車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 三岳」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 三岳」は、御岳山麓エリアと開田高原観光時にお勧めしたい道の駅
道の駅 三岳 DATA
道の駅 三岳
〒397-0101
長野県木曽郡木曽町三岳10491-9
☎0264-46-2011
営業時間
8時~16時・月曜定休
標高740メートル
「道の駅 三岳」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第15回
登録日/1999年8月27日
2022年8月、木曽町御嶽山ビジターセンター「さとテラス三岳」が敷地内にオープン
「道の駅 三岳」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.07.21
2013.09.21
2015.04.12
2020.11.01
2022.11.22
2024.09.14
※「道の駅 三岳」での現地調査は2024年9月が最新です。
道の駅 三岳【目次】
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集
「道の駅 三岳」のロケーション
「御嶽(おんたけ)山」の山麓を通って「開田高原」に通じる、「長野県道20号開田三岳福島線」沿いに建つ「道の駅 三岳」は、両者を観光したい人にとっては絶好の場所にある。
それはこのマップを見れば一目瞭然。
右下にある「道の駅 三岳」をスタート、もしくはゴールのいずれに設定するにせよ、ブルーで示したルートを走れば、無駄なくワンデイで「御岳山麓」と「開田高原」の主だった見どころを周ることができる。
なお以下の記事には、車中泊旅行者の目線から、コースガイドを詳細にまとめているので、ぜひ合わせてご覧いただきたい。
「道の駅 三岳」の評価は、真っ二つに分かれると思う。
Googleの上位に出てくる、「道の駅 三岳」の車中泊情報を紹介しているブロガーの記事を幾つか拝見したが、ここは「御嶽山」絡みの話がリンクできなければ、書くことが本当に見つからないのだろう(笑)。
道の駅にグルメや設備などのレジャー要素を期待したり、涼しさを含めて道の駅での車中泊を目的にしている人には、特にここはそぐわないと思う。
そういう人たちには、傾斜は気になるものの「道の駅 木曽福島」のほうが、まだネタには困らずに済むはずだ(笑)。
だが筆者のように、周辺観光を目的に「旅の宿」として道の駅を利用している旅人には、ロケーション・環境ともに「道の駅 三岳」には及第点がつけられる。
2022年に木曽町御嶽山ビジターセンター「さとテラス三岳」が、隣にできたのも大きなプラスの要素だろう。
「道の駅 三岳」の施設
ここでは、その真新しい木曽町御嶽山ビジターセンター「さとテラス三岳」の紹介から始めよう。
2022年8月27日に開館したこの施設は、2014年の御嶽山噴火災害を受け、「御嶽山を知り、火山を理解し、次世代につなげる」をコンセプトに整備されたものだ。
館内では主に「御嶽山の歴史とめぐみ」と「災害の伝承」に関する展示が行われており、短時間で「御嶽山」の概要を理解するにはちょうどいい。
開館時間は9時から16時で、入館は無料。
なお、休憩室の隣にあるウォシュレット設置のトイレは、入口が館外にあり、道の駅のおばちゃんの話だと24時間利用できるらしい(笑)。
もし閉まっていても、道の駅にもウォシュレットが用意された24時間トイレがあるので心配は要らない。
ちなみに2022年には、こちらとペアになる長野県立御嶽山ビジターセンター「やまテラス王滝」が、標高2000メートルを超える「御嶽山」王滝口七合目の登山口に、同時オープンしている。
「道の駅 三岳」の施設
これが2022年8月以降の「道の駅 三岳」のレイアウト図。
木曽町御嶽山ビジターセンターができる前は、その場所は小さな公園だった。
駅舎の前が小型車用の駐車場。右側はほぼ平坦で車中泊に支障はない。
24時間トイレは、外観も中もきれいに改修されていた。
中はもちろんウォシュレット。
トイレの横には、情報休憩室も用意されている。
いっぽうこちらは、駅舎の奥に設けられた大型車用の駐車場。
昼間から停めている小型車がいたが、従業員のクルマではなさそう(笑)。誰が見ても、ここのほうが車中泊の居心地は良さそうだが、それは常識的に禁じ手だ。
備え付けのテーブル&ベンチで食事をするのは、火器を使わなければ差しつかえないと思うが、未だにこういうことをする人がいるから誰もが迷惑する。
自炊がしたい人は、2023年に17キロほど離れた木曽駒高原に、無料でキャンプができる「木曽駒冷水公園」ができているので、そちらでどうぞ。
最後は物販施設の紹介になる。
「道の駅 三岳」には、「ほっとひと市梅の里」と呼ばれる、地元の野菜と土産品を扱う小さな売店はあるが、食堂はない。
代わりに、隣の「みたけグルメ工房」で地元の主婦らが手作りしている惣菜や弁当を販売している。
しかしさすがに施設の老朽化は否めず、現在クラウドファンディングでリニューアルの予算を集めている状況だ。
ただ、せっかく国が投資して新たな集客が見込めるようになったのだから、道の駅である以上、管轄している市町村がお金を出して整備をするのが本筋だ。
道の駅の登録申請をしておいて、お金がないから整備資金は自前で集めろというのは無責任以外の何ものでもない。
現場を見るかぎり、スタッフは自分たちができることをよくやっていると思う。
ここから先は、元大阪府知事・橋下徹氏の好きな「政治の判断」ってやつの出番では(笑)。100万、200万のお金が工面できないようでは自治体とはいえまい。
「道の駅 三岳」の車中泊好適度
「道の駅 三岳」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:自動販売機の横にあり24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
ちょっと分かりづらいが、大きな缶とペットボトル用のゴミ箱の間に、可燃ゴミを入れるコンテナが置かれている。
そもそも、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 三岳」 最寄りの温泉&周辺買物施設
せせらぎの四季
道の駅から約9キロ・クルマで15分
☎0264-24-2626
おとな700円
10時〜21時(受付最終20時30分)
2023年に無料でキャンプができる「木曽駒冷水公園」ができたことから、休日の夕方は激混みで駐車場待ちの行列ができることも。それもあり、筆者のお勧めは約15キロ・20分ほど離れた「二本木の湯」だ。
おとな620円
☎0264-27-6150
10時~19時(受付最終18時30分)
木曜定休
コンビニ
セブンイレブンまで約7キロ。
スーパーマーケット
「エーコープ きそ店」まで約5キロ、その近くに「イオン木曽福島店」もある。
「道の駅 三岳」のアクセスマップ
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