車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、2024年7月現在の諏訪湖とその周辺にある4件の車中泊スポットを紹介しています。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「諏訪湖」は湖畔に無料駐車場を持つ公園が点在する、車中泊旅行者のパラダイスだったが、それは過去の話。
筆者の諏訪湖の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.05.06
2013.09.22
2014.03.06
2015.03.06
2015.07.02
2015.10.24
2016.07.18
2021.03.08
2021.06.25
2022.06.20
2022.11.22
2024.07.22
「諏訪湖」の現地調査は2024年7月が直近です。
諏訪湖の車中泊事情と車中泊スポット【目次】
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集
諏訪湖の車中泊事情
諏訪湖は一周約16キロの小さな湖だが、特に温泉と歴史に恵まれた、信州の中でも見どころ豊かな旅先のひとつだ。
ゆえに、ワンデイで主だった観光スポットを周るのはさすがに厳しく、できれば1泊は車中泊を入れて臨みたい。
諏訪湖の湖畔には道の駅こそないものの、無料の駐車場を持つ静かな公園が幾つか存在する。
本来なら、オートキャンプ場のひとつくらいはあって然りと思うロケーションだが、湖畔はとにもかくにも、不必要なくらい公園化されている(笑)。
ただし、その駐車場は車中泊に使えたとしても、「旅の宿」であって「逗留地」にはできない。
ここにクルマを動かすこともなく数日間居座れば、十中八九「通報」される。
毎日湖畔をペットとともに散歩したり、ランニングしている地元の人達はもう、車上生活者の特徴を熟知している(笑)。
その末に待っているのは、「車中泊禁止」のお達しだけだ。
そしてそれが現実となった。
2024年7月
危惧していた通り…
諏訪市と下諏訪町の公園での車中泊はNGになってしまったようだ。
2024年4月12日更新に更新された諏訪市のホームページに、
公園内での野営及び車中泊は、他の公園利用者の迷惑となりますので、禁止していますとの記載がある。
よって諏訪湖で数日間のんびりと過ごしたい人には、現時点では全部で10台も収容できず、まさに「猫の額」ほどのキャパしかない、RVパークを利用してもらうより他に手がなくなっている。
ただし当サイトでは、過去の記録を残すため、車中泊が禁止になる以前の情報も、削除せずにそのままご覧いただけるようにしている。
なんでかな、残念だな、もったいないなあ、他にやり方はないのかなあ 等々
この措置に対して、車中泊旅行者が個々の想いを馳せるのは自由だ(笑)。
諏訪湖の車中泊スポット
選択肢が多いのは、湖畔に点在する公園の無料駐車場
極端な話、諏訪湖の湖畔にはトイレがある公園の無料駐車場はたくさんあって、経験値の高い車中泊の旅人なら、そのどこででも器用に車中泊をこなすと思うが、ここではその中でも比較的車中泊のしやすいところをセレクトしている。
※ただし前述通り、以下の3ヶ所は既に車中泊禁止に変わっている。
一番近いサービスエリアは、温泉併設の諏訪湖SA
諏訪湖に近いうえに、眺望も設備も良くて、おまけに日帰り温泉施設まで併設しているのが「諏訪湖SA」だ。
特に上り線(東京方面行き)の駐車場はレイアウトが良く、車中泊に適している。
一番近い道の駅は、小坂田公園
「道の駅 小坂田公園」は、松本と岡谷を結ぶ塩尻峠の中腹にある広大な敷地の道の駅で、下諏訪温泉まで約15キロ、20分ほどで到着できる。
2023年4月にリニューアルが行われ、「小坂田マルシェ」ができたことで利便性が大きく向上している。
RVパークは2件
諏訪湖界隈にあるRVパークといえば、「RVパークこころ屋」が老舗的存在だが、2021年に赤砂崎公園の一画にも「RVパークライト赤砂崎公園」がオープンしている。
RVパークライト赤砂崎公園
3つある「赤砂崎公園」の駐車場の中の、ひとつの駐車場の一番奥にあるため、初めてだと分かりづらいのがネックで、受付もかなり離れた場所にあるが、環境はすこぶるいい。
RVパークこころ屋
アットホームなパン屋さんが経営する、RVパークでは老舗的な存在。
アットホームで居心地も良さそうだが、難点は駐車場の傾斜にある。
なおRVパークの利用者は、開店より1時間早い朝8の時から焼きたてのパンがテイクアウトができる。