道の駅 信州平谷 車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック!

道の駅信州平谷

車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 信州平谷」の車中泊に関する記述です。

「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

車中泊

この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

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~ここから本編が始まります。~

日帰り温泉を併設する「道の駅 信州平谷」は、平谷周辺の3つの道の駅の中で、いちばん車中泊に適した道の駅。

道の駅信州平谷

道の駅 信州平谷(ひらや) DATA

道の駅 信州平谷
395-0601
長野県下伊那郡平谷村252
☎0265-48-2911(ひまわりの湯)
営業時間(ひまわりの湯)
10時
~20時(受付最終19時)
4月~11月:無休
12月~3月:水曜日

標高920メートル

「道の駅 信州平谷」の登録日

※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。

登録回/第6
登録日/1994年8月4日

「道の駅 信州平谷」の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2016.05.02
2024.07.20
2024.09.15

「道の駅 信州平谷」での現地調査は2024年9月が最新です。

道の駅 信州平谷

「道の駅 信州平谷」のロケーション

「道の駅 信州平谷」の施設

 道の駅 南信州うるぎ

 道の駅 新野千石平

「道の駅 信州平谷」の
車中泊好適度

「道の駅 信州平谷」の
温泉&周辺買い物施設

「道の駅 信州平谷」の
アクセスマップ

必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集 
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「道の駅 信州平谷」のロケーション

信州平谷 周辺マップ

本論に入る前に、

筆者はその道の駅が『車中泊クルマ旅の「旅の宿」に使えるかどうか』という物差しを最重要視した立場から、情報を発信しているのだが、

その観点からすると「道の駅 信州平谷」を筆頭に「道の駅南信州うるぎ」「道の駅信州千石平」の3つの道の駅は、特に関西方面から信州を目指す旅人にとっては、「無用」と云っても過言ではないと思う。

下栗の里

もし昼神温泉周辺の「花桃の里」と、この「下栗の里」がなければ、愛知県との県境に近いこの長野県の南端エリアは、信州クルマ旅では無視してしまいたくなるほど不便な場所だ(笑)。

とはいえ、

それぞれのベストシーズンには、一度は足を運んで見るだけの価値はある。

ただし、中京圏の在住者は例外だ。

刈谷ハイウェイオアシス

筆者もよく利用する名古屋市街に近い、伊勢湾岸道の「刈谷ハイウェイオアシス」から「道の駅 信州平谷」までは、国道153号で約86キロ、2時間以内に到着できる。

逆に高速道路の中央道を通ると、162キロと2倍近い距離を走ることになり、時間も2時間30分近くかかることになる。

また新東名高速の「浜松いなさジャンクション」から、「三遠南信自動車道」でアクセスすれば、約80キロ・1時間30分ほどで行くことができる。

ただ、中京圏在住の旅人がこのルートを使うのは、信州を周るためというよりは、週末のプチな温泉遊びが目的だと思う。

大坂在住の筆者が、京都・奈良・三重のちょうど県境にあたる、梅と温泉で有名な「月ヶ瀬」にちょくちょく出かけるが如く、中京圏在住の旅人にとって、このエリアは手軽に楽しめる”リゾート=よく行くところ”なのだろう。

さしずめ首都圏なら、奥多摩や丹沢あたりに出かけるような感覚だろうか。

ということは…

裏返せば、そういう利用法なら旅人にも合うかもしれない。

『もうある程度、信州のメジャーな観光地は周った』という人には、日帰り温泉を併設する「道の駅 信州平谷」は、混雑とは無縁の地を紡ぎながらのんびりと旅を楽しむ、『信州セカンドルート』の旅の宿にお勧めだ。

「道の駅 信州平谷」の施設

道の駅 信州平谷

まず「道の駅 信州平谷」の駐車場は❶と❷に大きく分かれている。

道の駅信州平谷

こちらが❶の駐車場で、右の建物が「ひまわりの湯」になる。

道の駅 信州平谷

白い建物は24時間トイレと情報休憩室で、総じて車中泊にはトイレに行きやすいこちらのほうが適しているが、中央には緩やかな傾斜がある。

道の駅信州平谷

ベスト車中泊スポットと呼べる場所は、ほぼフラットで「ひまわりの湯」の入口と24時間トイレに近いこのあたりだろう。

道の駅信州平谷

ちなみにイラストでは、中央部分が大型車両専用のように見えるが、実際はこのように小型車も兼用できるようになっている。

とはいえ大型車も停まるので、できれば車中泊は避けたほうが無難。夜中のうちに隣に来られ、エンジンをずっとかけたまま寝られたらたまらない(笑)。

道の駅信州平谷

そしてこちらが❷の小型車専用駐車場で、左に見えている白い建物が、❶と❷の間にある24時間トイレだ。

路面は概ねフラットで車中泊に支障はないが、奥に行くほどトイレからは遠くなる。

道の駅 信州平谷 トイレ

24時間トイレは、❶❷の両方から出入りができる構造になっている。

道の駅 信州平谷 トイレ

中にはウォシュレットが完備。

道の駅信州平谷

向かいにある情報休憩室。

せっかくこれだけ広いのだから、せめてテーブルくらいは置いてほしいものだ。

道の駅 信州平谷

さて。

この古ぼけたイラストマップは❶の片隅で見つけたものだが、これを見ると「道の駅 信州平谷」は、当初こちらだけからスタートし、その後❷を増床したことがわかる。

道の駅 信州平谷 ひまわりの湯

1994年にできた「株式会社信州平谷温泉」は、平谷村を筆頭株主とする第三セクターで、中京など需要が見込める地域の企業や、平谷村の村民の多くが出資している。

村興しの一環だったと思うが、この立地で厳しい時代にもかかわらず、施設を拡張しながら30年にもわたって存続し続けてきたのは、評価に値することだ。

出典:ひまわりの湯

それができた最大の理由は、やはりこの温泉にあると思う。

とりわけ露天風呂は広く、お湯はヌルつるしていて、いわゆる「美肌の湯」と呼ばれる、pH8.59のナトリウム-炭酸水素塩泉。

アルカリ性の度合いは、入浴したらすぐに感じるヌメリの強さからもうかがえる。

加温して循環ろ過されているとはいえ、お湯はぬるめですこぶる気持ちがいい。

道の駅信州平谷

さらに休憩室も広く、座敷もご覧のように掘り炬燵スタイルなので、筆者のように膝が痛い中高年はとても嬉しい。

道の駅信州平谷

中には麺類と丼ものが食べられる食堂も用意されており、ビールとおでんなどのアテまで揃っている。

道の駅 信州平谷 ひまわりの館

いっぽうこちらは、「ひまわりの湯」の隣に立つ宿泊施設の「ひまわりの館」で、中にはレストランの「ひまわり亭」がある。

道の駅 信州平谷 ひまわりの館

「ひまわり亭」では、平日限定のお得な温泉セットメニューのほかにも、定食と麺類が揃っているが、営業は11時~14時30分で水曜日が休みとなっている。

道の駅信州平谷

最後は農産物直売所の「ひまわり市場」について。

道の駅信州平谷

まず野菜・果物類は店頭でワゴン売りされており、朝8持過ぎから地元の農家さんが自慢の作物を持ってきて並べる。

道の駅信州平谷

店内の商品はお土産品が中心。

道の駅信州平谷

そしてここは、隣の小さなフードコートと通じていて食事もできる。

道の駅信州平谷

フードコーナーには「藤丸」と「みき亭」の2店舗が並んでいるが、「みき亭」は営業時間が8時30分~17時なので、旅人にはありがたい。

道の駅信州平谷

ちょっと見づらいかもしれないが、それぞれのメニューはこちら。

道の駅 信州平谷

公式サイトを見ると、季節に応じてさまざまなイベントも開催しているようだ。

 

ところで。

信州平谷 周辺マップ

冒頭にも記したように、平谷村周辺には立て続けに3件の道の駅が並んでいる。

ちなみに2024年9月現在の長野県の道の駅の数は53件で、全国で3番目に多いのだが、富士山と伊豆半島を有し、長野県と同じくらい観光地が多い、静岡県の道の駅の数が28件であることを思うと、正直「ありすぎ」の感は拭えない。

その原因は過疎化対策に名を借りた”節操のない展開”にもあるわけだが、実際に「道の駅 信州平谷」から「道の駅南信州うるぎ」までは、約12キロ・クルマで15分ほど、さらに「道の駅南信州うるぎ」から「道の駅信州千石平」にいたっては、わずか5キロ・クルマで5分ほどしか離れていない。

旅人にすれば、そんなに頻繁にトイレに行きたくなるわけでもないのだから(笑)、どうせなら松本市や長野市の郊外に移転してもらいたいものだが、今さらボヤいたところでしょうがない…

ならば、ここでは「道の駅めぐり」を暇つぶしのネタにしてはどうかということで、あわせて紹介することにした。

「道の駅 信州平谷」から「道の駅信州千石平」まで往復しても、たったの34キロ。

2時間もあれば「観光」できるし、もし気に入ればそこで車中泊をしてもいい。

むしろそれが車中泊旅行者の特権だ。

道の駅 南信州うるぎ

道の駅 南信州うるぎ

長年「うるぎふるさと館」として親しまれてきた村の観光施設を、2018年に道の駅に登録後、2000年に改修を終えて開業した。

道の駅 南信州うるぎ

2023年の4月にオープンした「よりみち食堂」は、メニューが多くてリーズナブルだが、営業時間は11時~15時まで。

道の駅 南信州うるぎ
※公式サイトなし。
近況はフェイスブックで確認可

登録回 第49回
登録日 2018年4月25日
〒399-1601
長野県下伊那郡売木村543番地1
☎0260-28-1051
農産物直売所 9時~16時
1~3月の木曜定休
普通車23台

道の駅 信州新野千石平

道の駅 信州新野千石平

「三遠南信自動車道」に通じる国道512号沿いに建つ「道の駅 信州新野千石平」は、今のところ関東方面から南信州へ向かう際の「玄関」にあたる位置づけだ。

道の駅 信州新野千石平

「蔵の大御幣餅」という、市販されている中でも最大級の大きさを誇る名物を持ち、駐車場の向かいにはローソンがあって、日帰り温泉「こまどりの湯」まで5キロほどと、車中泊の周辺環境では「道の駅 信州平谷」よりも優れていることから、ここには個別に記事を用意している。

「道の駅 信州平谷」の車中泊好適度

駐車場の平坦性=○
駐車場のキャパシティー=普通車:154台
ゴミ箱の有無=なし
ウォシュレットの有無=あり

旅行情報の充実度=○
付帯設備の充実度=○
周辺の車中泊環境=☓

「道の駅 信州平谷」のゴミに対する対応

可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:同上

道の駅 信州平谷 ゴミ箱

「道の駅 信州平谷」の温泉&周辺買い物施設

ひまわりの湯
併設
10時~20時(受付最終19時)
水曜定休
おとな800円

イオンカードの提示で100円割引。

利用の際は、支払いは券売機ではなく直接カウンターで現金払いを。

コンビニ
10キロ圏内になし。

スーパーマーケット
「平野屋商店」(コンビニより小さいくらいの個人商店)まで約12キロ。

平谷村は、人口400人ほどの長野県下で最も人口の少ない、美しい自然に囲まれた緑豊かな山村だけに、周囲に店は期待しないほうがいい。

「道の駅 信州平谷」のアクセスマップ

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。
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