車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 ふくしま」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 ふくしま」は、裏磐梯の観光時に使える道の駅。
道の駅 ふくしま DATA
道の駅 ふくしま
〒960-0251
福島県福島市大笹生字月崎1-1
☎024-572-4588
9時~18時
無休
「道の駅 ふくしま」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第55回
登録日/2021年6月11日
「道の駅 ふくしま」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2024.10.14
※「道の駅 ふくしま」での現地調査は2024年10月が直近になります。
道の駅 ふくしま【目次】
![](https://kurumatabi.net/database/wp-content/uploads/2019/03/640baner_1.jpg)
「道の駅 ふくしま」のロケーション
2022年4月27日にオープンした「道の駅 ふくしま」は、「東北道・福島ジャンクション」から「米沢」方面に向かう「東北中央自動車道」の無料区間にある、「福島大笹生(おおざそう)インター」の出口に隣接して作られた、高速道路のサービスエリアを兼ねる大きな道の駅だ。
福島市の北西部に位置する大笹生エリアは、果樹栽培や稲作を中心とする田園地帯のようだが、筆者には福島県の「中通り」と呼ばれるこのエリアの土地勘がほとんどなく、旅の情報も持ち合わせていない。
ただ「道の駅 ふくしま」には、他ではあまり紹介されていない「旅の宿」としての利点があることに気がついた。
その利点とは、この景観が見られる「磐梯吾妻スカイライン」から近いことだ。
「裏磐梯」の”ハイライト”とも呼べる「磐梯吾妻スカイライン」は、「五色沼」側には複数の車中泊スポットが点在するが、これまで”ゴール”にあたる福島市側には目ぼしい施設が見当たらなかった。
「道の駅 ふくしま」は「磐梯吾妻スカイライン」の東側出口にあたる「高湯温泉」から、約14キロ・クルマで20分ほどのところにあり、「裏磐梯」観光の「後泊」あるいは「前泊」に利用するのに都合がいい。
また冒頭でも書いたように、「道の駅 ふくしま」からは「東北中央自動車道」の無料区間を通って「米沢」に出られるので、以下の記事で紹介した、桜や紅葉の見どころが続く東北中央部を、続けて観光しやすいロケーションにある。
「道の駅 ふくしま」の施設
![](https://kurumatabi.net/east/wp-content/uploads/2024/10/2-1.jpg)
出典:道の駅 ふくしま公式サイト
高速道路のサービスエリアを兼ねているとはいえ、「道の駅 ふくしま」の駐車場は広大で、実に317台の収容数を誇っている。
路面はどこもフラットだが、車中泊には❶の駅舎近くがお勧めだ。
ちなみに、この写真は10月14日の午前7時40分頃に撮影しているのだが、この時期に霧が出ているのは、「磐梯吾妻スカイライン」から「雲海」が見られる証拠だ。
ただし「雲海」は8時過ぎには薄れていくので、朝7時頃に霧が確認できた日は『行く価値あり』と思っていい(笑)。
24時間トイレは、この正面入口を入った先にある。
もちろん中はウォシュレット。
道路情報コーナーには休憩スペースがあり、こちらも24時間利用できる。
可燃物のゴミ箱もしっかり置いてあった。
農作地に近い「道の駅 ふくしま」の直売所には、フルーツから地酒まで、実に数多くの特産品が並んでいる。
珍しいフルーツサンドも発見。
あわせてここは、お弁当や惣菜類も充実していた。
筆者は、すき焼きの材料を買い揃えてスタミナを補給することに。
切り落としとはいえ、黒毛和牛1パック500円は破格に安くてウマかった(笑)。
なお食事スペースは、このフードコートの他にレストランも用意されている。
最後に…
「道の駅 ふくしま」は防災倉庫や耐震性貯水槽、さらに太陽光発電を完備しおり、”防災拠点”としても期待されているようだ。
シャワールームがあるのもその一環だと思うが、使用するにはインフォメーションでの受付が必要なので、利用時間が営業中に限られるため、実質的にはあまり機能していないと思う。
利用時間:9時〜18時(受付最終17時)
利用料金: 200円/1回
同じ設置してくれるのなら、一部のサービスエリアのように、旅人にはコインシャワーのほうが気軽なうえに便利でいい。
それに、「普段稼働していないものが、いざという時に本当に使えるの?」
道の駅の設計や運営には、そういう思考性が欠落しているように感じるのは筆者だけだろうか…
「道の駅 ふくしま」の車中泊好適度
「道の駅 ふくしま」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:トイレ前にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同上。
早朝、開店前の状態。
周辺の住民が、自宅から持ち込んだ家庭ゴミのようには見えない。
また既に開業から2年以上が過ぎ、過去の経験から連休になればこういうことになるのは、ある程度予測ができるはずだ。
これを「利用客のマナーが悪い」ととらえるか、「需要に対してゴミ箱が小さい、あるいは数が足りない」と受け取るかで、対策は大きく変わる。
ただその判断が個々の道の駅に委ねられていることに、筆者は強く疑問を感じる。
先ほどのシャワーの件も同じだが、公共施設の設備は『使わせてあげて』ではなく、『使ってもらって』ナンボだ。
だったら『もっと気持ちよく使えるようにしてあげよう』と思わないのが、ある意味すごい(笑)。こんな神経で「防災施設」が務まるのだろうか?
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 ふくしま」の最寄りの温泉&周辺買物事情
飯坂温泉 共同浴場 鯖湖湯
道の駅から約6キロ・15分
☎024-542-5223
おとな200円
6時~22時(受付最終21時40分)
月曜定休
※周辺には他にも共同湯あり
コンビニ
セブン-イレブンまで約900メートル。
スーパーマーケット
「ヨークベニマル 笹谷店」が、約4.2キロのところにある。
「道の駅 ふくしま」のアクセスマップ
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