車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 ばんだい」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 ばんだい」は、磐梯山観光の拠点に使える道の駅
道の駅 ばんだい DATA
道の駅 ばんだい
〒969-3301
福島県耶麻郡磐梯町磐梯十王堂38
☎0242-74-1091
9時~18時
無休
標高 369メートル
「道の駅 ばんだい」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第32回
登録日/2009年7月31日
「道の駅 ばんだい」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.10.16
2020.07.14
2024.10.12
※「道の駅 ばんだい」での現地調査は2024年10月が直近になります。
道の駅 ばんだい【目次】
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集
「道の駅 ばんだい」のロケーション
2009年に磐越自動車道「磐梯河東IC」からクルマで5分ほどのところにオープンした「道の駅ばんだい」は、会津若松の「鶴ヶ城」まで約12キロ・20分、猪苗代の「野口英雄記念館」まで約10キロ・15分と、近隣の市内観光に適した場所に建っている。
ただ、2014年に「会津若松」方面に向かって約12キロ離れたところに「道の駅あいづ 湯川・坂下」が開業し、逆の「猪苗代」方面に向かって約17キロ離れたところにも、2016年に「道の駅猪苗代」がオープンしており、市内観光における優位性は以前ほどではなくなった。
しかしそのいっぽうで、「裏磐梯」への最短経路にあたる「磐梯山ゴールドライン」の入口まで約3キロのところにある「道の駅ばんだい」は、福島県屈指のネイチャーフィールドを観光する際にも、大きなアドバンテージを発揮している。
それをミックスすれば、初日の日中に「会津若松」か「猪苗代」の市内観光をした後、「道の駅ばんだい」で車中泊して、翌日の朝から「磐梯山」へ向かうという、濃密なスケジュールが立てられる。
「磐梯山へのベース基地」という点から見た「道の駅 ばんだい」の存在価値は大きく、特に国道121号で「日光」あるいは「那須」方面から「磐梯山」にアクセスする旅行者にとって、この道の駅はそこまでの移動の疲れを癒やしてくれる、「オアシス」のような役割を果たしている。
こういう場所を24時間開放してくれると、旅人は本当にありがたい。
「道の駅 ばんだい」の施設
まずは駐車場の説明から始めよう。
広大な敷地を持つ「道の駅 ばんだい」の駐車場は、大きく4ヶ所に分かれている。
こちらが上の航空写真に❷をつけた、普通車用のメインとなる駐車場で、空いていれば大抵の人はここに停めるはずだ。
ただ❷は1台あたりの駐車スペースがご覧の通り小さめで、軽自動車でちょうどいい幅だけに、普通車なら隣にクルマが来ると窮屈に感じる。
加えて駐車場のすぐ脇を国道が通っているため、静寂さは期待できない。
ただし24時間トイレは、❷の前に建つ駅舎のエントランスホールの奥にある。
こちらがエントランスホールで、両端に男女別のトイレの入口が設けられている。
もちろんトイレの個室には、ウォシュレットが完備している。
さて。大事なのはここからだ。
実は駅舎の裏側に、❹の駐車場がある。
特に従業員用というわけでもなさそうで、こちらにもトイレの入口があるので、車中泊には❹がもっとも適している。
❶は大型車用のスペースになる。
たまたま筆者が訪ねたのが3連休の初日だったため、普通車の駐車場が満車で、係のおじさんがこちらに誘導してくれた。
しかしここからでもトイレは遠い。
「道の駅ばんだい」には、さらに駅舎に隣接する公園の前にも、❹の普通車用の駐車場が用意されている。
ドックランはそのいちばん奥にあるが、車中泊をする場合は、必要な時にここまでクルマで移動してくるほうがいい(笑)。
ここからは、物販飲食スペースの紹介だ。
「道の駅ばんだい」の構造はかわっていて、建物の中央部分が広いエントランスホールになっており、その両側に商業スペースが配置されている。
前述したとおり、奥にトイレがあるので、テーブルとベンチが置かれたエントランスホールも24時間利用が可能だ。
エントランスホールの入口には、可燃物のゴミ箱も置かれている。
「道の駅ばんだい」では、テイクアウトの店も屋内にあるのがありがたい。
売店には野菜・冷凍の海産物・お酒・土産品など、さまざまなものが所狭しと並んでいるが、弁当・お惣菜類の品揃えは少ないようだ。
「馬刺し」といえば熊本か山梨を連想するが、福島でもよく食べるらしく、「道の駅あいづ 湯川・坂下」でも売っていた。
いっぽうこちらは、2024年4月にオープンしたばかりのモンベルショップ。
「五色沼」のハイキングに行く予定の人は、もし持ち合わせていないなら、ここでBear BELLを買うといい。
今は人が多い場所であっても、アウトドアの必需品だと思う。
「道の駅 ばんだい」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 ばんだい」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:エントランスホールにあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同上。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 ばんだい」の最寄りの温泉&周辺買物施設
富士の湯
道の駅から約10キロ。
☎0242-32-1126
おとな450円
10時~24時(受付最終23時)
無休
コンビニ・スーパーマーケット
約1.3キロのところにセブン・イレブンがあり、国道を挟んだ向かいに「リオンドール磐梯店」もある。ここはコインランドリーも併設している。
「道の駅 ばんだい」のアクセスマップ
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