車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 猪苗代」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
敷地の一画にRVパークを併設する「道の駅 猪苗代」は、多様な車中泊スタイルに対応している「旅の宿」
道の駅 猪苗代 DATA
道の駅 猪苗代
〒969-3132
福島県耶麻郡猪苗代町大字堅田字五百苅1番地
☎0242-36-7676
9時~18時
無休
「道の駅 猪苗代」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第45回
登録日/2016年5月10日
「道の駅 猪苗代」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2020.07.14
2024.10.12
※「道の駅 猪苗代」での現地調査は2024年10月が直近になります。
道の駅 猪苗代【目次】
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「道の駅 猪苗代」のロケーション
「道の駅 猪苗代」は、「磐越道・猪苗代磐梯高原インターチェンジ」から下りてすぐの国道115号に面した、磐梯山の眺望が美しい”高規格”な道の駅だ。
土地勘のない我々は、「猪苗代」と聞くと「磐梯山」ではなく、こちらの「猪苗代湖」のほうを思い浮かべるが、道の駅からこの景色を観ることはできない。
「猪苗代湖」は、琵琶湖、霞ヶ浦、サロマ湖に次ぐ日本で4番目に大きな湖で、福島県のほぼ中央に位置している。
毎年10月になると、400羽を越えるハクチョウが湖の北岸一帯に渡来し、4月までの半年以上をこの地で過ごすことから、「猪苗代湖のハクチョウおよびその渡来地」として、国の天然記念物に指定されている。
そして「猪苗代」といえば、この先生。
以前の1000円札に描かれていた「野口英世」氏は、アメリカのロックフェラー医学研究所を拠点に世界で活躍し、ノーベル賞の候補にも挙がった黄熱病の権威だ。
しかしその研究中に自らが感染し、1928年に西アフリカのアクラ(ガーナ共和国)で51歳の短い生涯を閉じた。
道の駅の近くには博士の生家と、その隣に建てられた「野口英世記念館」がある。
ちなみにこの囲炉裏を知っている人は、彼の伝記をきっと読んだことがあると思う。
さて。
ここでもう一度、冒頭のマップをご覧いただきたいのだが、実は「道の駅 猪苗代」は、「裏磐梯」の紅葉の名所で知られる「五色沼」まで、県道2号で約16キロ・20分ほどで行くことができる。
「裏磐梯」へのアプローチには、他にも幾つかのルートが挙げられるが、山道を走らず快適に行きたいなら、隣の「道の駅 ばんだい」よりも、この「道の駅 猪苗代」で「前泊」するのが無難だ。
逆に「道の駅 ばんだい」からは、無料化された山岳観光道路の「磐梯山ゴールドライン」を走って「裏磐梯」に抜けられる。
確かに、早朝の人が少ない時間帯の「五色沼」の美しさは格別だ。
しかし車中泊環境は、五色沼の近くにある無料駐車場より、開けた猪苗代湖周辺のほうが格段に整っている。
ということで以下のサイトを参考に、ご自身の旅行スタイルにマッチする車中泊場所を選んでいただければ幸いだ。
「道の駅 猪苗代」の施設
「道の駅 猪苗代」の構造は典型的なサービスエリアのパターンで、駐車場を普通車と大型に分けて、駅舎の前に横に広くレイアウトしている。
路面は全体的にフラットで、車中泊に支障はない。
24時間トイレは駅舎の中にあり、普通車の区画はその近くに配置されている。
トイレにはウォシュレットが完備。
こちらが館内のレイアウトになる。
可燃物のゴミ箱はトイレ側の出入口に置かれており、24時間利用できる。
観光情報コーナーもパンフレット類が充実している。
圧巻なのは物産コーナーだ。
食品だけでなく、会津漆器などの郷土雑貨の品揃えも豊富。
こちらはメインダイニングで、フードコートをあわせて食事のメニューは、ホームページに詳しく掲載されている。
確かにこれなら、休日の昼間は入場待ちの列ができるのも頷けるね(笑)。
さて。
最後は併設するRVパークの話で〆よう。
結論から云うと、筆者はここを利用しようとは思わなかった。
もちろんその理由には、既にリチウムイオンのサブバッテリーを搭載しており、旅の途中で「電力不足」になる心配がないこともあるが、よく立地を見てもらえば、本当の理由がわかると思う。
「道の駅 猪苗代」のRVパークは、大型車用の駐車区画の前で、トイレからもっとも遠い場所に設けられている。
云い換えればそこは、『もっとも車中泊に適していない場所』だ。
一般常識からして、お金を払って利用するのに『それはないだろう』。
皮肉にも「道の駅 猪苗代」の場合、電源さえ求めなければ、もっと条件の良い場所が自由に選べるし、誰でも可燃ゴミを無料で捨てられる。
それにもかかわらず、RVパークを必要としているのは、こういったキャンピングトレーラーに乗る人達で、彼らの場合、道の駅で人目を気にせず車中泊をするには『他に選択肢がない』。
RVパークも、できた当初は『電力不足の救済施設』として喜ばれたが、当て込んでいたキャンピングカーの多くは、筆者と同じリチウムイオンのサブバッテリー化が進んでおり、いずれ電源の他に利用価値が見いだせないところは衰退の道を辿るだろう。
RVパーク道の駅猪苗代 詳細ページ
「道の駅 猪苗代」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 猪苗代」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:駅舎入口にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同上。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 猪苗代」の最寄りの温泉&買い物施設
「道の駅 猪苗代」にはシャワールームがあるが、公式サイトにも『有事の際にかぎりご利用いただけます』と書かれている。
壊れてもいないのに、せっかくある設備を使わせないなんて理解不能(笑)。
【最寄りの日帰り温泉】
レイクサイド磐光
※道の駅から約6キロ
☎0242-66-2711
大人800円
10時30分~18時(受付最終17時)
不定休
事前に当日の入浴が可能かどうかの電話確認が必要
コンビニ
約1.7キロのところにヤマザキYショップ、約2.4キロのところにセブン・イレブンがある。
スーパーマーケット
約2.5キロのところに、ヨークベニマルとリオンドールの猪苗代店がある。
「道の駅 猪苗代」のアクセスマップ
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