鹸類は使用禁止なので、「かけ湯」の代わりに利用する。
加えて浴場は、この門から始まる長い階段を下り終えた先にある。
もちろんエスカレーターなどという気の利いたものはないので、帰りはこの階段をハアハアしながら登らなければならない。
ちなみに、階段の途中から男湯は丸見えだが、女湯は見事に隠されているので覗かれる心配はない。
「泡の湯旅館」の日帰り利用
さて。
公式サイトによると、白骨温泉一帯には10数箇所の源泉があり、それぞれ微妙に泉質と色や香りが異なるという。
写真は炭酸分が多く含まれているため、肌に文字が書けるほどにきめ細やかな気泡がつくと云われる「泡の湯」。
日帰り入浴を受け付けているので、公共野天風呂と入り比べてみてもいいだろう。
料金等の詳細は公式サイトで確認を。
最後に。
「白骨温泉」といえば、2004年に一部の温泉施設が入浴剤を混入していたことが発覚し、その後の全国各地の“温泉偽装”が明るみに出る「引き金」になったことを覚えている人は多いはずだ。
ただ真実を知ると、今でもその「事件」が温泉ファンの記憶の奥にとどまっていることを気の毒に思う。
その顛末は以下のサイトに実に興味深く記されている。
この記事では白骨温泉だけでなく、日本各地の人気温泉の「変遷」についても、実にうまくまとめられているのでお勧めだ。
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